物忘れ・認知症71
新型コロナ感染の完全予防は無理!

 新型コロナウイルスの流行による医療崩壊が心配ということで、「必要時以外、外出を控えて家にいてください」との緊急事態宣言を総理大臣が出し、それを全国に5月末まで適用するということになり(5月4日現在)、多くの国民がそれに応じて自粛を心がけ、文化的イベントも中止し、できるだけ自宅にいようとしているので交通機関はガラガラになっています。
 政府はこれで感染の勢いにブレーキをかけたいのでしょうが、一方で文化経済に急ブレーキがかけられたので、終戦後並みの不景気になるのは必至といわれるようになってきました。
 今回は、この中で、何とか健康を保ち生き延びる方法を考えてみたいと思います。冷静に生命の原理原則に改めて思いをいたし、自然界の摂理の中で生きる実践をして天寿を全うしてみたいと思います。

感染予防はほどほどに

 感染者が広がると高齢者や既往症がある方に肺炎犠牲者が出るとか、病院などが満室になり対応できなくなる医療崩壊や介護崩壊が起こるからといって、大都市のロックアウトやそれに近いことをして人の流れや接触を極力止めないと危ないといわれますが、それをやれば物やお金の流れがストップし、不景気で家庭内暴力や鬱病、自死者がコロナ肺炎死以上に出るようになる心配をしなくてはならないのです。
 仮に今、全員が感染すれば、多くの人の免疫システムにスイッチが入り抗体ができて免疫力で再び感染しないようになるのです。抗体ができるためにはまず感染しなくてはなりません。仮に今、誰も感染しなければ、誰にも抗体ができず、免疫ができないので、いつまでも濃厚接触禁止を続けなければいけないという話になり、文化や経済が崩壊するので誰も人間らしい生活ができなくなりますし、その前に食べていけなくなります。
 そこで、今、結果的に静かに感染が広がり結果的に6割から7割の人が抗体ができるのを待つ以外ないね、という話になってきました。待てれば良いのかもしれませんが、政府がすべての国民にマスクを配るとか10万円を配るといっても時間もお金も相当かかります。10万円を毎週配るなら国民各自の経済的崩壊は防げるかもしれませんが、1回だけ配ったとしても、事実上破産する国民は止めどもなく広がるでしょう。
 これは感染を広げないように人間同士の濃厚接触をさせなかった当然の結果ではないでしょうか?
 経済的恐慌を防ぎつつ、爆発的感染を防ぐには、冴えたバランス感覚を持って、ほどほどの感染予防策を講じなければなりません。その感覚の弱い、それに思い至らない人を政治の最高責任者に選んだままにしておくのは、民主主義の原点、参政権に思いをいたせば、その責任は国民にもあるというのは言い過ぎでしょうか?

国民一人一人の責任

 生き延びなければならない国民としては、まず「命の元は食べ物」という自覚を持ちたいものです。  我々は自然界の動物の一員です。自然界には自然界の摂理があり、ルールがあります。このルールはヒトが作ったわけではありませんから、法律のように文字にはなっていません。悟らなければわからないのです。誰でも爪の形を見れば、ヒトは肉食動物ではないとわかる筈です。まずこの自覚も持ちましょう。何かあったら肉を食べたいとか焼き肉パーティーをやりたいという人は、ヒトというのは、もともと森の中で生活し、木の実を食べて生きてきた動物という歴史に思いを巡らせてください。全く肉を食べなかったわけではありませんが、本来は肉食動物ではないのです。  しかし、コロナ対策を報じるテレビは公共テレビを先頭に、免疫力をつけるために「お肉を食べましょう」と公然と繰り返し呼びかけています。国民に「自然界の摂理」に反したことを勧めているのです。  政治家や軍人を含む高級官僚に騙されるのもかないませんが、公共放送にも騙されまいと気をつけなければならないのもしんどいものです。しかし、日本の近代史は、愚かな政治家・軍人・高級官僚に騙され続けて、ついには敗戦の憂き目を見てきた歴史でもあることを忘れてはいけません。「お肉を食べましょう」とNHKでいわれたとしても、素直にうなずいてはなりません。四つ脚の牛が尻餅をついてへたり込む狂牛病は草食動物に蛋白質が効率的に摂れる動物性食品を食べさせた結果ということを決して忘れてはいけません。肉食動物ではないヒトのパーキンソン病は、狂牛病みたいに肉食由来の病原体プリオンが脳神経を破壊した結果の病気ではないかと疑う観察センスを持ちたいものです。そしてそれをもとに生命の原理原則から自分たちの頭で考えましょう。  そもそも我々が口から食べたものは、数百兆個もいる腸内細菌の食べ物です。ヒトの腸内細菌は、遺伝子が99%一緒といわれるゴリラ、ボノボ、チンパンジーの腸内細菌と一緒です。我々の腸は肉食動物の腸でもなければ、腸に先祖伝来で棲み着いているのは肉食動物の腸内細菌ではありません。  免疫力をつけるには蛋白質が必要だからといってNHKが肉食を勧めるのはあまりに無責任です。豚肉、牛肉といった哺乳動物を食べ続ければ、仮に蛋白質が摂取され、免疫力が上がったとしても、自然界の掟を無視して上げれば、上がった免疫がその人を傷つけることもあり結果的にはかえってマイナスになることもあるのです。  第一、哺乳動物をヒトが食べると、今から270万年前頃、マラリアで絶滅の危機に瀕したヒトは全滅を免れるため、哺乳動物なら皆持っている赤血球の周りの糖鎖Gcを造らなくなったので、哺乳動物を食べると血液中で免疫反応が起きてしまい動脈硬化・高血圧・心臓病の原因になるとの報道をしたのはNHKの「病の起源」(2013年)だったのでは? そのことを踏まえれば、仮に肉食を勧めるのであれば、哺乳動物以外の肉、つまり魚肉か鶏肉を勧めて欲しいものです。第二に蛋白質は植物だけでも必須アミノ酸を揃えて必要充分量摂ることは、大豆やピーナツなどを上手に食べれば可能なのです。  後は微量栄養素は総合的に、ビタミンC、D、A、ミネラルは亜鉛、マグネシウム、セレニウムを重点的に摂り続けることを忘れなければ、新型コロナは肺炎死に繋がるような危険な感染を避け、自覚症状もないような軽い感染で抗体を造ることが可能になります。この感染は爆発的に広がっても医療や介護の崩壊なく国民の7割に集団免疫が成立しますので、経済の崩壊も防げるのです。  日本人よ、この道を進め!