物忘れ・認知症30

 脳卒中の原因

 脳出血を起こす高血圧は、心臓がつくる血圧とは関係なく、もともと植物食性を持っている人間を雑食動物だなどと言って、肉食動物並みに動物性食品を食べさせ、それが上手に消化できないで腸内で腐敗し、腐敗分子や悪玉菌が直腸で吸収された分は、肝臓を経ないで脳まで上がるので、脳動脈血管内の筋肉を攣縮させた結果の発作的超高血圧なので、血圧降下剤を飲ませるというのはお門違いもいいとこなのです。飲ませても血栓で脳梗塞を起こす脳卒中者と呆け人口を増やすだけです。

ガン多発が白い 巨塔を潤している

 過剰検査と投薬過剰に傾いている現代医学界の目に余る血圧降下剤のばら撒き批判のついでに、ガンを増やしているコレステロール降下剤のばら撒きにも言及しておきますね。
 ガンが見つかると命を失いたくない患者が現代医学の公認治療を受けると、手術、抗ガン剤投与、放射線治療で巨額のマネーが施術側に流れ込みます。この治療にかかる国の医療費負担で国が財政難で倒れかねないほどになっているのは皆様ご承知の通り。
 しかし、細胞のガン化は誰も毎日三千個から五千個の細胞で起きており、生まれたてほやほやできわめて弱いガン細胞はナチュラルキラー細胞という白血球がまともに働いてくれれば、殆ど全部容易に殺されてしまうのです。
 このナチュラルキラー細胞は蛋白質のとり方の少ない人やコレステロール降下剤を飲んでいる人では、十分に働けなくなると言われています。
 生まれてから十年も経った古強者のガンを現代医学の三大治療法でやっつけようとすれば、お金もかかりうまくいかないことも多いのですが、生まれたてのガンは、下手をしなければ医学のお世話になるまでもなく、ナチュラルキラー細胞という自前の白血球で始末できるのです。植物性蛋白質をしっかりとり、コレステロールを下げる薬を飲まなければ良いのです。
 年をとったら肉を食べましょうなどという悪宣伝に騙されず、自分の遺伝子も体の構造も植物食性の特徴が沢山残っている動物だと自覚して卵とか肉とか乳製品ではなく、納豆とか豆腐とか発芽玄米ご飯とか植物性の蛋白質食品をしっかり多めにとる工夫をしたいものです。肉食過剰がガンを増やしてきたのです。
 現代医薬の殆ど全ては酸化物でつくられるので、血圧を下げたりコレステロールを下げる薬以外でも、薬大好き人間は、飲み過ぎた薬のせいで酸化体質になっていき、肝心なときに薬も効かなくなってしまうのです。
 呆けたくない人は、この真理を心して聞いていただきたいのですね。

熱き血潮の 冷えぬ間に

 私どもが健康セミナーでこのような正しいことを言って回っても、大海に塩を撒いているようなもので、社会的にはさっぱり効き目がなく、その証拠に呆け人口がますます増えるよと、冷ややかにからかう心ない人たちがいます。
 今に見ていろ、燎原の火花にしてみせるぞと青年時代から吠えてきたのですが、吠えている私自身が七十歳間近と呆けがきても不思議はない年齢になってきてしまいました。
 しかし、最近は以下のように考えて開き直っています。
 誰でも年をとると物覚えは悪くなり、物忘れは良くなるさ。
 認知症というのは単なる物忘れの多さとか記憶力の減退だけではなく、生きるための意欲が薄れて脳がさっぱり働かなくなった人のことさ。
 記憶力が落ちてきても、これを何とかしようとあがいて工夫をし続けたり、様々な行動とかをしているうちは呆けてはいないのさ。
 ヒトは脳に記憶という機能だけではなく、記憶をベースに様々な生きるための工夫をしてうまく生き抜こうとしている司令部の役割を脳全体にさせています。
 霊長類と言われるほど他の動物と違って高度な脳を持っているチンパンジーやゴリラとヒトの脳を比べると、一番顕著な違いは前頭前野と言われます。

呆けないように 前頭前野に点火!

 人間の前頭前野は特別発達していて「工夫・創作・応用・機転・感動」を司っています。脳の最高次中枢とも言われていますが、ここもうまく使っていないと、だんだん衰えてきます。やはり前頭前野も廃用性萎縮をするところなのですね。
 どうも、この働きの衰えが呆けを促進するようです。
 では、どうしたら良いのでしょうか?
 脳の前頭前野を一番生き生きと働かせるのが男も女も恋のトキメキと何らかのビジネスの展開だということは昔から言われてきました。
 「命短し恋せよ乙女」という歌がありましたね。
呆けたくない人は、この方面で頑張る手があります。呆け退治の真っ当な恋は、動物次元で異性を追いかける視床下部の興奮ではなく、前頭前野にある昇華された愛の中枢の興奮と言われます。
 この中枢は抑制の司令役も荷っていますから、恋も愛も一直線にはいかないのは古今東西の文学などの指し示すところでもありますね。呆けたくない一心で恋愛三昧を指向すればまずコケます。しかし、勇気を持って賢く恋愛を追いかければ呆けない人生の最終章を楽しく迎えられる可能性大です。
 また、工夫次第で高齢になっても、何らかのビジネス、商売を展開することは可能な時代です。
 最近テレビで百歳の元気なサラリーマン(コンサルタント業)の方が紹介されていました。経験が豊富なので、若い人にはできない働きができると語っておられました。すばらしいことです。
 何らかの商売に携われば、相手に自分を商売相手として選んでもらわねばならず、約束や時間を守ることから始まって、気を張り計算もし、相手に騙されないようにしながら、相手にも良く自分もしっかり儲かるように続けていかなければ長続きするビジネスはできるわけがありません。
 そのためには前頭前野をはじめ全脳のフル回転が必要です。年をとったからと商売やビジネスを諦めてはいけません。
 時に、すでに呆けている人はオシャレをしないと言われますが、恋のトキメキと無縁になるとオシャレをしなくなるのは当然ですね。オシャレをしているうちは呆けがまだきていないとも、昔から言われていますが当たっているのでしょう。
 オシャレして前頭前野に点火! できる人はきっと呆けない人生を楽しめる筈です。