物忘れ・認知症⑯

認知症とオルゴール療法

オルゴールの響きが 認知症にも良い！

　50弁以上の本格的オルゴールが発する人間の耳では聞きとれない超高周波や超低周波の音波が、ホルモンの分泌や自律神経をコントロールしている脳幹部の血流を良くし、結果的に全身の体温を１℃以上上げ、免疫力を高めたり、様々な好ましい影響を全身に与えるというのは、本誌今月号のインタビュー記事をお読み下さい。
　先月号で掲載した「アルツハイマー型痴呆症が解消して元気な顔になりました」という〈症例〉が大きな反響がありましたので、今月号では引き続きオルゴール療法研究会が発行している『オルゴール療法症例集』から許可を得て〈症例〉「アルツハイマーの症状に変化が出てきています」を転載させていただきます。
〈症例〉
アルツハイマーの
症状に変化が
出てきています
　２００８年５月23日「母は今年70歳で５年前からアルツハイマー病になりデイサービスを３年間続けました。昨年夏から症状が進行し、口から食事が出来なくなり、飲み込みも難しくなって入院して３ヶ月が過ぎました。現在自力で動くことが出来ず流動食を口から摂取しますが飲み込みが難しい状態です。医師から『進行をおさえる程度で癒し療法を』勧められました。現在老健施設に入所しています。
　以前入れた人工関節の交換の為に５年前に股関節再手術をしました。入院時に同室の方とのストレスもあり退院後心身の衰えを感じました。近所の内科から総合病院の神経科を紹介され、４～５年軽快と悪化を繰り返していました。体重は52キロから53キロになり38キロになっています。
　デイサービスも楽しんで行っていましたが、『歩き方が小股歩きになっていておかしい』と指摘され入浴も不自由になり特殊浴槽を使って入浴しています。昨年４月末から５月初めにかけて拒食になり好きな甘いものも食べられなくなりました。入院して流動食になり点滴を受けました。
　３ヶ月で歩行困難になり今は、医療不要で老健に入っていますがだんだんと進行しています。 ＮＨＫの放送でアルツハイマーにオルゴールが良いと言っていましたし、親戚からも同じようなことを聞いて、オルゴール療法に来ました。
６月17日
　５月31日に72弁のスイスのオルゴールが届き、早速老健に持ち込み聞かせました。６月17日まで18日間毎日約２時間強聞きました。
【１】食欲が出てきました。オルゴール療法を開始する前は朝、昼、夜の３度の食事でも平均して８割くらいしか食べられなかったのに現在は少なくとも８割完食することが多くなっています。
【２】身体全体が温かくなってきました。今までだと特に足は冷たいと感じていましたが、温かくなり、おでこに手を当てても温かく感じます。
【３】目を開けている時間が長くなってきました。今までは１日中ほとんど目をつむっている状態だったのに、『目が開くようになっている』と介護士さん達が言っています。
【４】発語が増えています。まだ何を言っているのか判らないことが多いですが声が出るようになってきています。
【５】食事の際、自発的に口を開けるようになって来ましたので食事の介護が楽になりました。
【６】本人がオルゴールを聞く時間を楽しみにしているようです。『オルゴールはきれいな音』と言っていました。とても気持ちよさそうに聞いています。
【７】リハビリの先生が『座位がしっかりとれるようになって来ている』と言われています。
８月15日
【１】老健の個室部屋を閉め切るとオルゴールの響きがホールで聴いているようによく響くそうです。看護師さんが大部屋へ持って行って聴きましたが部屋中に響くほどには出なかったそうです。
【２】オルゴールにタオルを掛けて首の後ろに当てて聴くと本人は喜んでいます。
【３】お見舞いに来られた方が『初めに比べると目の焦点が合うようになっている！』と言われました。
８月27日
【１】食べ物に対する好き嫌いがはっきりしてきました。
【２】味覚が判るように、アイスクリームや果物、イチジク、コーヒーを早く摂取し、口を開けて待っているほどです。
【３】お茶を飲む時間が早くなりました。
【４】おでこの右上の部分の血管が浮き出てきました。左上部にも時に見受けられます。８月上旬よリオルゴールを枕代わりにしたり、膝の下に置いて聴いたりして、本人も大変気持ちよさそうに聴いています。
９月21日
【１】人や物を見るのに眼球を動かすだけでしたが、最近は首を動かして見ます。
【２】座位の姿勢が良くなっています。時間が経つと頭が90度上を向いていましたが、今は70度くらいになっています。
【３】会話をするときにはっきり相手に伝わることが多くなったように思います。
【４】食事はミキサー食から少し固めのゼリー食になりました。よくかめるようになっているようです。おやつもヨーグルトのような柔らかいものからケーキ、まんじゅう、パンなど固めの物に変わりました。食べることへの興味がかなり出て来たようです。
【５】看護師さんや介護の方が『アルツハイマー病や認知症の方が好転することは極まれですが、お母さんの場合はオルゴールが良い影響をもたらしているのでは？』と言っておられます。
　70歳女性　兵庫県
使用オルゴール:72弁ローズ、
１４４弁ホワイトローズ使用

楽々長寿できる時代 がすぐそこに！

　最近ＮＨＫなどの公共テレビでも、カロリーの３割カットなど食生活の改善で日本人の平均寿命が20歳以上も延び、百歳を超えることが可能になるという情報が盛んに流されるようになってきました。
　また、アディポネクチンとかレスベラトロールという生理活性成分が、この驚異的長寿の実現を可能にするという報道も盛んにされています。
　こういう知識をいかして長寿がかなうようになっても、認知症になっては、生きている価値が問題になります。
　是非、認知症にならぬようにしたいものです。
　オルゴール療法をやっている人は全身の血液の流れが良くなるお蔭もあるのでしょう、とても若々しさを保つ方が多いように見受けます。
　これが脳内でもそうなっていれば認知症の対策（予防も回復も含め）として期待できると思われます。
　「せせらぎ」にも良いオルゴールが用意できましたので、是非お試し下さい。