物忘れ・認知症
── 免疫不全こそ認知症のもと──
三百万人が認知症?
日本の認知症人口は急激に増えつつあり、三百万人を超えているのではないかといわれるようになりました。
65歳以上の高齢者の約10人に1人が認知症だそうですから、人ごとではありません。
認知症の方の約60%は自宅で生活しており、本人は何が何だかわからない、あるいは恍惚としていたとしても、家族は混乱と介護疲れで大変な思いを強いられているはずです。
最近、本誌で連載をお願いしている西原克成先生の研究会に招かれたフランスの研究者から、脳の髄液の顕微鏡写真で、マイコプラズマ、リケッチア、クラジミアなどが認められたという発表があり、改めて脳の破壊・病変の原因について、今までの既成概念にとらわれない新たな科学的解明の道を開いていただきたいものだとの思いが一層強くなりました。
私自身が68歳となり、いわゆる前期高齢者になってしまっているので、何とか認知症にならないで無事百歳の峠を越えて天寿を全うしたいと念じているので、認知症に関してはヒトゴトではないのです。
万物は流転する
話は変わりますが、よく物忘れするようになった最近、約30年かけてハゲてきた頭髪が見事に復活してきた様子を写真や鏡で観察をしつつ、万物は流転するという古代ギリシャの哲学者ヘラクレイトスの言葉を改めてかみしめています。ちなみに本誌広告のハゲ頭の回復写真モデルは私自身の頭です。
これだけの回復の陰には当然血流の回復もあります。頭の表面だけでなく、裏側つまり脳味噌側の血流の改善もともなっていると考える方が自然ではないでしょうか?
頭蓋骨の内外の違いはあっても、脳内の様子も適切な手を打てば、かなり変わるはずと感じています。あきらめることはないのです。
いったんよく物忘れするようになった脳味噌を、何かうまい手を見つけてこうじているうちに、呆けた脳も元通りに復活する可能性もあるはずだと考えるに至っています。
先月号のローズマリーやラベンダーの香りを使った「アロマテラピー」も試してみる価値は大いにありますし、その他にも良いとされていることをあれこれ探し出して試してみたいではありませんか?
読者の方にも、こんな方法もあるよと教えていただきたいものです。
認知症判定基準
それなりの効果があったかどうか判定する方法は、今多くの病院でなされている「改訂長谷川式簡易知能評価スケール(24頁表)」を参考にして、本人の反応を注意深く観察していれば、効果があるかどうか、あるとしてどの程度あるかはわかるはずです。
すすむ萎縮
また、認知症の方の脳はMRIなどの画像診断では認知症が進めば進むほど明らかに脳の萎縮が進んでくるのがわかるといわれています。
この黒く見えるところがマイコプラズマ、リケッチア、クラジミアなどの存在が認められる脳髄液で、この量が増え圧力が増し脳を圧迫しており、脳内では神経細胞が次々に死んでいく姿が呆けの進行なのでしょう。
取り敢えずは、この水頭症化した脳髄液を脊髄の下部からほどよく抜いてやるとしても、根本的には脳髄液が汚染されてないことや、汚染されたとしてもその自浄能力でクリーンアップする能力を高めることが一大ポイントということになるでしょう。
となると、認知症の予防と対策も免疫力を如何にして上げるかという問題に帰着することになります。
免疫システムが 壊れないように
私たちは脳髄液にもマイコプラズマ、リケッチア、クラジミアが入り込んでいる姿を見て、様々な悪さをし、炎症を引き起こすこれらの物質が、
@如何に体内に入り込まないようにできるか、A入り込まれたこれらを如何にしたら撃退できるかを考えないわけにはいきません。
@は、一番可能性の高いのは口腔内や腸などの消化管の粘膜のガードを破って侵入してくるケースでしょう。そうなれば食物との関連ではヒト本来の食性(もっぱら植物を食べて栄養を確保)を無視して動物性食品を食べすぎ、その消化不良物の酸化腐敗便化やそれがともなう有毒ガスがもたらす腸管の免疫力破綻と、冷たい飲食物の多食による、同じく腸管の免疫力破綻があげられます。
あとは口呼吸による喉扁桃腺の乾きによる免疫力不全と歯周病による口腔内粘膜の破綻があげられます。
Aは、あの手この手で深部から体温を上げて免疫力を上げ、自らの白血球の力でマイコプラズマ、リケッチア、クラジミアなどを撃退し、それにともなって白血球が出す活性酸素から我が身を守り、炎症をストップさせるSODやGPxやCATなどの抗酸化酵素を飛躍的に強化するラドンガスを吸う健康法を行うことが自らできるベストな方法で、これこそが他の病気もせず、認知症も快方に向かわせる方法として有効なはずです。