物忘れ・認知症G

高齢者正常圧水頭症について

高齢者水頭症とは
〜認知症と診断されていた人が簡単に元に戻れるケースも〜

 最近、認知症といわれる人の中に意外と多いのが、比較的難度の低い手術で良くなる「高齢者水頭症」だということで、ホットな話題になってきました。
 高齢者水頭症というのは、高齢者(65歳以上)の脳室に髄液が過剰にたまり、脳組織を圧迫するためその働きが悪くなり、認知症と診断されても仕方ない症状を示すトラブルです。
 原因は今のところ不明とされていますが、脳内で髄液の循環・吸収に障害が起きてしまっているので、髄液シャント術で過剰な髄液を調節する対策をとることが可能です。最近では脳からではなく、お尻に近い脊髄下部から髄液を腹腔に流すバイパスをつくる方法もとれるようになったので、手術もより簡単、安全にできるようになりました。
 従来からこのトラブルは正常圧水頭症として知られてきましたが、全国の認知症患者約220万人のうち、約5%の11万人と思われていたところ、どうもそれどころではない、高齢者の1・1%、つまり31万人はいそうだということになり、案外簡単な手術で良くなることが期待できることと合わせ、にわかに社会的注目を浴びるようになってきたのです。
 認知症をともなう高齢者水頭症かどうかは、特徴的な歩行障害の様子によく現れるので、呆けたかなと思われる人に10歩ほど歩いてみて貰って、様子を観察してみてください。
 一口でいうと開脚・小刻み・すり足が、その特徴です。
 つまり、足の先を開き気味にして、すり足でよたよた小刻みで歩く姿だったら水頭症を疑えということです。
 こういう人が尿意を我慢できなくて失禁するとか、表情が乏しくなるとか、物忘れをよくするようになったら、ますます高齢者水頭症の可能性が高いということです。
 物忘れのほか、趣味などもやめ、ぼんやりしている時間が長くなったとか、呼びかけても反応が遅いとかがあれば高齢者水頭症による認知症とみて、脳脊髄液を適宜抜いてみて脳組織の圧迫をとってやったら、正常な人に戻れる可能性が高いということです。腰椎から髄液を30ミリリットルほど抜いてみて、足が軽くなった、歩きやすくなったということになれば、髄液シャント術で高齢者水頭症が改善され、結果的に認知症と思われていた症状も消える可能性がきわめて高いということです。

パーキンソン病と 帯状疱疹ウイルス

 いい年になって突然起こる、やたらに痛い帯状疱疹が、小さい頃かかった水疱瘡などのウイルスが神経組織の中にずっと潜んでいて、何かで免疫力が落ちてしまったときに、まるで時限爆弾のように爆発的に活動を始めてなる病気だということをどこかで聞いたことありませんか? 痛みを感知する神経の炎症なので痛い訳ですよね。脳神経のトラブルである「パーキンソン病」にも、どうやらこのウイルスが関与している可能性があるのではないかと、一部の医学者から目をつけられているのです。脳は神経の中枢ですから、認知症だって水頭症だって
ウイルスが関与している可能性は否定できませんね?
 脳には脳血液関門というのがあって、大事な脳にはウイルスも細菌もカビのバクテリアも行かないようになっていると一般的にはいわれますが、現にインフルエンザ脳症とか、日本脳炎とかある以上、脳血液関門があるから脳は安全なはずという話はもともと成り立たないので、何故髄液の循環・吸収障害が起こるのかは、大胆にそれを起こすウイルス・黴菌・バクテリアの脳侵入による炎症を想定する方が、より合理性を持っているように思われます。
 もう一つは本誌の今年の6月号、7月号でインタビューに出ていただいた堀泰典先生の「脳内静電気」があれこれ悪さをするという警告に耳を傾け、その対策をして備えるべきだと思われます。
 これはどうしようもない突然起きたひどい頭痛、医師が処方してくれた薬でも治らなかった74歳のご婦人の頭痛が、地面にコップ1杯の塩水を撒いて、そこにしゃがんで手をついてアースさせたところ、5分も経たないうちにウソのように治ってしまったという実体験から、アースしたり空中放電したりして体内(脳内)静電気を抜いてやることが如何に凄い影響力を持つかということを目の当たりにしてから自分でもあれこれ工夫して体内に静電気がたまらないようにしています。
 すでに高齢者の仲間入りをしている私が、水頭症にならないよう、認知症にならないようあれこれ実行しないと危ないなと感じているからです。 最近では、静電気を空中放電する働きもするペンダントを常時ぶら下げたり、精密工業に携わる工員が腕に巻いた特殊腕輪から2ピンのコンセントにアース線を繋いでアースするデバイスを睡眠時に利用しています。これなら出張時のホテルでも体内静電気を抜けるので安心です。