免疫力を高める合宿 L

失敗のないダイエット

急激なダイエットは 失敗の元です
免疫力低下と、 リバウンド

 養生所にお見えの方々の中には、健康面で様々な切羽詰まった真剣な要望をお持ちの方がいらっしゃる一方で、何とかスリムになりたいという要望の方もいらっしゃいます。
 何か特別な病気で肥満してしまう方を除けば、摂取カロリーが消費カロリーを上回らないように、食べ過ぎをセーブする一方で、体を十分動かして余分な脂肪を燃やせば、理想体重に戻るのはそんなに難しいことではありません。コツコツ時間をかけて、少食で栄養確保の根本的食生活改善と、よく身体を動かすことにより、数ヶ月もすれば自然に理想体重になっていくはずです。
 急激なダイエットは免疫力を落とすことが知られています。1日1回こんにゃくとステーキだけの食事とか、1ヶ月に10kgも落とすという無茶なダイエットをした直後に、ガンに倒れて亡くなった有名人もいましたね。極端なダイエットはガン細胞の殺し屋といわれるNK(ナチュラルキラー)細胞の活性を落としてしまうのです。
 あせりの気持ちから非科学的な方法に取り憑かれ、極端な減食と過激な運動で急速に体重を減らした人は、その後リバウンドを起こして、数ヶ月のうちに以前よりも体重を増やしてしまう人も多く、過激で極端な減量は禁物です。
 また、冷たいもの中毒から脳に異常を来し、拒食症といわれる精神不安定状況に陥ったりしてしまい、神経内科の過剰投薬被害の悪循環に入り込むと、なかなか立ち直るのに苦労させられます。
 スリムになりたいという希望が、深刻な健康被害をもたらす結果にならないように、1年がかり、少なくとも数ヶ月単位で、時間をたっぷりかけて健康を保ちつつダイエットする方が、長い目で見れば「急がば回れ」ということになるのです。
 養生所はそのきっかけづくりと着実な解決にもってこいだと思います。

生活を見直して、 プログラムを 立てましょう

 どれくらいの期間にこれくらい減量したいという希望がはっきりしている方は、電話、ファックス、手紙などでご相談ください。健康を考慮した上で、ご要望を満たす内容での食事と運動プログラムを提案します。
 「メタボリックシンドロームですね」などと定期健診でいわれたら、「内臓脂肪を相当ため込んで生活習慣病コースに既に乗ってしまっていますよ」ということですから、そんな方はどうぞ、お早めに。
 そして、出来ることなら養生所に一週間、少なくとも二泊三日の日程はとって、養生所で様々なことを学び、体重や体脂肪などのデータを残して、以後は毎月一回などのペースで定期的に少なくとも一泊は来所される計画を立てられると、ご自宅での生活でも、次の養生所までの目標を達成しようというその人なりの「動機付け」がなされますから、余分なものを食べたいなどの衝動や誘惑に対して、かなり効くブレーキになってくれます。
 食べる、食欲を満たすというのは本能ですから、油断するとつい食べ過ぎてしまうのです。わかっちゃいるけど止められないということになるのが我々凡人です。
 ダイエットしなくてはいけないと思うようになった状況は、つまるところカロリーの長期にわたる過剰摂取と運動不足の積み重ねの結果です。それをもたらした生活状況、心理状況というのは、今までの生活の変化に乏しい延長線上では、なかなか脱し切れないものなのです。
 多くの人は「ストレス食い」といってイライラしたり、不安になったりすると、食べることで癒しをはかります。従来通りの環境だと、つい過剰に食べてしまうのです。甘さは癒しの味でもあるのです。違う環境に我が身を置かないかぎり、ストレスの悪循環からくる悪縁は切れないケースがほとんどです。無理に切ろうとすると跳ね返りで却ってまずい状況に陥るリスクが口を開いてあなたが落ちてくるのを待っています。
 このままではやばいと思われたときは、まず、私どもに相談されてはいかがでしょうか? その上で、あなたにぴったりのダイエットプログラムをつくり、時間や条件の土俵の上で、決めた食事と運動の自主規制ルールを守っていただきます。
 痩せました、健康を害しましたでは本末転倒です。養生所では、希望の体重に落とし、健康になりましたというゴールを目指して、中途挫折の無いように、気持ちの張りを持って努力を続けていくことが、周囲の励ましもあって、とても容易になるのです。

栄養のとり方の ポイント

 食育養生所の名が示すように、養生所では、食べ過ぎないアドバイスと、必要な栄養はしっかりととる「食べるご指導」も同時にいたします。
 脂肪を燃やすのは細胞内器官のミトコンドリアであり、それは筋肉細胞に多いのです。筋肉をつくり上げるBCAAと呼ばれるアミノ酸、バリン、ロイシン、イソロイシンが不足しないよう、納豆、豆腐などの大豆食品はしっかりと食べていただきます。
 ヒトというのは、約一千万年前までは草食動物に属するゴリラの一種であり、そこから主として頭脳が進化して分かれた種なので、元々は動物性の食品はほとんど食べず、もっぱら植物を食べる種だったのです。だから未だに動物性食品は消化も苦手、吸収したあともその処理が苦手なのです。
 養生所では、今のヒトも遺伝子は一千万年前から連綿と受け継がれているので、その食性は基本的には同一であると認識しています。そこで食べ物は遺伝子に逆らわないよう、原則的に植物食とし、その大枠の中で栄養を満遍なくとろうと工夫します。
 毎晩睡眠中に一兆個もの細胞をリモデリング(新陳代謝)でつくるのですから、その原料に不足がないように、ミネラル・ビタミン・核酸・糖鎖・酵素など微量栄養素はそれらが必要十分量とれるよう総合サプリメントも用いながら、多量栄養素である三大栄養素の一つのタンパク源は大豆や発芽玄米を頼りにします。

筋肉をつける重要性
〜ゆるい体操で インナーマッスルを 重視〜

 健康的なダイエットのためには、単なる減食よりも、余分な脂肪は燃やしつつ、それを燃やすストーブの筋肉をつけることの方がはるかに効果的です。
 そして、ハードな筋肉トレーニングよりも、インナーマッスルといわれる体の奥に隠れている筋肉を、「ゆる体操」などといわれる方法でゆっくり満遍なく動かし、インナーマッスルを活性化させ増量させると、結果的に、全身のアウターマッスル(よく知られている体表に近い筋肉)もバランスよく使われ、身軽気軽に動き回れる体になります。
 こうして筋肉をつけると、全身の筋肉中のミトコンドリアが満遍なく活動することで脂肪が巧みに燃えて、皮下脂肪だけではなく、メタボリックシンドロームの最大の悪玉である内臓脂肪も効率よく落とすことができるのです。
 体に無理な負担がなく、力も使わず汗もかかず、誰でも楽々できる様々なインナーマッスルの動かし方は養生所でお見せするビデオ学習で、一目瞭然でわかっていただけます。
 しかし、ある限度を越えて体重が増えると、カウチポテトというか、自分で運動する気力も萎える方が多いのが現状でしょう。そういう方はインナーマッスルを動かす「ゆる体操」も億劫な場合が多いのです。
 そこで養生所には、いくつかの電気仕掛けの運動用具が用意してあります。努力なしに受け身でインナーマッスルもアウターマッスルも運動させられてしまう器具ですから、これを一週間も使っていると、自然と「ゆる体操」をする気力も湧いてくるし、山道散歩もできるようになります。
 このように徐々に体力筋力がついてくれば、長年かけてカウチポテトになった人でも、念願の元の体に戻れるのです。
 ただし、標準から相当ずれた人は、ある程度自信が持てるところまで戻るには、それなりの数週間の長期滞在が必要だと思われます。

基礎代謝・体温の 上がる施設

 それにつけても、今回養生所に出来た微弱放射線ホルミシスルーム「貴石の間」──温泉を越えた「ホルミストン温浴ルーム」の上手な活用は、様々な病苦の解決だけでなく、常識的にはなかなか困難な程度のダイエットの山坂道でも楽々乗り越え、こなしていく秘密兵器並の強い味方になれるはずです。
 低体温の人も、これらの施設の上手なご利用で、まず体温が標準程度に自然と回復してくるはずです。そうなれば、基礎代謝が上がりますから、ちょっとした努力で脂肪の燃焼も上手にできるようになり、腸壁にこびりついた内臓脂肪も朝露が朝日とともに消えていくように消えていくことが期待できるのです。
 リバウンドなしで標準体重に戻り、健康長寿を実現したい方は是非、お元氣養生所にご注目ください。老若男女だれでもウエルカムです。あなたの周りに太ってしまって困っている人がいたら、ここにこんな理念をもった養生所があるよと教えてあげてください。