免疫力を高める合宿 J

222ラドンの話── 熱海養生所に「貴石の間」誕生!

ホルミシスと 服部博士

 自然食ニュース先月号(bS03)の服部禎男先生のインタビュー、「低線量放射線ホルミシスの健康効果」のお話、お読みいただきましたでしょうか?
 図1をじっくり味わってみてください。これは、実は凄い話なのです。
 放射線がかつてガンや奇形児の元と恐れられていたのは、大量に浴びた場合の話であり、大地からも宇宙からも絶えず降り注いでいる自然放射線の量の千倍以下程度を、時間をかけてゆっくり浴びる低線量被曝ならば、活性酸素消去能力もグンと増え、生体膜の酸化も還元されて若さを回復し、ショウジョウバエのような遺伝子修復遺伝子のない特殊例を除いては、遺伝子修復作用も活発になる──ので、現代医学でも見放されたようないわゆる難病と言われている病気でも、生きている限りあきらめることはない、自然と回復と治癒の道を歩み始めるこ
とはありうるのだという希望に満ちたお話でした。
 自然食ニュースでは、この「ホルミシス説」を提唱されたトーマス・ラッキー博士(ミズーリ大学名誉教授)が03年11月に来日されたのをきっかけに、微量放射線ホルミシスを医療に応用されている村上信行医師にインタビューをお願いして、ホルミシスが老化抑制がん抑制生体防御機構の活性遺伝子損傷修復機構の活性──等に卓効があるというホルミシス学説を紹介させていただきました(05年4月号bR77)。
 村上先生のお話の中で、ホルミシス研究のリーダー格が服部禎男先生であり、微量放射線ホルミシスが如何にヒトを含む高等動物の生命活動を活性化するかという、数々の研究が日本をはじめ世界中で活発になされているということでした。
 そして、最近の研究成果も含めて、微量放射線ホルミシスの話をわかりやすく全体的に説明されているのが先月号の服部禎男先生のインタビューだったのです。

222ラドンの すごい ホルミシス効果!

 きわめて幸運なことに、この服部先生がその価値を認めておられる、岡山県人形峠で採れる鉱石などから222ラドンを含む素材が採取され、それをセラミックに焼成した「DOLL STONE(ドールストーン)」200枚が、熱海のお元氣食育養生所に舞い込んできたのです。
 「念ずれば花開く」とは、このことかという心境です。何というラッキー!健康問題で困っている方にとっては、養生所と縁ができることは、今や福音以外の何ものでもありません。
 ドール(人形峠)ストーン(石)の正体は、半減期が3・8日あるウラン経由の原子番号222のラドンですから、よくあるトリウム経由の半減期が1分足らずのラドンと違い、ラドンガスを吸うことで全身でホルミシス効果が上がる時間的余裕があることが期待できるものです(図2)。
 開放系ではこの効果はあまり期待できなくなりますので、養生所では、ホルミシス専用に四畳半の部屋を閉鎖系にし、ドールストーンを200枚設置し、「貴石の間」と名付けて、その中で希望者は基本的には椅子に腰掛けて、つらい方はタタミの間ですから寝転がって、1日1回30分ないし1時間過ごしていただくことになりました。息がまだある限り、貴石の効果は期待できるのです。
 本格的にこの微量放射線ホルミシスの恩恵を被ろうと希望される方は、ご近所の方なら毎週2回ほど通われてこの部屋で1時間ほど過ごされれば良いですし、お泊まりの方は週間単位、月間単位でじっくり腰を据えて長期滞在され、毎日30分から1時間過ごされてみてはいかがでしょうか?
 一度は現代医学に見放されて諦めかけたけど、まだ、この世で成し遂げたいことがある、そう簡単には生きることを諦められない事情があるという方にとって、頼りにしていただける養生所になれたという、自負を持てるに至ったことは幸いなことと思っております。

ホルミシス・ 食事療法・温熱療法・ 整体などとの併用で 難病に光明が!

 私どもでは、ヒトの食性は本来、植物食系の動物であり、そのことは爪や歯や腸の形をみればわかるといっています。
 最近、遺伝子の研究がすこぶる活発になり、ヒト遺伝子のゲノムは基本的には解明されたということです。
 ヒトのご先祖筋といわれるゴリラとは遺伝子の97%は共通だというのですから、ヒトの遺伝子も基本的には草食動物の遺伝子なのです。
 肝臓も腎臓も膵臓も全部爪や歯や腸をコントロールしている遺伝子の影響下で形成されたものだから、動物食は一定量を超せば上手に処理できなくなり、病気というトラブルをおこすと考えています。
 そのリスクを考え、さらに、もともと草食動物にはガンという病気もないことを考え合わせ、養生所では、食事は発芽玄米食・納豆・菜食・微量栄養素総合サプリメントが基本です(こられる皆様、養生所の食事はおいしいとおっしゃっていただいています)。
 西原克成先生の教えに従って、冷たい飲食物は決して口にせず、鼻呼吸等にも心がけ、体温を常時36・5度に維持できるようにもっていきます。
 その上で養生所では、自然食ニュース380号でインタビューさせていただいた伊藤要子先生の教えに従って、様々な「遠赤外線装置」や「光線装置」を活用し、週2回は体温を舌下温度で38度を40分維持できるように工夫をこらしています。
 「この方法でヒートショックプロテインが60兆個の細胞内で十分にできれば、治らない病気はない筈」と伊藤要子先生はハッキリ宣言しておられます。伊藤要子先生がこのことをNHK深夜便で放送された録音版も、最近、養生所に舞い込んできました。
 「食養」をベースに、「遠赤外線装置による温熱療法」と、今回のホルミシス効果の「貴石の間」、さらに「神の手、仏の掌」といわれる大森先生と杉野先生の二枚看板の「整体」等々、今やお元氣食育養生所は命が枯れそうになったほどの病苦に悩まされる方にとっても、命の泉湧くオアシスとなったといえましょう。