免疫力を高める合宿 G

改めて 楽農泉コーヒー洗腸について

 熱海のお元氣養生所では、来られる皆様に出来る限り「楽農泉コーヒー洗腸」を覚えていただきたいということで、トイレの中に体を横たえることの出来る折りたたみ簡易ベッドも設置してまで、この普及に注力しています。ここでやり方を実修していただいたら、ご家庭でも、ベッド設置は無理としても、洗腸は毎日していただくことをおすすめしています。今回は、この紙上を借りての、改めての解説です。
 狙いは、大腸下半身?のキレイ化計画と肝臓の清浄化というか正常化です。肝臓がまともになれば腎臓その他の器官に対する負担も当然減りますし、免疫力のダウンからも回復が期待できるからです。この習慣を身につけた方は、お顔の肌も見違えるくらいキレイになる方がほとんどです。考えてみたら腸と肌は裏表の関係にあるので、腸がキレイになると肌もキレイになるのは当然なんですね。
 一昔前まで、誰かが脳卒中を起こすと、駆けつけた医師はまず浣腸をして、大量の酸性腐敗便を出させたそうです。
 血圧が高い人は、脳卒中、なかでも脳出血を恐れている方が多いのですが、脳の血管を破って出血するというのは、並の慢性的高血圧などではなく、脳動脈の痙攣による一時的な突出した高血圧が原因だといわれています。血管の静脈と動脈の違いの一つは、動脈には血管壁に筋肉層があることです。時として足がつるように、筋肉は痙攣を起こすことがあります。この誘因の一つに便秘があります。特に動物性食品が腸内で腐敗し、酸臭がするようになるほどの便秘をして、その腐敗産物が吸収されて全身の血管を巡るときが危ないといわれます。
 高血圧は動脈硬化のリスク要因というのはそうだとしても、だからといって降圧剤を常時飲まされるというのは納得できません。心臓が頑張って血圧を上げているのは、高い位置にある脳など、血液の流れ込みにくいところまで、隅々に至るまで重い血液を送り込むためです。それを薬剤で血圧を下げたら、脳の隅々まで順調に血液を送り込めなくなると思いませんか?安直に血管拡張剤などで血圧を下げる薬を飲み続けている人は早くからボケると言われているのは、この降圧剤の副作用のせいかも知れないと疑った方がよいと言われています。まだ、
ボケがくる前に良く考えて、怖い便秘をしないようにしていた方が並の高血圧より、はるかに脳卒中のリスクを減らすといわれていますから、高血圧の人こそ、血圧を上げる「いきむ」ということ
なしに排便もうまくいく

「楽農泉コーヒー洗腸」を 覚えて欲しいと思います。
コーヒーで洗腸 するのは何故?

 歴史的沿革からいうと、洗腸は、水が最初です。大地にひざまずかせ、両手を地につけて神に祈る姿勢を取らせて、中空の葦を使って肛門から水を流し込み、その後排便させて悪魔の穢れたる悪臭便を出させたのが始まりといわれます。
 コーヒーでするようになったのは、第一次世界大戦のフランスとドイツの間に作られたマジノラインの野戦病院とのことです。緊急手術の時に感染症から身を守るため消毒用熱湯不足を補うため沸いていたコーヒーを使用したところ、傷病兵の痛みも消えたということがあって、麻酔剤の不足にもなることもわかったことが発端だったようです。
 それは何故かということが医学研究者の話題になり、コーヒーの成分、カフェインとかテオフィリンなどが、直腸から吸収されたためであるとか、肝臓に好影響を与えて胆汁が増え、胆管が拡がるくらいその分泌量が増えて、その分肝臓が浄化されるとか、その胆汁酸は腸からの再吸収が少ないとか、腐敗便の毒素処理で肝臓の負担が大きかったために免疫力が落ちていたのが、それが少なくなって正常化してきたとか、様々な健康への利点が取りざたされるようになったのです。
 その情報にいち早く反応し、ドイツからアメリカに渡ってクリニックを開いたマックス・ゲルソン医師が治療法の基本にオリジナルから改良したゲルソン式コーヒー浣腸を据え、その利点の数々をアピールしたのです。難病のガンに対処するために、ナトリウムを排し、カリウムを充分とるためリンゴやニンジンのジュースを驚くほど多量に頻繁にとれということとコーヒー浣腸がゲルソン療法の看板となり、とても良い成績を上げ続けてきたのです。
 今日でも、お嬢さんのシャルロッテ・ゲルソンさんをはじめ、熱心な後継者たちがゲルソンクリニックの灯火をあかあかと照らし続け、多くの著作などでゲルソン療法を広めていますから、本屋さんや図書館などで、関連の書物を手にすることは容易です。
 今、コーヒー洗腸が注目されているのは、新谷弘実先生の一連のご本がベストセラーになっているからです。胃腸内視鏡外科のパイオニアの新谷弘実先生は、三十万人を越える患者の胃腸を内視鏡で診てきた結果、人には人相・手相があるように胃相・腸相があるとの感慨をもたれ、肉食や卵を好んで食べる人、牛乳・ヨーグルトを好んで飲む人は概して醜い胃相・腸相をしていることに気がつかれ、それらを止めさせると数ヶ月で綺麗な胃腸に戻ることを見つけられ、食生活の改善をひろく呼びかけておられるのが多くの患者の共感を呼んでいます。百
万部を越えるこのベストセラー本の中で、ゲルソン療法にヒントをえたコーヒー浣腸を「新谷式」と言って良いほど改良した内容で広めておられます。
 熱海のお元氣養生所では、このゲルソン的改良方式で、独自の「熱海式」コーヒー洗腸を「楽農泉コーヒー洗腸」として広めています。
 今回はその内容をご説明します。
 肛門から洗腸液を注入するする道具は自然落下方式の「コロンキット」か、「にぎりポンプ」方式のエネマシリンジかを選んでいただきます。どちらでも出来ますが、普通の洋式トイレでするなら、「コロンキット」がやや使い勝手が良いという人が多いようです。この場合落差の標準は60センチですが、これでは水圧が強いという方は50センチでも良いでしょう。
 何か、ヌルッとしたもの、例えばローズウォータージェルとか、石鹸液とか何でもよいのですが、パイプの先端と肛門につければ、パイプは容易に挿入できます。
 その後付属のコックを開いたり、握りポンプを操作して、あらかじめパイプ先端まで導いておいた洗腸液を入れ込んでいきます。
 その量は約200ccから700cc程度の範囲で、ご自分で適量と思われた量を入れ込んだら、トイレから離れ、いったん横になってください。
 「熱海式」では左を下にして横になり膝をお腹につくくらい曲げていただくことを標準としました。
 「ゲルソン」式では1000ccのコーヒーを注入して、右を下にして横になり膝をお腹につくくらい曲げます。
 この違いは、外人の大腸と日本人の大腸の大きさの違いだけでなく、大腸全体にコーヒーを行き渡らせようとするゲルソン先生のお考えと、大腸の下半身?つまり左半分だけをキレイにするのが狙いの「熱海式」の違いからきます。
 ゲルソン式はガンをはじめとする難病に病院で対処するやり方であり、「熱海式」はあくまでも素人がご家庭で毎日する保健の洗腸という違いがあります。腐敗便がたまって動かなくなっているのは左半分なので、そこがキレイになれば良しとするのが「熱海式」、その汚れが右半分に逆流しない方が、むしろ、安心だというのが「熱海式」と理解していただければ幸いです。そのため、左を下にして横向き膝抱えで15分を目処に休んでいただきます。この姿勢は「コーヒー洗腸と玄米食の効用」ということで『自然食ニュース』399号のインタビ
ューに応じていただいた銀座胃腸クリニック院長の林 剛一先生(新谷弘実先生の愛弟子)もそれが良いとおっしゃっていました。  
 さて、コーヒーを薄めたり、「スーパー楽農泉」を使用するのは何故か
 ゲルソン式では、コーヒーはストレートで1リットルが標準です。熱海式ではドリップ式でコーヒー150ccを飲む時とおなじようにたて、還元水480ccで薄め、そこに約10%(70cc)の「スーパー楽農泉」を足し、全体を体温より少し暖かい程度、38度から39度を目処に温度調節します。
 コーヒーを薄めるのは、日本人は外人に比べるとよりデリケートな体を持っているひとが強いので、最初は刺激をマイルドにするためです。慣れてきて、特にコーヒーで調子が悪くならないということが分かってきたら、徐々に薄め方を変え、最後はコーヒープラス「スーパー楽農泉」でも結構です。還元水を使うのは、水道水の塩素は腸には入れたくないのと、還元性があれば腐敗便の酸の中和に役立つからです。還元水は電気分解の器械でもできますし、水素水をつくるスティックをペットボトルに入れておいても出来ます。中には、コーヒーが体に
合わない人と言う方もいらっしゃいます。極まれですが、コーヒーアレルギーと言う方もいらっしゃいます。コーヒーで眠れない人というのは、カフェインには効果を期待していますので、コーヒーを薄めて午前中にすれば大丈夫の筈ですが、あれやこれやでコーヒーは使いたくないという人は、無理をせず、還元水ぬるま湯プラス「スーパー楽農泉」でも良いのです。ちなみにゲルソン式では、コーヒーが使えない人にはカモミール茶での代用
をすすめています。
 コーヒーを飲んでも肝臓浄化という洗腸効果は得られません。胃酸の影響もあり、コーヒーの影響力はサッパリだそうで、胆管はむしろ細まるし、胆汁の腸での再吸収も盛んで、肝臓はあまりキレイにはならないそうです。
 「スーパー楽農泉」を使うのは、これがもともと大便に作用して液体化するのが得意な液体酵素だからです。農業で「スーパー楽農泉」を千倍にして葉面散布に使うと無農薬で驚くほどの多収穫を上げられますが、これを洗腸に誓うのは、憩室に入り込んだり、深いひだの間でとどまってしまう腐敗便も次第に液体化して解消してしまうためです。「新谷式」コーヒー浣腸の缶コーヒーには、ナトリウム塩やらEM菌ゆらいのEM−Xが入っていますが、ナトリウムはゲルソン療法ではいかに排除するかを考えますので、これはゲルソン療法とはいえず、
オリジナルの新谷式というべきです。そしてEM系の延長線上にあるのが「スーパー楽農泉」に当たるとご理解いただければ幸いです。
 この位までご理解いただければ、後は実修あるのみです。毎日定期便があるから完腸なんて必要ないと言って見える方が、まあ、とにかく物は試しとやってみてビックリ。黒い便がまとまって出てきたと驚いて、その後毎日しておられる方もいらっしゃいます。洗腸は、出にくい便を強制的に出す浣腸とは違います。また、介護でおむつを当てている方、人工肛門になっている方も、このコーヒー洗腸をしてみたら、こんなに助かるものはないと喜んでいただいています。
 まだの方も、これを機会に、ぜひゲルソン由来の「熱海式」の「楽農泉コーヒー洗腸」にチャレンジしてみてください。