ハゲも治る希望が…

早速試してみた白麹大豆

 『自然食ニュース』06年2月号(No.387)のインタビューは白麹大豆のお話でした。
 がんやコレステロールの難問を解決できる科学的ストーリーも面白かったのですが、個人的にはある種の麹菌、つまり白麹大豆は、上手に使うとハゲの悩みを解決する特質もあるという話が一番興味深いものでした。
 私が最初に頭が薄くなり始めていると気がついたのは、25歳の頃でしたから、もう40年近くも前の話になります。何とかしなくてはと思いながら、鴨川の水の流れと同様、40年近く何ともならなかったのです。
 ところが、今、感動的に驚いているのは、なんとこの年になって徐々にですが、しかし、着実にハゲが回復してきているのです。
 白麹大豆を毎日少しずつポリポリ囓るようになって約1ヶ月もしないうちに、よく見たら、1センチくらいの細い産毛がワーッと生えてきたわけです。
 ぬか喜びしても、からかわれるもとと静観していたのですが、それから3ヶ月、まだ密度はイマイチですが、産毛は次第に本格的な毛髪に出世しつつある一方、相変わらず新たな産毛が順調に増えつつあるのです。若いときほどの勢いはありませんが、少しずつにしろ、ハゲによる失地が回復しつつあるのは、この領土の皇帝として欣快にたえないといったところでしょうか。

男性ホルモンと 発毛の関係

 男性ホルモンが活発な人がハゲるともいわれます。しかし、これは正確ではないようです。男性ホルモンがあればこそ、男性的な濃い髪の毛を誇っている人はいくらでもいます。その衰えとともに薄毛になってくるのではないでしょうか。
 どうやら男性ホルモン(テストステロン)は頭髪を発毛させる作用と関係があるようです。男性ホルモンは分泌量が過剰だからといって必ずしもハゲるわけではなく、ハゲるのには別の要因があり、それがなければ、たとえ男性ホルモン過剰であってもハゲにはならないといわれています。このテストステロンが変形してジヒドロテストステロンとなると脱毛させ、禿げさせる性質を帯びるようになるらしいのです。
 困っている方、関心のある方のお役に立てればとも思いこの文章をまとめてみることにしました。

ハゲは、 変形型男性ホルモンと その受容体が 原因という説

 多量の脱毛に困る人たちのスタートの大半は20代前半です。その頃がもっとも男性ホルモンの分泌量の多い時期です。私もそうでした。
 今のところ、一番有力なのは、過剰な変形型男性ホルモンがその受容体(レセプター)と結びついて初めてハゲるという説です。この説ではこの変形型男性ホルモンと、その受容体の2つの因子を同時にもった人がハゲ体質ということになります。男性ホルモンが変形してしまうかどうか、またこの受容体をもつかどうかは、遺伝が関係しているということです。この遺伝子は母方を通じてのみ遺伝するといわれています。私も母方の祖父はヤカン頭でした。
 この説では、女性が遺伝の関係でたとえ受容体(レセプター)をもっていてもハゲないのは、変形型男性ホルモンが少なく、それなりにバランスがとれているからです。
 但し、閉経をはじめ、何らかの事情でホルモンバランスが崩れると、脱毛が多くなってしまう女性がいますし、例えば過度のダイエットなどでホルモンバランスが崩れても、男性型若ハゲタイプの薄毛になることもあります。
 遺伝的要因がある人は、5αリダクターゼという酵素が毛乳頭や皮脂腺にできてしまい、この酵素の還元作用でテストステロンは5αジヒドロテストステロン(5αDHT)というさらに強力な男性ホルモンに変化するのです。
 そして、この変形型男性ホルモンが毛根の毛母細胞に運ばれてレセプターが作用してその中に入り込むと、毛母細胞が細胞分裂するときに起きるタンパク合成を邪魔し、別のタンパク合成をすることにより、細胞分裂が止まってしまうのです。その結果、本来なら2年くらいある成長期が半年か1年で退縮期から休止期へと移行してしまうわけです。新毛の発生は休止期を過ぎないとはじまりません。
 若ハゲの初期段階で、どうも最近髪の毛が細くなったなと感じるのは、5αDHTにより毛母が弱ってきたからなのです。次の段階では短い毛が抜けだすようになり、その後、地肌が見えだした段階では、すでに毛母は働きをやめてしまって冬眠状態なのです。
 いずれにしても、テストステロンが5αリダクターゼの還元作用で5αDHTに変化し、この5αDHTが毛母細胞の細胞分裂を抑制するというのが、 男性ホルモン型脱毛の生理学的な仕組みということになります。同じように多くの男性ホルモンが作られながら、ハゲる人とハゲない人との違いは、テストステロンを5αDHTに変える5αリダクターゼという物質の体内での生成量の違いということになります。
 ハゲが遺伝するポイントの一つは、この5αリダクターゼが多く生成されるという体質が遺伝することもあるのではないかといわれています。 この体質はもちろん女性にも遺伝します。しかし、女性がハゲない、または薄毛程度でとどまるのは、テストステロン分泌量が男性の1/20ぐらいなので大きな脱毛に進まないからです。ところが男子を産むと、その子はしっかりとハゲの体質を受け継ぐことになります。

白麹大豆と 楽農泉スプレー

 どうやら白麹大豆は5αリダクターゼの体内生成を妨害し、その量を減らすことができるようなのです。そうなれば、遺伝的にハゲやすい体質であってもハゲないどころか、本来のテストステロンが働けば毛は男性的に生えてくることが期待できるのです。
 私の場合、これに加えて楽農泉原液を市販のスプレーでシュッシュッと霧にして頭皮にかけています。これもだいぶ良いように感じます。
 理論的には、まだまだ仮説で検証はこれからですが、実践的には試してみる価値がある話だと思います。
 関心のある方は、是非まずは2〜3ヶ月程度お試しになってみては如何でしょうか。