リウマチ

――自律神経のバランスの改善と食生活の改善で、リウマチを治す!――
治癒の方向性

 このように考えてくると、リウマチを治癒に向かわせる治療の方向が見えてきます。
 まずは交感神経優位に傾いた自律神経のバランスを改善し、白血球のバランスを整えて免疫力を高めることです。副交感神経を優位にして、血流を促進して冷えを解消し、リンパ球を増やして免疫力をあげるのです(表1)。
 自律神経免疫療法で対策を立てていくとリウマチは案外治りやすい病気なのです。多彩な膠原病も、いわゆる「自己免疫疾患」もたいていこの考え方で治ります。
 自律神経免疫療法の要点は、副交感神経が興奮するような刺激を与え、自律神経のバランスを取ろうというものです。
 そのための具体的な7つの方法を福田稔先生が教えてくれましたので、ここにご紹介しましょう。
1.爪もみ
 手と足の薬指を除く全ての指の爪元の井穴をよくもんだり、つま楊枝の頭で押して刺激する(図1・2参照)。1日3回程度、場所を6つ程度、選んですると良い。頭のてっぺんの百会のツボの刺激も有効です。
2.薬は原則的に飲まない
 リウマチの薬はすべて交感神経を優位にしてしまうからです。
3.軽度の運動
 過激な運動は交感神経を刺激しますが、軽度の運動を心地良いと感じる程度に行うと副交感神経を刺激します。ウォーキング、サイクリング、水泳など自分が楽しめる運動をしましょう。
4.入浴を楽しむ
 38〜40度前後のぬるめの湯にゆっくりつかる入浴はリラクゼーション効果、血流促進効果ともに抜群です。ただし、入浴前後には水分を十分にとりましょう。
5.乾布摩擦
 手足の先端から心臓に向かって、皮膚を痛めないよう、洗いざらしの木綿や使い古しの絹のスカーフなどで1日1回全身の皮膚をポカポカ温かくなるまでこすります。
6.ストレスを極力減らす
(表3参照)
 何事も前向き、肯定的にとらえる訓練をし、辛いことの中にも良い点を見いだす心の持ち方が大事です。また、病気の治りかけに焦って無理をするのは禁物。仕事や遊びも治ってからの楽しみにしましょう。
7.とにかく笑う
 何でもいいからとにかく笑う機会を増やします。副交感神経が大いに刺激され、リンパ球も活性化します。
 以上の7箇条(表2)ですが、これなら、誰にでもできますね。そして安保徹先生は著書『免疫革命』の中で、玄米菜食にすることが、副交感神経優位に持っていく食事法として大変優れていると述べておられます。

やはり食生活が肝心

 そこで、最後に月刊『自然食ニュース』の提唱するリウマチも治す食事の仕方の話をさせていただきます。
 私ども『自然食ニュース』は、ヒトの遺伝子は基本的に草食動物型の遺伝子だと喝破しております。エサをとる手の先についている爪も、口に生えている歯も、消化する腸の形も、肉食動物の猫のようなかぎ爪や肉を引きちぎるとがった歯、30センチ足らずの短い腸といった形ではなく、基本的には人間がウサギや馬や類人猿のような草食動物特有の平爪、臼のような平らな奥歯、ウサギのような前歯やくねくねした長い腸といった草食動物の型をしているのは、親から子へと、先祖から代を重ねて受け継いできた遺伝子が基本的に草食動物型だからです。
 遺伝子が草食動物型なのですから、肝臓、腎臓、膵臓といった内臓だって基本的に草食動物型です。それが原始時代から現代まで生き延びてきた厳しい時代の流れの中で、雑食を混ぜ、かろうじて食いつなぎ、命をつないできたというのが歴史の示すところです。
 ですから、豊かな文明生活ができるようになった今、肉食過剰の欧米型の食事でいわゆる生活習慣病や、リウマチなど自己免疫疾患といわれる病気になった時は、病気が治るまでのしばらくの間は、肉食動物も顔負けというくらいにとってきた動物性食品の摂取は、もともとの遺伝子の想定外の食事であると考えて、一度きっぱりやめて、初期遺伝子にプログラムされている草食動物の食事をとるようにいったん全部リセットしてみましょうと呼びかけています。
 つまり食べる物は、重い鎧兜を身にまとい、どこまでも走りながら刀や槍、鉄砲を持って戦えたスタミナが証明されている信長、秀吉、家康といった戦国時代の食事をモデルに、主食はその当時、臼に籾殻のついた米粒を入れて杵で叩いて籾殻を外していた、つまり傷だらけの玄米、今でいう二分搗き米、三分搗き米などのお米に麦や雑穀を加えたもの、副食は豆腐・味噌汁・納豆などの豆類、野菜の煮付け、漬け物などの植物に限定し、その枠の中で食べ物を揃えるのです。
 そして、ストレスの多い現代生活を元気に生き抜くのに必要な生命活動すなわち、身体の正常な代謝に必要な体内のさまざまな酵素を働かせる、ビタミン・ミネラルに代表される微量栄養素はそれらが総合的に入ったサプリメントを巧みに活用し、毎食栄養満点になる方法をとるのをおすすめしています。
 なぜならばこれが現代人が悩まされる過剰な活性酸素を消去し、毎晩1兆個もの細胞の新旧交代をもたらす新陳代謝を活発に進めるのに、最適な食事内容だからです。
 新陳代謝を順調に進めることによって病変箇所を自然と修復してくれる遺伝子は、自然のルールに従って反応するので、食物の選択も、消化も吸収も自然の反応系の中でトラブルが起きないよう、ヒトの食性を何よりも重んじて、自然のルールに従って選びましょうということです。