インフルエンザ

インフルエンザを「単なる子供の風邪」と侮ってはいけません。
そろそろ新型ウイルスが出現?!

 インフルエンザウイルスにはA型、B型、C型があり、最も大流行するのはA型です。ウイルスは毎年少しずつ変異しているので、私たちは一度免疫ができても、毎年のようにインフルエンザに感染する危険にさらされています。
 中でも、10〜40年周期で出現する新型インフルエンザは、人間の体に全く免疫抗体がないため、世界規模で大流行します。1918年のスペイン風邪、57年のアジア風邪、68年の香港風邪などがあり、香港風邪の発生からすでに30年が経っていることから、そろそろ次の新型ウイルスがあらわれるのではないかと警戒されています。
 97年には、香港でトリ型インフルエンザウイルスによる死亡者が出て、新型インフルエンザの出現かと騒がれましたが、さいわい大事には至りませんでした。これは、鶏から人へ感染した珍しいケースですが、人から人への感染力はなかったものと、国立感染症研究所の根路銘国昭・呼吸器系ウイルス室長は分析しています。
 しかし、安心はできません。今後、新型インフルエンザが発生した場合、日本だけで約3200万人(国民の25%)が感染し、3万〜4万人が死亡する可能性が、厚生省のまとめた報告書で指摘されているのです。

ハイリスク群はワクチンを
インフルエンザを直接予防する

(P16データ紛失)
日頃からのインフルエンザ対策
免疫力を高める栄養療法
 また、インフルエンザにかからないようにするには、私たちの体に備わっている"免疫力"を普段から高めておくことが大切です。免疫力が高ければ、発病する前にウイルスの活動を抑え込むことができますし、発病してしまった場合にも、風邪を長引かせず、こじらせないで治すことができます。
 免疫力を高める微量栄養素としては、ビタミンのA、B群、C、E、ミネラルの亜鉛やセレンなどがあります(表2)。日頃からこれらの微量栄養素を総合的にしっかりと確保し、インフルエンザウイルスに負けない、抵抗力の強い体をつくっておくことが大切です。

日常生活の注意

 この他、インフルエンザを含む一般的な風邪の予防対策としては、a十分な睡眠と休養、b栄養のバランスのとれた食事、c手洗い・うがいの徹底、d室内の乾燥に気をつける、eマスクを着用する、f流行時は人ごみを避ける――などがあげられます。
 特に、cのうがいは、紅茶や緑茶で行うとより効果的です。昭和大学医学部の島村忠勝教授※2らの研究では、インフルエンザウイルスを通常濃度の4倍に薄めた紅茶液に約5秒間浸しただけで、ウイルスの感染能力がなくなったことが確認され、さらに、市販のうがい薬8種と紅茶を比較した実験では、紅茶は市販のうがい薬よりもはるかに効果が高いことが分かりました。
 インフルエンザウイルスは、ウイルス表面にある突起で鼻やのどの粘膜細胞に付着して感染するのですが、紅茶や緑茶に含まれるポリフェノール類(渋味成分のカテキン、紅茶の色素テアフラビンなど)がこの突起に結合して感染を
(以下データ欠落)