ガンd

予防の基本(つづき)

h白砂糖の害

・大腸ガンの調査結果では、大腸ガン患者は、そうでない人と比べると、約16%のエネルギーを多く消費していることがわかりました。その大部分が白砂糖と脂肪の形での摂取です。
・21ヶ国にわたる調査でも、45才以上の女性の場合、白砂糖の摂取過剰が乳ガンによる死亡の主要な危険因子であることを示しています。
・動物実験によっても、ラットの場合、白砂糖過剰はでんぷん過剰より、明らかに乳ガンを増やします。
・人間の場合でも白砂糖は乳ガンを増やし、未精白の穀物は、乳ガンのリスクを減らします。

i水素添加
マーガリンの害

・マーガリンやショートニングの多くは水素添加されたタイプのものが多くあります。このタイプは発ガン性が疑われています。
・オリーブオイルも、ガン細胞がすでにある人は、その転移を容易にするので、やめた方が無難です。
・オリーブオイルに多く含まれる不飽和脂肪酸がそのわるさをするようです。
・オメガ3、オメガ6と呼ばれるタイプの必須脂肪酸は、この危険性に対し、防御的に働くようです。

jフッ素化合物の害

・発ガン性が心配されています。試験管下の観察では45〜135ppmの濃度のフッ素化合物が細胞に予期せぬ遺伝子変調をもたらすことが観察されます。練り歯磨き、及び口内洗浄剤には、この2〜3倍の濃度のフッソ化合物が虫歯予防のために含まれていることが多いのですが、これが発ガン性を持つのではないかという疑問を引きおこします。

微量栄養素として 評価できるもの
aベータカロチン

・ベータカロチンの摂取量と発ガンリスクは反比例の関係にあります(肺ガンを防ぐ効果)。
・ベータカロチンは体内でビタミンAに転化しますが、肝臓病、甲状腺異常がある人は、その転換が妨害されます。
・ベータカロチンは、ニンジン、カボチャなど緑黄色野菜に多く含まれており、血漿のベータカロチンを調べてみて、その濃度が低い人ほどガンにかかりやすいことがわかっています。
・ビタミンAが多い食事をとっていても減らないガンリスクも、ベータカロチンでとると減るということもあります。
・イヌイット(エスキモー)はかみタバコを愛用します。そのため口腔ガンが多いのですが、彼らはレバーを含む肉類を食べるので、血漿ビタミンAは正常な水準にあります。しかし、緑黄色野菜をほとんど食べないので、ベータカロチン値は低いのです。

b葉酸

・まだ前ガン症状程度の人で調査した結果によると、そのような異形成のある人の血漿を調べてみると、葉酸が少なく、食事療法で葉酸を与えた場合、異形成の多くが正常化したという報告があります。

cビタミンB6

・ビタミンB6はチミジンの生合成に欠かせません。そのため発ガン物質との接触によるタイプの発ガンにあたってはB6の欠損は大きなダメージになります。

dビタミンA

・ビタミンAも発ガンを抑止する栄養素の一つです。ビタミンAの大量摂取と発ガンリスクの減少との相関関係はそれまでのビタミンAの不充分な摂取で免疫力がおちていたのが、その充分な摂取で免疫力が高まったことによるのかもしれません。
・ビタミンAの大量摂取はマクロファージの働きを活発にし、不充分な摂取はT細胞の働きを抑圧します。
・乳ガン等の場合、化学療法は血漿中のビタミンAの水準を低くします。同じことはビタミンEについてもいえます。
・血漿ビタミンAが平均と同程度か、それより多かった人の83%は化学療法がそれなりの効果をあげました。(残りの17%は化学療法をほどこしても良くなるということはありませんでした。)
・血漿ビタミンAが平均より下まわっている人では、化学療法で36%が効果をあげ、24%が現状維持、40%が悪化しました。
・ビタミンAが充分なグループと充分ではないグループでみると、ビタミンEはとりたてて差がありませんでした。
・ビタミンA摂取量が少ないグループは、そうでないグループにくらべ頚部のガンで2倍の危険性があるという報告があります。
・肺ガンでは血漿ビタミンAの量との相関関係はみられません。前立腺ガンでは血漿中の亜鉛の量とビタミンAの量は相関関係をもちます。胃ガンではビタミンAの不足は危険性を約2倍に増やします。

eビタミンAと ベータカロチン

・セットでの充分な摂取がいくつかのガンの危険性を低くすると考えられます。
・口腔ガン…フィリピンのイフカオ族が愛用しているキンマかみタバコは、口腔内の細胞の発ガン性を促進します。しかし、ビタミンAとベータカロチンを十分与えると、この危険性は大きくさがります。

fビタミンC

・様々なガンについて防御因子としての働きがあるようです。ガン死亡率の調査によると、すべてのガンで血漿ビタミンCの水準が低いということがわかりました。
・ガンになってしまった場合でも、ビタミンCを大量に投与するとそれだけ生きている時間が長くなるということもわかっています。
・一日10gという大量ですが、ビタミンCを経口的に与えていくと重症な患者でも、2割近くの人が一年以上延命するといわれています。
・ビタミンCは、ある種の抗ガン剤の効果を高めるともいわれています。
・胃ガンなどでは、食べ物の組みあわせでできる発ガン性物質の生成を妨害するともいわれています。これは毎日1〜2グラムのビタミンCをとるだけで効果があらわれるようです。
・ハワイに移住した日本人の胃ガン発病率を、ハワイに移住した白人、ハワイ生れの日本人、日本で生活している日本人の胃ガン発病率で比べてみると、日本で生活している日本人、ハワイ移住の日本人、白人の順で多いのです。
・食事を分析してみると、胃ガンと魚の干物、漬け物に米飯とは正の相関性があり、新鮮な果物とビタミンCの摂取とは負の相関性にあります。
・これは胃ガンはニトロソアミンで引きおこされ、ビタミンCがその生成を妨げるという仮説と一致します。
・ニトロソアミンが肝臓にダメージを与えることはよく知られています。食べもので、アミンと亜硝酸塩を与えるとニトロソアミンが合成されるので肝臓も障害されますが、
同時にビタミンCを与えたところ、肝臓は障害されませんでした。これはビタミンCが亜硝酸塩とアミンの結合を首尾よく妨害したことを示します。

gビタミンB12と ビタミンC

・ビタミンCに加え、同時にB12があるとガンに対する防御効果が更によくなります。
・動物実験ではすでに出きてしまったガンもB12とCのために崩壊することがあることを示しています。

hビタミンE

・大便中には発ガンのきっかけになる細胞に突然変異をもたらさせる物質がありますが、ビタミンEを充分に与えていると、この変異原は79%も減少したという研究があります。ビタミンEもニトロソアミンの構成を妨害するのかも知れません。
・学生を使った人体実験では、毎日400IU程度のビタミンE投与でこの効果はあります。
・腸ガン…ビタミンEの低水準は腸ガンの死亡率を増加させるという統計があります。
・乳ガンの患者の血漿中のビタミンEの平均値は4.7mgで、これは通常人の平均6mgより低いという調査結果もあります。
・肺ガン患者についても同様のことがいえます。
・ビタミンEは、細胞毒性をもつタイプの抗ガン剤の効果を高めると思われます。従ってビタミンEを充分与えるならば抗ガン剤の投与量を減らすことが可能で、投与された人の健康な細胞も受ける毒性も減ることが期待できます。
・試験管下の調査によれば、ビタミンEは培養されたマウスの神経細胞腫の成長を抑制し、正常な成長に引きもどす役割を果しました。また、黒色腫の成長抑制の効果もありました。
・動物実験によると、ビタミンEは抗ガン剤アドリアマイシンが引きおこした心臓及び皮膚に対する毒性(脱毛も含む)を打ち消します。人間の場合もビタミンEはアドリアマイシンの副作用を抑止するのに役立つでしょう。
・やはり顕著な脱毛をもたらす抗ガン剤ドキソルビシンを投与されたガン患者に、毎日1600IUのビタミンEを与えたところ、その69%が脱毛しなかったという報告もあります。このケースでは、もし、抗ガン剤投与に5〜7日ほど先立ってビタミンEを与えていたら、脱毛する人はもっと少なかったのではないかともいわれています。

iカルシウム

・大腸ガンは家族病歴が注目されるガンですが、毎日1.25mgのカルシウムを与えていると、2〜3カ月たつと、直腸粘膜を生検しても異常を示す率は、大腸ガンにならない家系の人々と同じ程度になります。
・カルシウム含量の少ない飲水を飲む人々は大腸ガンにかかる率が高いのですが、そういう水源の人々もカルシウムたっぷりの食事をしていれば大腸ガンにかかる人はあきらかに少ないのです。
・たぶん、大腸内で、鹸化することによって、胆汁酸の悪影響からブロックされるためと思われます。
・現代人は大腸ガンが増えていますが、これは食事の中で脂肪分が増えているためといわれてます。脂肪は胆汁酸の量を増やし、これが大腸ガンを促進するからです。
・しかし、カルシウムイオンが充分あれば、胆汁酸の毒性は鹸化されて防がれます。
・カルシウムはリンによって拮抗されるので、リンの多い食事は相対的にカルシウム必要量を増やします。(カルシウム不足におちいりやすい)
・カルシウムだけより、ビタミンDをともに摂取した方が、大腸ガンの危険が低くなります。

jヨウ素

・ヨウ素の血漿濃度が低い女性では、乳ガン、卵巣ガンの危険があるという調査報告があります。

kマグネシウム

・充分にとっているとガンの発病率と死亡率をともに減らすという報告があります。

lセレニウム

・セレニウムの欠乏は、ガンの危険を拡大させるということはよく知られています。
・毎日250〜300マイクログラムのセレニウムを摂取することが大部分のガンを防ぐということです。
・日本人のセレニウム摂取量は、欧米風の食事をしていれば毎日100〜150マイクログラム、和食に徹すれば毎日200〜250マイクログラムのセレニウムを摂取できると見積られています。
・以前はセレニウムに発ガン性があるのではないかといわれた時代がありましたが、現在ではそういう根拠は見当らないとされています。
・動物実験によると、セレニウムの充分な投与はすでにガンにかかっている動物も35%程度が回復することが観察されており、食事の中にセレニウムが不足していることが、そのガンを発ガンさせたのではないかと考えられています。
・人間の場合もガンの患者に全血及び血漿セレニウムが少ないことがわかっています。
・セレニウム不足に加え、ビタミンAとビタミンEが不足するとガンの発病率はあがります。
・セレニウムが不足している人が、タバコをのみ、かつ、ビタミンA、ベータカロチンが不充分だと肺ガンの率が高くなるという調査結果もあります。
・中国人のガン死亡率を調査したところによると、血中セレニウム濃度が低いところほど、ガン死亡率が高いという傾向にあり、同様のことは食道、胃、肝臓のガンで見られたということです。
・多くの調査の結果、成人が今後、ガンにかかる危険性は(ビタミンA、ベータカロチン、ビタミンEの血漿濃度水準ではなく)血漿セレニウムの濃度で予測されるということです。
・血漿セレニウムの水準が、1リットル当り45マイクログラム以下だと、特にガンにかかる危険性が高いという調査結果があります。
・大腸ガン、前立腺ガン、乳ガン、卵巣ガン、白血病の場合、特にこのことが重要ということです。
・乳ガンの研究でもセレニウム投与はマウスの乳ガンを正常化ないし延命するのに効果がありました。
・皮膚ガンの研究でも血漿セレニウムの低水準が発見されています。

m亜鉛

・前立腺ガンは亜鉛が少ない人がかかりやすいということがよく知られています。同時にビタミンAも重要な因子です。(不足するとかかりやすい)
・ガン細胞中には亜鉛が少ないことはよく知られています。(男性ホルモンは多い)
・(亜鉛に拮抗する)カドミウムが多くなると、亜鉛は相対的に不足します。
・ガン細胞中からはカドミウムが比較的高い濃度で発見されることが多いのです。