微量栄養素と健康

自然食ニュースが提唱する 『日本人の食事指針』についてk
―化学調味料や加工食品はできるだけ避ける。
食べ物の素材は農薬・化学肥料・ 食品添加物などケミカルな物質を使ってない食物を極力選ぶ―。

イオミネラル研究所所長 仙石紘二

化学調味料は やめましょう

 世界の動き方は、ここ半世紀あまりを振返ってみても、凄じいばかりの変化を見せています。私たちの生存環境も日毎夜毎に変貌しています。このことは私たちの健康面にも大きな影響を及ぼしています。
 日本は戦後の焼け跡から高度経済成長に成功し、急速に豊かになりました。
 食生活も贅沢になり、病気の様相も変り、日本人の死亡原因の第一位は、今やガンになりました。
 せっかく結構な暮しができるようになったのに、多くの人がガンで無念の涙を流しながら亡くなっていきます。
 ガンはよく、早期発見、早期治療といわれますが、それはガンになってしまったら…という話ですから、その前にガンにならないよう、できる範囲で気をつけたいものです。
 その対策の一つにケミカルなものはできるだけ体に入れないということがあげられます。
 人類はいまや毎年六十万種もの新物質をこの世に誕生させているといわれます。
 そのうちの多くが産業用素材、建設材料、食品関連素材、薬品関連素材などとして使用されていきます。
 口にするものは急性毒性として発癌性があるかないかは一応チェックはされますが、慢性毒性、複合汚染による毒性まではチェックされていません。
 危険かも知れない物質がどんどんバラまかれているのです。
 それが、相当の年月がかかって初期の目的を叶えた後、どのように回収されるかなどは、生産者はまるで考えません。
 最近よく新聞ネタになる井戸水から発癌性のあるトリクロロエチレン、危険な濃度で検出などというがそれをよく示しています。
 危険なのは一部の井戸水だけではありません。
 大半の水道の水からも発癌性のあるトリハロメタンやトリクロロエチレンなどは極く微量ですが検出されているのです。
 このような人類がいまだかつて体験したことのないようなケミカルな物質が体内にはいってくると、なんとかそれを無害化しようと健気に頑張ってくれるのが肝臓であり、体外に排出しようとするのが腎臓です。
 この二つの器官はケミカルな物質に対して矢面に立つので、ダメージも大きいわけです。
 いつ、どこからどんなものが入ってくるかわからない時代に生きているのですから、肝臓や腎臓はできるだけ余力をもたせておかなければなりません。
 化学調味料なども腸から吸収されると肝臓はフルに働いて分解にかかります。
 分解しきれない人がチャイニーズ レストラン シンドローム(中華料理症侯群)といって食後発疹したり、不快感を味わったりします。
 一昔前は化学調味料は石油からつくられ、発癌性が問題とされました。
 今は砂糖キビから作るから安全ですなどといっていますが、仮に直接的な発癌性が今のところ証明されないとしてもグルタミン酸ソーダという純粋なケミカルな物質であることには違いありません。
 折角の肝臓の毒素分解能力を化学調味料にかかずらわせたりしてはもったいないではないですか。
 その分、他のケミカルな物質を無毒化するパワーがとられてしまいます。
 化学調味料は各家庭で加えられる、つまり、やめようと思えばすぐやめられるケミカル物質です。
即刻止めましょう。

加工食品もできるだけ 避けましょう。

 加工食品は化学物質オンパレードというのが実態です。
 食品製造は工業化され、農薬・化学肥料をたっぷり使った食材に食品添加物をまたまた、たっぷり使ってお金との交換をめざして出荷されます。
 毒性なき食品添加物は無いといわれる程ですが、見えない相手に売る製品ですから、売れてしまえば、後どうなっても知ったことではありません。
 人体に、そして地球の生態系に、どのような有害な影響を与えるか、そんなことは添加物を自分たちも買って使用している食品工業にとって関心のもてないことなのです。
 いかにして見栄えをよくするか(漂白剤・着色料・発色剤・合成糊料・乳化剤・膨張剤・強化剤)
 いかに味覚に迎合するか(調味料・酸味料・甘味料・着香料)。
 いかに日持ちさせるか(保存料・殺菌剤・酸化防止剤)が食品添加物の三つの狙いです。
 個々の添加物の毒性、相乗毒性(複合汚染)を突き止めていったら恐ろしいばかりです。
 ある日、肝臓にガンができた、腎臓が駄目になって人工透析しなくてはいけなくなったといっても食品工業の会社は「それはお気の毒です。でもうちは関係ありません」というだけです。
 被害者はどんなに無念でも加害者を特定できません。損害を補償させられるほど因果関係もはっきりさせられません。
 しかし、被害は確実にあるのです。
 この食品工業の犯罪性はどのように清算させたらよいのでしょうか。
 これは悔しい被害者になって始めて気がつく現代文明の姿なのです。
 何とかしてくれといっても、寿命の尽きる時は目の前です。
 そうならない前に、カラクリを見抜いて対処していかないと、時すでに遅しということになってしまいます。
 そういう意味では加工食品はいくら便利で、安くて、美味しくても決して日常的に愛用してはいけません。

食べ物の素材は 農薬・化学肥料・ 食品添加物など ケミカルな物質を 使ってない食物を 極力選ぶ。

 食品は元来すべてが自然食品だったのです。
 しかし、現代は本物の自然食品を探すのがきわめて難しい時代です。
 水も空気も汚れてしまい、肝臓が自動的に酷使されることになるケミカルな物質に満ち溢れています。
 最近は特別加工したという雰囲気のない食品でも薬剤をかなり使ったものが多いので要注意です。
 例えば漂白した蓮根、ごぼう。着色たらこは有名ですが、子持ち干しかれいの透けてみえるピンク色をした卵(子)も着色してあります。
 肉は勿論発色剤を使っているからきれいにみえるわけです。
 魚なども寿司屋とか小料理屋の店先にショーウインドウを兼ねた水槽でお客に食べさせる魚を泳がせているところがありますが、あれは抗生物質を使うからできることです。
 新鮮には違いなくても、抗生物質も否応もなく口から入ってきてしまいます。
 食品業者の手品に乗らないよう、よくよく気をつけて、安心できる自然食品店を選び、必要なコストは覚悟して、できるだけ安全性の高い食物を選びたいものです。