還元水素茶で酸化ストレスを撃退
お茶のカテキン力を応用し、安定した高濃度の水素茶をつくる「還元飲料製造ボトル」
株式会社OJIKA Industry 小鹿俊郎代表
安定した水素の還元力に大きく期待される 画期的な「還元飲料製造ボトル」の開発!
がんをはじめ万病の元、老化の元といわれる「活性酸素」。体内で絶えず生成される活性酸素を安全に収束させる物質として、「水素(H)」が注目されています。
水素を多く含有する「水素水」は、水のもともとの性質から、細胞との親和性が高く、全身を隅々回って、活性酸素の発生現場に駆けつけ、活性酸素から直ちに酸素を奪って、ただの水(H2O:プラス電荷を持った水素イオン(H+)と、マイナス電荷を持った水酸イオン(OH-)が水素結合したもの)に戻します。
しかし残念ながら、通常の水には溶存水素が少なく、また、電気分解等の方法で水素を高濃度に含有させた従来の「水素水」は水素が安定せず、持続性に難点がありました。
OJIKA Industryの小鹿俊郎代表は長年、抗酸化水、還元水の製造開発を手がけ、──特殊セラミックが持つ固有の振動数によって、茶葉等の抗酸化成分から水素を抜き出す──という全く新しい水素の製造方法により、良質で安定した「水素水」を製造するボトル(写真)の開発に成功しました。
水素含有量は実測値800〜1200ppb、酸化還元電位(ORP)は-400〜-500mV以上、しかも安定し持続性があるということで、このボトルでつくった「還元水素茶」を飲用し始めたところ、便の形状や色、臭いが格段に良くなりました。
そこで、開発者の小鹿代表に、この画期的な水素水製造ボトルについてお話を伺いました。
活性酸素と水素 今、なぜ水素が 注目されているのか
小鹿 体の中では呼吸等により、絶えず活性酸素が生まれています。さらに、様々な環境汚染物質(紫外線、大気や土壌や水などの汚染物質、合成化学物質等)に曝されている現代では、より過剰な活性酸素が生体内で生成されていることが指摘されています。
活性酸素による酸化ストレスは細胞(細胞の膜、遺伝子、蛋白質等)を障害し、それが老化や多くの病気の引き金になるといわれています(図1)。今や、"酸化に抗い、酸化を抑える「抗酸化」”、"酸化物から酸素を奪って元に戻す「還元」”という言葉は、病気予防、アンチエイジングのキーワードになっています。
人も含めて、動物も植物も生体内には様々な抗酸化物質を備えて、生体を酸化ストレスから守っています。また、食物連鎖により他の抗酸化物質を摂取したり、人間などはそれをサプリメントとして高濃度に摂取したりもしています。
しかし、抗酸化物質が必ずしも全身に行き渡らないことや、活性酸素に電子を供与して無害化した抗酸化物質が、今度は自分の電子が足りなくなり、周囲の分子から電子を奪って、連鎖的酸化反応を引き起こすこともあります。
そこで近年、注目されているのが「水素(H)」の還元力です。
メキシコのトラコテという村の牧場の井戸から湧き出る「トラコテの水」があります。トラコテの水を飲んだ多くの人に、腰痛、糖尿病、アレルギー、アトピー、喘息、B型肝炎など様々な病気の改善例が見られ、さらに、エイズやがんなどにも効果があるといわれ、世界中からこの水を求めて人々が訪れています。
この水を分析したところ、ミネラルが高濃度に含まれ、さらに、九州大学の白畑實隆教授によって溶存水素が非常に多く含まれることがわかりました。普通の水には0.1ppb/ml以下しか含まれていない水素原子(H)が、10倍も含まれていたのです。
このように、水素が体に良いことが注目されるようになったのはつい最近のことです。水素が最近まで注目されなかった背景には、
・水素が水に溶けにくく、また衝撃を受けるとすぐに気体となって抜けるという不安定な性質
・水素の計測器が未発達
・医学的証明も追いついていなかった──等があります。
従来、摂取目的の水素を作る方法としては「溶解」と「電気分解」の2通りありました。溶解は、炭酸水のように水に水素を入れ続け、水に溶かす方法ですが、一般に水素は水に溶けにくいという性質を持つために不安定になりやすく、ボトル詰めの出荷が困難。また、電気分解では水素を容易に取り出せますが、やはりボトルに詰め替えたときに水素が逃げやすい。さらに溶存水素計器が未発達で、水素が水に溶けているかどうか、抜けているかどうかを出荷時点で見分けることも困難でした。
現在では、水素の溶存計も手軽に入手でき、白畑教授をはじめ多くの水素に関する医学的論文も発表され、また、水素の製造技術も飛躍的に進歩したことで、水素の時代がやってきたのです。
老化・万病の元
「活性酸素」と細胞損傷 ──水素は、最も凶悪な ヒドロキシルラジカルを消去
小鹿 物質が酸素と結びつくことを酸化といい、酸化したものから酸素を奪うことを還元といいます(表1)。
人間(好気性生物)は呼吸によって酸素を体内に取り入れ、血液に乗せて体中の細胞へ酸素と栄養分を運び、それを受け取った細胞内のミトコンドリアでは栄養分を酸素で燃やして(酸化させて)、エネルギー(ATP:アデノシン3リン酸)を得ています。
一方で、鉄が酸素と結びつくと錆びていくように、酸素は障害性を持っています。呼吸から取り込んだ酸素のうち、約2%はミトコンドリアのエネルギー代謝(電子伝達系)過程でより反応性の高い活性酸素になり、活性酸素は細胞膜や遺伝子を損傷していき、これが老化や多くの病気の引き金になっているといわれています。
そのため、生体には、この活性酸素を無害化する抗酸化酵素(還元酵素、活性酸素消去酵素)が備わっています。一番最初にできるスーパーオキシドに対してはSOD、次にできる過酸化水素に対してはカタラーゼやグルタチオンペルオキシダーゼが消去し、最終的には水になり、無害化されます(図2)。
ところが、過酸化水素の消去が十分でないと、過酸化水素は体内の鉄や銅などの金属イオンと結びついて、非常に酸化力が強い、活性酸素の中では最も凶悪なヒドロキシルラジカルを生成します(図2)。しかも、生体はこのヒドロキシルラジカルの還元酵素を備えておらず、このヒドロキシルラジカルこそが細胞や遺伝子を損傷し、細胞のがん化や老化、もろもろの病気をもたらす最大の根本原因になっているのです。
活性酸素を消去、無害化するものには生体内の抗酸化酵素の他に、ビタミン(A、C、Eなど)やミネラル(セレン、亜鉛、マンガンなど)、ファイトケミカル(ポリフェノールなど植物性抗酸化物質)、水素等があります(図2脚注)。
その中で水素は、ヒドロキシルラジカルの消去に不可欠で、水溶性のビタミンCもポリフェノールも、水素を誘導することによって抗酸化作用を示し、水素の力なくしては、その効果は発揮されないのです。
世界初の
自然の力を利用した
還元水ボトルの開発
神戸の震災を機に
自然の力を利用した
還元ボトルの製造に着手
──pHにとらわれず
電源も不要
──水素水は体にすごく良いわけがわかりました。
小鹿 私が開発した還元飲料製造ボトルは、従来の電気分解方式でつくる還元水や、水素ガスを混入した水素水等とは異なり、自然界の摂理を忠実に守り、物質の持つ小さな振動(サトルエネルギー)の組み合わせから生まれるイオンや静電気を利用して、水の分子を還元し、低電位化すると同時に、溶存水素を増やします。
開発のきっかけとなったのは、神戸の震災でした。
まともな食べ物が届くまでに2週間かかり、それまではおにぎり、パン、麺類の繰り返し。炭水化物の山で、お年寄りから先に倒れました。腸の活性力が落ち、便秘になり、血液が汚れ、それが持病を促進・誘発させて亡くなるというケースが多かったのです。
そこで考えたのは、電源がなくても、お水やお茶を入れるだけで活性酸素を除去し、健康や若さを維持する還元飲料がつくれるボトルの開発でした。
最初に開発した 湿式電池内蔵ボトル ──酸化還元電位(ORP)が 大幅に低下
小鹿 現在は焼成した陶器でつくった乾式ボトルになりましたが、最初に開発したボトルは、乾電池の原理を応用した湿式でした。
この湿式ボトルは、外側のアルミボトルの内側にペットボトルを填め込み、その間に、乾電池に似た働きをした(但し、湿式電池で、かつ電極のない)スラリー(鉱石を微細粉砕し、泥化したもの)を充填したボトルで、微弱ながらも起電力が備わっています(図3)。
起電力とは、電圧を発生させて電気を流す力で、起電力を発生する装置を電源として表現し、その代表例が乾電池です。
このスラリー状湿式電池は鉱石をミクロ単位に粉砕し、水を加え、さらに独自の触媒を加えることによって静電気を帯びます。
そうすることで、酸化還元電位(ORP)は製造直後で-750〜-820mVの値を示し、電圧は不安定ながら0.1mV前後の値を示しました。
なお、「酸化還元電位」とは、プラスの数値が大きいほど相手を酸化する能力が大きく、マイナスの数値が大きいほど相手を還元する能力が大きいことを示しています(図4)。水道水の酸化還元電位は+200〜+600mV程度で、都市部の水道水では+500mV〜+750mV程度を示します(図4)。これを電解還元すると、マイナス方向に電位が変わるわけです。
また、低電位の水を生成するには、電界という電磁場の要因も無視できません。水に外部から電磁界が加わると、水分子は遊離してイオン化する電気的性質を有するからです。
湿式ボトルの電気的特性としては、微弱ながらも方向性に富み、スラリー状湿式電池が強いマイナス電界を有し、その影響でペットボトルに入れた飲料が静電気現象を起こし、還元電位の飲料が製造されると考えられます。
このような現象によってつくられた還元飲料は、一旦マイナスの電荷に作用し始めると、製造ボトルから別の容器に移しても飲料自身で負電荷を増していくことを確認しています。
お茶の抗酸化作用で 還元力を、半永久的に維持
小鹿 湿式電池は電池の性質上、放電し、その結果、最終的には機能が低下し、やがて電池能力は消滅します。
実際に、本来の電位が+200〜+250mVのミネラル水をボトルに入れて低電位還元水を生成すると、やがて電位保持能力に限界が生じ、長く使い続けると水のORPは上昇し、本来の低電位還元としての作用が減少しています。
ところが緑茶を入れた場合は、充電したかのようにORP能力が蘇り、さらにお茶類を使用していると湿式電池の耐久性が大幅に上がりました。
この現象は、緑茶本来の電位である-400〜-500mV(メーカー、
銘柄で異なる)に、湿式電池が受電すると、湿式電池の本来の電位に戻っていくと推測されます。実際に、劣化したスラリーにお茶を入れると、スラリー本来の電位に戻ることからも(図5)、湿式電池スラリーは半永久的に、緑茶と反応する可能性があると考えられました。
ボトルの酸化還元は、緑茶の酸化還元に強く影響を受けることが判明し、その理由はお茶の持つ様々な抗酸化物質、ポリフェノール、カテキン、葉緑素などの影響が考えられます。
他の有機物にも還元力が作用 ──食品や皮膚炎モルモットの実験
小鹿 このボトルで得られた低電位還元飲料を、他の有機物に接触させると、その有機物に対しても還元作用を確認しています。
例えば、湿式ボトルで-20mVになった水にプチトマト(+40mV)を入れると、プチトマトの電位が数時間後に-280mVを示しました。また、パックの肉も還元化しました。
さらに、誘発接触性皮膚炎モルモットの皮膚炎症部における活性酸素産生系に対する実験(非GLP試験)では、大きな効果が確認されました(表2)。
言い換えると、このボトルで製造した還元飲料は、活性酸素抑制作用という還元力を、飲料の個別作用とは別に有し、従って抗酸化作用を持つビタミン類などとの相乗効果による還元作用が期待できました。
湿式ボトルを大幅に改善 「焼成陶器の乾式ボトル」 ──水素含有・ORPはトップクラス
小鹿 現在の陶器製(特殊セラミック製)ボトルは、完全に焼いて乾式になっています。陶器の内側の上薬に、湿式ボトルのスラリーの役目をさせて、お茶が直接ボトルに接触するように改良しました。
これにより、水素含有量も平均1000ppb、酸化還元電位は-400〜-500mV以上と、他の還元水と比べてもトップクラスを誇る還元飲料をつくることができるようになりました(図6)。
お茶をこの陶器ボトルの中に入れておくと、空気中でいうところのマイナスイオンが徐々に溢れ出し、お茶が低電位化すると同時に水素量も増えていきます。
4〜5時間待つと、普通のお茶が最高の「還元水素茶」に生まれ変わります。
使用されている方々からは実に多くの、そして様々な健康改善例が報告されています。
100%オーガニック
「陶器の還元ボトル」
Q&A
安全性確認済みの
特殊セラミック
──陶器に用いる土は?
小鹿 ボトルは、日本の土を使った特殊セラミック製で、世界初の、自然の力のみで水素を生み出している100%オーガニックな製品です。鉛の溶出がない、重金属の溶出がない、放射線がないという安全性のデータも取ってあります。
微弱振動を与えて 水素を取るには半日程待つ
──ボトルに入れてから4〜5時間は待つのですね。
小鹿 セラミックの持つ微弱な振動(サトルエネルギー)を与えれば水素が取れると踏んで案の定、取れました。人間も小さな電気で動いてますから、振動は微弱なほど、また、時間をかければかけるほど、上質なものが取れます。
ですからボトルにお茶を入れて最低でも4〜5時間、できれば、半日置くとよく水素が抽出されます。
お茶以外でも、 抗酸化飲料ならOK ──熱湯抽出と 酸化茶葉には要注意
──緑茶以外のお茶、ウーロン茶とか紅茶もOKですか。
小鹿 はい。お茶以外にも、コーヒーでも、桑葉茶でも、干し椎茸の絞り汁でも、天然のビタミンCでも、抗酸化飲料ならOKです。要するに、ポリフェノールはOH基が山ほどついてます。これから水素を取り出すわけです。
私は、青汁も含めて葉緑素のある飲み物はほぼ血液と思って良いと思います。血液の色は、酸素が1個結合すると赤、酸素がつかないときは青(緑)なんです。植物の葉は、青(緑)から、劣化すなわち酸化が始まると赤になる。秋になって弱ったときに酸素が1個つくと紅葉に変わるわけです。
ですから、お茶を飲むことは、私からいわせると血液を飲んでいるに等しいと考えています。
──安いお茶を使ってみたら、少し芳香性のあるハーブティーのようになりました。
小鹿 それは還元水素茶になっていると思います。
一つの目安として、味が変わらないのは水素が出ていない可能性があります。一般には、お茶は渋みが増し、ウーロン茶では緑茶に近い味になります。
──お茶でも、効果を発揮しないものもあるのですね。
小鹿 実験したところ、そういうお茶もありました。緑茶が一番水素が出てきます。
また、全ての飲料において熱湯抽出は絶対避けて下さい。適温で淹れ、ボトルには40度前後に冷まして入れます。
そういうもろもろの注意点からいいますと、伊藤園の「お〜いお茶」なら、水素抽出に関しても外れがなく、硝酸態窒素もクリアしているのでおすすめです。