お茶を飲んで、元気に長生き"健康長寿日本一”の掛川市の秘密

──「掛川スタディ」から得られた"緑茶”の驚異的な健康効果

掛川市立総合病院消化器内科医監 掛川市緑茶予防医学・健康科学研究所所長 鮫島庸一先生

「掛川スタディ」が証明した、 住民の高い健康レベルと"喫茶習慣”との関連

 静岡県西部に位置し、お茶処で知られる掛川市は、乏しい医療資源にもかかわらず、住民のがん死亡率は日本一低く(男女総合)、心臓病や脳卒中の割合も低い、認知症にもならず元気なお年寄りの多い、まさに"健康長寿日本一”の町です。
 健康レベルが高い秘密は、緑茶を常飲・多飲する生活習慣にあることが新たに、「掛川スタディ*」と呼ばれる大規模栄養疫学研究で追認・示唆されました。
 鮫島先生は、2001年に掛川市総合病院に赴任されて、住民の健康レベルが高く、よくお茶を飲むことに着目。専門の消化器がんやウイルス性肝炎などの肝疾患に緑茶を応用した医療の研究に着手され、2005年には市に働きかけて緑茶医療研究センターを設立し、センター長に就任、2007年にはO-CHAパイオニア賞を受賞されました。
 2007〜2008年には「掛川スタディ」に先立って、日本茶の疫学的研究、臨床的パイロット研究(少人数対象の先行研究)を実施されるなど、「掛川スタディ」を含めてこれら一連の疫学的・臨床的な緑茶研究の成果により、「掛川を世界の予防医学のモデルにしたい」と鮫島先生はいわれます。
 「掛川スタディ」の中心を担った鮫島先生に、人においての日本茶(緑茶)の健康効果、お茶の効果的な摂り方などをお話ししていただきました。
*「掛川スタディ」 農林水産省の委託事業として、住民約1000人、先行研究を含めると延べ2500人の参加を得て、4つの分野で検討された、人における緑茶の生活習慣予防効果の研究。

掛川の健康長寿を証明した 緑茶研究「掛川スタディ」 掛川は「長寿獲得コスト」が ダントツ低い

──掛川市民の協力で行われた、緑茶の生活習慣病予防研究「掛川スタディ」がこの3月に終了したということで、今回お話をお願いします。
鮫島 掛川スタディは、3年を経た今年3月で一応の区切りをつけ、今はまとめの段階に入っています。
 研究は、
@緑茶摂取と生活習慣病に関するコホート研究(東北大学:栗山進一)
A緑茶介入試験(掛川市:鮫島庸一)
B緑茶の形態による吸収への影響解析((独)農研機構野菜茶業研究所:(山本(前田)万理)
C緑茶カテキンの感知機能と解毒機構(九州大学:立花宏文)──の4分野で行われ、コホート研究*を除いては、今年秋頃には成果を発表できるだろうと思っています。
 これまで約1500名を対象にしてきたコホート研究は、今後もフォローしていき、さらに精度の高い、皆が納得する研究とするために、私たちは掛川だけではなく、静岡県西部地域の各自治体の参加を得て、数万人規模にしたいと、今様々なところに働きかけています。一番人手やお金のかかる分野ですが、何とか事業として進めていければと願っています。
──2011年1月に放映された、NHK『ためしてガッテン』では、掛川市民の健康度の高さと、お茶を実によく飲むことに驚かされました。
鮫島 平均寿命の全国分布を見ると、静岡県は高い方ではありますが、県内で見ると掛川、天竜、福田、藤枝といった静岡県西部地域の寿命が高いんですね。
 静岡県西部は、人口当たりの医師数は全国平均の約半分と、医療過疎地といっても過言ではない地域ですが、長寿を獲得するのにかかる費用、「長寿獲得コスト*」が低いのです。長寿獲得コストは、平均寿命が長いほど、医療費が少ないほど低くなります。65歳を過ぎると、医療費はうなぎ上りに増えてきますが、静岡県、中でも掛川市は高齢者医療費は全国平均の75%以上低く、この数字を日本全体に当てはめると毎年4兆円の節減につながります(表1、図1・3)。
 なぜ、この地域は寿命が長く、医療費が少ないか。その背景には"緑茶がかかわっているらしい”ことがわかってきまして、「掛川スタディ」がスタートしました。
 長寿獲得コストが低い理由は、掛川のライフスタイルにあるのではないかと睨んでいます。そのライフスタイルには日本だけでなく、世界が共有する価値があると考えています。コホート研究は、その理由を明らかにしてくれるのです。

がん死は全国トップの低さ。 循環器疾患死も少なく、 医療費は約半分

鮫島 日本人の三大死因トップのがんは一貫して増え続けていますが、掛川市はがん死亡率の低さでいうと、女性はトップ、男性は2位で、総合1位は間違いないところです(図2)。
 ベスト10内には静岡県の市が多く入っており、その約半数は茶処です。ベスト30で見ても、埼玉の所沢、三重の松阪、九州の霧島、八代、宮崎も茶処で、"お茶の産地にがんが少ない”ことは、こうした疫学データからもいえると思います。
 掛川市は、日本人の死因2位・3位を占める循環器疾患(虚血性心疾患・脳血管疾患)の死亡率も低く、2011年3月に静岡県総合健康センターが発行した静岡県市町別健康指標などで県内トップとなっています(表1)。
 掛川市は、寿命に関しては全国平均を1歳ほど上回っていますが、がん死亡比では55%も低く、高齢者医療費は少なく、ほぼ倍近い差があります(図3)。
 実際、掛川市ではがん受診率が低く、高度な治療を行うがん専門病院もありません。ですから、住民に二次予防(早期発見)、三次予防(再発・転移・重複がんの予防)ができているとは考えづらく、意識せずに何らかの一次予防(生活習慣による発症予防)を行っていると考えられます。
 こうした地域は世界的にもあまりなく、掛川(及び静岡県西部地域)の健康レベルに近づけるかどうかは、日本の少子・超高齢化社会で、社会保障費がどんどん増え、子育てになかなかお金を回せないなどの状況を改善する鍵を握っていると思います。
 それには私たちが、掛川スタディを発展させ、それをモデルに、妊娠時からの正しい食育、その後の健康管理等を努力していく必要があると思っております。
 そして、そのモデルとなる最大の生活習慣が、緑茶の愛飲ではないかと私たちは考えています。

緑茶の人における 生活習慣予防効果
「掛川スタディ」の開始 ──がん予防効果に バラツキがあるのは

──がん死亡率が全国一低いというのはすごいですね。ただ、お茶のがん予防効果はかなりいわれている一方で、有効性がないというデータもあったりして、迷うところです。
鮫島 一致した見解が出ていないのには、いろいろ理由があるかと思います。
 緑茶カテキンの健康増進効果はヒトにおいてもデータがたくさん出てきております。がんに対する有効性も、多くの動物や細胞の実験データで示されています。
 ところが、ヒトのがんについては残念ながら試験数も少なく、緑茶のがん予防効果を示す納得のいくきちんとしたデータは少ないのが実情です。がんに関しては、最も疫学的研究が進んでいるのは、日本人に最多の胃がん(罹患率で)です。その胃がんでさえ、緑茶のがん抑制効果についての統一した見解はまだ出ていません。
 私たちはこれまでの緑茶の疫学調査の大きな問題点として、多くの研究が"お茶の杯数”を基準にして統計的処理していることにあったと考えました。
 お茶は同じ1杯でも、小さな湯呑茶碗1杯と、お寿司屋さんで出るような大きな湯呑茶碗1杯では飲む量が大きく違ってきます。また、カテキンなどの有効成分は2煎目までに約9割強が抽出されます。3煎目以降は香りと色が少し残っているお湯に過ぎず、このような空茶も1杯とカウントし、カテキンの摂取量で比較検討しなかったことが、疫学研究の結果がばらついた最大の理由ではないかと思います。
 実際、掛川には1煎で茶葉を換える方が結構多く、60%の方が2煎目で換えています。
 このようなさまざまな問題点を洗い直して、「掛川スタディ」はスタートしました。

薬に匹敵するメタボ予防効果

──「掛川スタディ」の成果はコホート研究を除いて、秋頃にはまとまるとのことですが、これまで明らかになった緑茶のエビデンスを教えて下さい。
鮫島 今、日本で大きな問題になっている生活習慣病は、動脈硬化性疾患や糖尿病につながる「メタボリックシンドローム」です。私たちは脂質異常・肥満・高血糖など動脈硬化因子の抑制を中心に、人においての緑茶の効果を調べてみました。
〈肥満・脂質異常〉
鮫島 「掛川スタディ」の先行研究として、私たち掛川市立総合病院「緑茶医療研究センター」は、2009(平成21)年2月に、緑茶の生活習慣予防効果に関する予備的な介入試験を行いました。
 介入に使う緑茶は、効果を正確に調べるために、緑茶粉末(カプセル)にしました。
 30〜70歳の肥満指数(BMI)23〜35の65名の方を、
・掛川産やぶきた茶の緑茶粉末、・偽粉末──の2群に分けて、各2gを1日3回毎食後に約3ヶ月(12週)飲んでいただき(1日お茶6杯に相当)、体重、ウエスト、中性脂肪の変化を見てみました。
 普段緑茶を飲んでいない人では、平均体重が緑茶粉末グループで0・52kg減少、偽粉末グループでは0・27kg増加と、統計的有意差があり、緑茶の摂取がメタボリックシンドロームに有効である可能性が示されました。
〈血中コレステロールの改善・ウエスト周囲径〉
鮫島 「掛川スタディ」では、私たちは30〜70歳のチョイメタボ気味の方(BMI23以上、総コレステロール200以上、LDLコレステロール120以上の、いずれかを満たす)を151名選考し、
@やぶきた茶エキス粉末、Aべにふうき茶エキス粉末、B偽粉末──の3群に分けて、各0・6gずつ1日3回計1・8gを12週飲んでいただきました。
 この間、「茶」と名がつくものは麦茶以外は厳禁とし(麦茶にはお茶成分が皆無のため)、さらに被験者のみならず我々試験を行う者も、被験者の誰が何を飲んでいるかわからないランダム化二重盲検法で試験しました。
 その結果、偽粉末群と比較して
・悪玉のLDLコレステロールはやぶきた群、べにふうき群とも大きく減少
・善玉のHDLコレステロールはべにふうき群に有意な上昇
・ウエスト周囲径は、やぶきた群のみ有意な減少──などの特筆すべき効果が認められました(図4)。
 中でも、べにふうき茶、やぶきた茶の悪玉コレステロール降下作用は、薬にも匹敵する効果で、掛川茶の優秀性が再確認されました。これらの結果は緑茶がメタボリックシンドロームや動脈硬化を防ぐ効能を有することを示しております。
 今後、品種毎の解析や改良が進めば、血圧が高く心筋梗塞になりやすい方にはA茶とB茶のブレンド、太っていて糖尿病になりやすい方にはA茶とC茶のブレンド…といったテーラーメイドの多様なお茶の飲み方の提案ができる時代も来るでしょう。
〈肝炎・脂肪肝等・糖尿病関連〉
鮫島 掛川総合病院に赴任した当時、当時の市長さんから、お茶の医療への応用研究をすすめられ、それが私の緑茶研究のスタートでした。「C型肝炎」の治療に緑茶を併用することで、治療効果が上がったのです。
 C型肝炎は非常に難しい病気で、一つにはメタボになりやすい。耐糖能も落ち、太ってきて脂肪肝になりやすく、血圧も上がりやすくなります。インシュリン抵抗性が高まるとインターフェロンの効きも悪くなり、治療がなかなかうまくいかなくなります。さらに、C型肝炎では鉄分過剰になり、それによる「鉄の毒性」が酸化ストレスを引き起こして病気が進展し、将来的には線維化やがん化をもたらします。
 インターフェロンの治療時にお茶を併用すると、@鉄の毒性緩和、
Aインシュリン抵抗性の改善、B長寿ホルモンであるアディポネクチンの増加作用などにより、インターフェロン抵抗性を改善して治療効果を上げていると思います。
 一方で緑茶には、治療に伴う貧血などの副作用を防ぎ、治療を最後まで継続させ、完治率を高める効果も認められました。これらのことは、本年4月に開催された日本内科学会総会・日本消化器病学会などで報告しました。なお一連の研究を通じて、副作用はまったくありませんでした。
 また、お茶は肝臓に脂質が溜まるのを防いでくれます。今「NASH」という、お酒も飲まないのに肝臓に脂肪が溜まり、肝硬変や肝がんまで進む非アルコール性脂肪性肝炎という病気が注目されています。アメリカでは大きな問題になっており、日本でも増加傾向です。そのうち肝炎の主流になるのではないかといわれています。脂肪肝は掛川市民には少ないために研究は困難です。その非アルコール性脂肪性肝炎にも鉄の過剰が関連しており、実際、この病気にお茶が良いといっている研究者はおります。
〈認知症〉
鮫島 お茶の抗酸化作用では、掛川スタディでコホート研究を推進されている東北大学の栗山進一先生の研究で、緑茶を1日2杯以上飲む高齢者には認知症が少ないという結果を得られています。
 他にも、緑茶の効能はさまざま報告されています(表2)。日本型食生活を支える緑茶の摂取は、誰にでも受け入れられる、日本人に最もふさわしい、安価で安全な健康レベルを高める生活習慣になりうることを、掛川スタディをはじめ、多くの研究報告が示していると思います。

健康効果を生む お茶の飲み方 健康効果の主要成分 「緑茶カテキン」は 普段使いのお茶に多い

鮫島 緑茶にはビタミンC、A、葉酸、カフェインなどの他、渋み成分のカテキンや、うま味成分のテアニンが豊富に含まれています。
 そのうち、健康効果の主役を担うのは、強力な抗酸化作用をもつお茶に特に多く含まれる「カテキン」です。
 カテキンは、うま味成分の「テアニン(アミノ酸の一種)」が紫外線によって変化したもので、日光を浴びると増えます。ですから高級茶はできるだけ日光を浴びさせずに栽培するためにテアニンが多く、一方、掛川茶に代表される普段使いのお茶は日光をたっぷりと浴びさせて栽培するのでカテキンが多いのです。
 カテキン(EGCG:エピガロカテキンガレート)は、体内で細胞表面の67kDラミニン受容体(67LR)に鍵と鍵穴のように特異的に結合して、さまざまな細胞内反応を刺激したり、もしくは抑制したりして、種々の機能を発揮します(図5)。
 掛川スタディに参加された方の@発がん抑制を表す緑茶カテキン感受性遺伝子発現量、A抗酸化作用を表すNrf2/Keap1発現量を測定した結果、緑茶の摂取でこれらの発現量が増加したことを見出しています。
 カテキンが豊富な掛川茶を日常多飲していることが、掛川の皆さんの健康レベルを高いものにしていると考えられます。
──NHKの『ためしてガッテン』では掛川の人たちは「深蒸し茶」を多く飲んでいるということですが。
鮫島 深蒸し茶は、生茶葉を煎茶にする工程の「蒸し」時間を数10秒程長くしたものです。そのために茶葉の滲出成分が通常より多くなり、味も濃く、カテキンの渋みもまろやかになるといわれています。
 最近国内に出回っている煎茶は掛川茶に限らず、深蒸しが多く、煎茶の半分近くは深蒸しだといわれています。
 深蒸しにすると蒸し時間が長い分、葉がボロボロになり、「こずみ(粉茶)」が飲んだ後に残るのですが、その中にも有効成分があるので、それも残さずに飲むことをおすすめします。
 お茶は"リラクセーションのツール”として、また"コミュニケーションのツール”として、心にも非常にいいだろうと思っています。深蒸しに特にこだわらず、まずは美味しく味わって愉しく飲んでいただくのが一番かと思います。

お茶は1日6杯以上 2煎淹れたら茶葉を換えよう

鮫島 私たちはさまざまなデータから、「お茶を1日6杯飲みましょう」、「2煎淹れたら茶葉を換えましょう」と提案しています。
 「掛川スタディ」のコホート研究からは、掛川市民は、
@中以上の大きさの湯呑茶碗で1日4杯以上
A普通もしくは濃い目のお茶を好み、やぶきたをよく飲み
B茶葉は2煎で換え
Cあまり熱くない普通の温度のお茶を好む──という平均像が浮かび上がってきます。
──『ためしてガッテン』では、元気いっぱいのお婆ちゃんが1日中、くるくる働きながら大きな湯呑茶碗で何杯も濃いお茶を飲むのにびっくりしましたが、お茶をたくさん飲むと不眠や頻尿の心配はないですか。
鮫島 やはり慣れというものはありますね。
 掛川では学校給食にもお茶が出ますし、1日4〜6杯ではそうした副作用はほとんど心配ありませんが、飲み慣れない方、カフェインに敏感な方は、少し薄めのお茶を、日中に飲まれて、摂取量も身体の反応を見ながら、徐々に増やしていくと良いかと思います。

お茶だけではない 掛川市民のライフスタイル

鮫島 掛川の元気な方のライフスタイルを見ると、日が昇ると目を覚まし、朝ご飯を食べてお茶を飲んで畑に行く。丘陵地帯にもかかわらず年取っても自転車で行く人が多く、自転車を漕いで畑に行って日を浴びながら土をいじり、昼食をとって午後はまた畑仕事、帰路は自転車に野菜を積んで近くの人のところに寄り、茶飲み話をしながら収穫した野菜をあげて、感謝されて自宅に帰り、自宅に戻って食事とりお茶を飲んで、日が暮れてしばらくすると寝る──そうした生活をしている方が結構多くいらっしゃいます。
 体の調子がいいから病院にも行かず、健康診断も受けていない。たくさん保険をかけても、それを使うことはほとんどなく、元気で長生きし、最後の1週間、1ヶ月で不治の病で倒れるなり、寿命を迎えるなりして、亡くなる。そうした理想的な老後を送る方がこの地には多いんです。

掛川の生活習慣を 世界の健康長寿のモデルに

鮫島 コホート研究などを含め、今後の研究の進展により明らかにされるであろう緑茶の効能は、日本が世界一の長寿国であることで、世界に通用する普遍的な価値を有することが裏打ちされます。
 世界の人々の関心が、生活の単なる物質的な充足から、環境・エコロジー・幸福感を満たす生き方を大切にする方向ヘシフトしています。日本人の健康長寿を支えている緑茶は、このような世界の潮流を背景にして、広く世界市場を獲得する可能性を有しています。
 掛川市は、長寿獲得コストが世界で最も低いということは、まさに環境負荷が少ない究極のエコがこの地域で達成されていることを示すものです。
 これからの最重要課題は、@掛川スタディで生活習慣病予防の効能が示された緑茶摂取習慣を、国を挙げて速やかにデータを取りつつ導入し、A緑茶の各産地を中心に実証研究を進め、医学的根拠をより強固にし、B得られた情報を国を挙げて世界に発信し、世界の人々の健康増進に寄与することだと思います。