薬石と生活の改善で、自然治癒力を飛躍的に発現する「周昌院療法」

〜生活に潜む健康促進因子・阻害因子〜

曹洞宗・睡鷺寺住職 周昌院事務所所長 伊藤善重先生

理論より、再現性のある現象こそが真実━━ エンジニアだった和尚さんが編み出した「周昌院療法」

 愛知県豊川市の周昌院事務所を拠点に、ご自身が開発した薬石と日常生活改善を柱に自然治癒力の研究に取り組まれている伊藤善重先生。研究から編出された「周昌院療法」では多くの人が健康を取り戻しています。
 伊藤先生は、お寺(曹洞宗・周昌院)に生れながら、日本大学理工学部電気工学科卒業後は小松製作所に入社。電気関係のエンジニアとして活躍後、40代で故郷の豊川市に戻り、父祖代々の僧職を継がれました。以来、現在まで睡鷺寺住職として自然治癒力の研究に専念されています。
 現在の研究の礎には、電気工学の研究に加え、丸山ワクチンの丸山千里博士、薬石研究の第一人者長島乙吉氏、ソニー創業者の井深大氏、操体法を創始した橋本敬三医師との出会いが大きくあったといわれます。
 中でも、大学時代から私淑した丸山博士からは「現象が常に真実。理論は後からついてくる。再現性があれば、理論に反するものであっても科学的真実である」という研究態度を学ばれ、それがバックボーンになっています。
 自然治癒力を飛躍的に高めるという健康法「周昌院療法」も然り。
 実証を旨とする「周昌院療法」による自然治癒力発現について、
本誌は今月号インタビューでその一端を紹介し、さらに来月号(09年8月号bS29)からは、伊藤先生の連載をスタートして詳しく紹介することになりました。

自然治癒力は ただちに発現する

伊藤 私の主な研究は自然治癒力です。私たちが頭で考えて心配しなくとも、体の中には本能の一部として自然治癒力が備わっていて、知らない間に病気になっていても、知らない間に治しているのです。ガンでさえ、体内では5分間に一度くらいの割合でガン細胞が発生し、発生した回数だけ治しているのです。
 たとえ病院や医者がいなくても、上下水道が完備し、食料も十分にあり、自然に恵まれた環境下で生活するならば、人は平均年齢60歳はかたいと私は思います。その一方で、恵まれた環境にあっても、自然治癒力が消失した瞬間、人は平均寿命どころか、遠からず地上から消滅することは間違いないと思います。
 今あなたがこうしているのは、上り坂や下り坂、時にはまさかを乗り越えたからで、それは自然治癒力のお陰なのです。
 私の研究目的は自然治癒能力を低下させる要因を発見し、できるだけ快適な方法で健康の障害となる要因を除去しようとするところにあります。

味覚テストでわかる 自然治癒力の即効性

伊藤 自然治癒力というと、一般には「効き目は遅いが副作用がない」程度にしか思われていませんが、実際の自然治癒力は劇的なまでの即効性を持つものが多いんです。これは簡単な実験ですぐ分ります。
 陶磁器の食器とプラスチックの食器を用意し、それぞれに醤油を一滴たらして、指に醤油をつけて舐めてみると味の差は歴然です。また、パック詰め食品を一口試食し、次に残りを陶磁器のお皿に移して数秒間置いてから食べると、まるで別の食べ物のように味が変わっています。カップ麺にしても、カップのまま食べれば適度な味加減ですが、木や陶磁器のお椀に移して食べると、塩辛くてお湯を足したくなります。
 このように、食品の味が変わったと瞬時に感じるのは、味覚神経はもとより、自然治癒力や全身の神経の働きが瞬時に変動している証左であり、また、人工的な素材は自然治癒力や神経の働きを妨げる方に働くという証左でもあります。
 プラスチック食器を常用していれば知らない間に塩分や糖分が過剰になり、 今、乳幼児のアトピーやぜんそくが異常に多いのも、哺乳ビンや食器がプラスチックであることも一因と思います。

理論より現象 ──大事なことは全て 丸山ワクチンから教った

伊藤 私の研究の基本的態度は、学生時代から社会人にかけて、日本医大の丸山ワクチンの教授室で、丸山先生から直接学んだものです。
 丸山先生は、ワクチンには生理的食塩水を使うことが常識中の常識なのに、あえて結核菌を真水で処理する方法を選び、世界に先駆けて結核ワクチンの開発に成功しました。
 その成果は革命的なもので、巨大空洞の短期消失、抗生物質への耐性の消失、病歴も分らなくなるほどの陰影の消失、副作用のないこと、誰にもよく効く──など夢のような薬です。さらに、進行期の結核患者中には、ガン患者が全くいないことを発見し、結核ワクチンをガン患者に注射して、ガンの医学の常識をはるかに超える効果を得ました。
 以上の話には、現象の観察があるだけで、長ったらしい理論はありません。
 私が丸山先生に学んだ第一は、「物置の中でも研究はできる」。これを私は、研究に大切なのは着想であると解釈しています。
 第二は、「現象が全てであり、理論は後からついてくる」。理論が先に構築され、それが認められ、後に現象が伴わず否定された理論は、ノーベル賞を取った湯川理論もそうですが、いくらもあります。
 第三は、「全く新しい理念で始めた研究は、新理念の要素を盛り込めば、針金細工のような粗末なものでも、それまでの常識を覆す結果が出る」。私の研究に、理論も他人の物真似も一切ないのは、先生のこうした教えにあります。

体の設計にミスはない 痛みは歯止め・警告

伊藤 操体法の創始者の橋本敬三先生は「体の設計にミスはない」といわれました。大自然の原理として人間は自己治癒力を持って設計されており、従って病気は簡単に治るはずなんです。
 橋本先生は、「原始感覚を大切にしろ」と常々いっておられました。例えば、「痛み」は体に危険を報せるための警戒信号として大事なもので、痛みというものがなければ無理に体を動かしてしまうので限界が分らず、体を壊してしまうと教えています。
 五十肩なら、痛み止めを注射して手が自由に動くようになったとしても、五十肩そのものが治ったわけではない。むしろ、痛みを感じる神経の働きを抑えたために、本来動かしてはいけない危険領域まで動かして、病気は以前よりも悪化してしまうということです。
 操体法では、痛くない方向、気持ちのいい方向に軽く動かさせた後、瞬間脱力させることで瞬時に治してしまう。東北大学脳神経内科が操体法を調べてみたところ、人体の理に適った優れた方法で、医療事故の起こる余地がないことが分ったということです。宜なるかなです。
 私ほど、橋本先生の「原始感覚を大切にしろ」という教えに忠実な者はいないと自負しています。

薬石効あり

伊藤 私がまだ小松製作所に在職していた昭和40年頃、上司の机に薬石聖といわれた長島乙吉先生の『薬石の研究』が置いてあり、読んで驚きました。石があらゆる病気を治すというのです。
 たまたま長島先生が系列の小松ダイヤモンド工業の顧問であったことから、長島先生にお会いすることができ、その時は、褐簾石(含トリウム)と山口石(含トリウム、放射性ジルコン)をいただきました。
 長島先生は、褐簾石はタバコに当てると瞬時に軽くまろやかな味になり、山口石は酒やウィスキーに入れるとこれも瞬時に味が良くなり、しかも悪酔いや二日酔いもしない。さらに、山口石は高血圧、便秘、つわりによく効くことも強調されてました。
 それから、私の薬石行脚が始ったんです。病人がいると飛んでいって試してみました。結果、効く人もいましたが、効かない人の方が多かった。
 ある時、石に非常に感度の良い人に出会い、そこでテスターになってもらって、いろんな石を持ち込んでは、どう感じるかを調べてもらったんです。
 その過程で、長島先生の石より、はるかに効果の大きい数種の石に突き当たりました。
 長島先生の石と違い、放射線も磁気もない。それなのに効果は大きく、わずかな量でも効く。さらに、その石にある物質を加えると、効果が断然増すことも分りました。さらに研究・検証を続け、昭和51年(1976)には、皮内針にヒントを得て石を非常に小さくピンポイントにしてみたところ、即効がある。私はこの石を生家の寺の名「周昌院」と名付けました(写真)。
 これを患部や経絡のツボ、さらに私が独自に発見したツボに貼ってもらい、併せて生活改善を指導すると、肩こり、腰痛、老眼、近視、乱視、歯槽膿漏の7割方が改善するという現象が見られ、今も続いているというわけです(表1)。
 そればかりか、現代においても難治・難病とされるガン、糖尿病、心臓病、アルツハイマー病などにも功を奏する例が多数出ました。
 薬石と生活改善による健康指導で、なぜこのような現象が見られるのか、そのメカニズムはよく分りません。周昌院のご本尊様は延命地蔵尊なので、そのご霊験なのかもしれません。とにかく、自然治癒力が即時に活性化するのであろうと思います。

水と、便秘

伊藤 石といえば、長島先生にいただいた石(曹長石)を水に入れておくと、腐らないし、美味しくなり、便秘にも良いといわれる。
 そこで、腐らないことを立証するためにシャーレにガーゼを敷き、サイコロ大に切った餅を3個入れ、コップに爪先ほどの薬石を1個だけ入れた水をシャーレのガーゼに含ませ、対照のシャーレのガーゼには水道水を含ませて、4〜5日置いたところ、石の入った水を含ませたガーゼの餅は青カビでいっぱいになったのに、水道水の方はポチポチ程度でした。
 腐らない水の方が餅ももつはずです。そこで何度も繰り返したのですが、同じ結果で、実験は失敗だと思っていました。
 ところが、その石が入った水を飲むと、どんな頑固な便秘でも通じがある。それで分った。餅がカビだらけになったのは正しかったと。便秘は400種類からある腸内細菌の働きが鈍いからそうなるので、石の水で便秘が治るのは、腸内細菌の活性度が上がったからなんですね。
 ロサンゼルスに住む婦人が私の家に3週間以上泊まられ、浣腸も効果がないというひどい便秘症で、通じを良くするというビスケットを大量に持参して来ました。ところが、我が家に来てからは毎日快便続き。ビスケットも不要でしたが、ロサンゼルスに戻ったら元の木阿弥。日本の水が良かったということです。
 この石(写真)は無料で差し上げて皆さんに感謝されていますが、最初は封筒にドサッと入れて上げていたら全然ダメ。今は1粒で効くから予備の分と併せて少しだけ差し上げています。無料でたくさん上げると、人というのは粗末にするんですね(笑)。
 我が家に便秘者はいませんが、この石で濾過した水で花を生けると信じられないほど長もちし、カルキ臭もなくなって、お茶もうまくなるので愛用しています。

「最上」のツボは耳にある。
膀胱と首の不思議な関係

伊藤 薬石において私の究極の目標は、一つのツボでどんな病気にも効果のあるツボの発見でした。
 しかし、そんなうまい話はないと思っていましたら、緑内障で視力を失って困っていた高名な歌舞伎役者さんのために、どうすれば良くなるか日夜考えていた時期に、ある夜寝ている時に突然新しいツボの存在が閃いたんです。
 早速、その時に閃いた、耳の中の新しいツボに貼ったところ、その方が非常に喜ばれる結果になりました。
 この耳のツボは、目に限らず、全身に効果があり、自然の治癒力が高まればこんなに簡単に体は良い方向に動くのかと、驚くことばかりで、私はこのツボを「最上」と名づけた程、理想に近いツボの発見でした。
 ツボといえば、私の経験では、膀胱のツボに薬石を貼ると頸部や上肢の改善に効果があり、心臓病で心臓のツボに貼っても効かなかったものが、膀胱部に一つ貼っただけで改善した例もあります。
 膀胱と頸部は密接な関係にあると思われる事実に気がついたのは、放尿すると自然に身ぶるいが出たので、よく観察したところ、身ぶるいは首筋のあたりだけで、全身的なものではなく、その後、尿意を我慢した時にも頸部だけ身ぶるいが起こることが観察されました。
 つまり、膀胱にある特定の刺激が加わると、頸部に痙攣が起きることが分ったんです。
 また、二人の知人の奥さんは、どちらも転んで首筋を痛めてから、一人は頻尿になってしまい、もう一人は尿の出が極度に悪くなったということがありました。
 膀胱にも尿のタンク機能のほかに、隠された大切な機能があるように思われます。

自然治癒力を判定する 一升瓶持上げテスト

伊藤 薬石・周昌院を開発した当時、私はより効き目の強いものの発明と発見に熱中していました。困ったのは、効力の測定法がないこと。人に頼るほかなく、以前から注目していた敏感な体質の人に頼んでいたのですが、都合を合せたり、往復に時間がかかるなど、不便を感じていました。
 そんな時に、「ラジオニクス」の片鱗とおぼしき「Oリングテスト」を知ったんです。
 右手の親指と人差指の先を合わせて輪を作り、その輪にもう一人が両手の人差指を入れて、親指と人差指を引き離す方法で、被験者は空いた左手に試料を持ったり、装着します。
 そうすると、自然治癒力を阻害するもの(磁石、合成繊維の靴下など)を持たせたり、指輪や金属バンドの腕時計を手首や指に通すだけで、右手の親指と人差指を合わせる力が低下します。次に、それらを除去すると、それだけで力が入り、さらに、健康を増進するもの(観葉植物など)でテストすると、指を合わせる力がはっきり強くなります。
 この現象を見た瞬間、これは効力の測定法として使えると直感しました。
 Oリングテスト以外にも、片手を伸ばしたまま横方向に肩の高さまで上げ、その手首に他の人が人差指と中指をかけて下方に引き下げる方法も知りました。この方法でも、空いた手に試料を持てば、Oリングテストと同様、力が入ったり入らなくなります。
 これを見て、上げた手を引き下げる人に代わって、水を入れた二本の一升瓶を束ね、これを持上げれば、測定は一人でできると考えついたんです(写真)。
 結果は大成功。この方法なら、定性的な判定だけでなく、ある程度の定量的な測定にも応用でき、何より人を介さず、一人で調べられます。Oリングテストは引く人と引かれる人の二人が必要ですが、気の相性による不確実性などもあり、一人でできるやり方でないと再現性が得にくいのです。
 なお、Oリングテストが注目されるようになったのには、後に非常に懇意になったソニー創業者の井深大さんの強力な支援があったとご本人から聞きました。その井深さんが、私の一升瓶を用いる方法をお話ししたら、躊躇なく私に軍配を挙げて下さったんです。

日常生活の中の 健康阻害因子と促進因子
人工的なものは、 自然治癒力を 阻害・低下させる

伊藤 昭和46年に長男が生まれ、小児ゼンソクで薬石も効かない。それもあって昭和50年、会社を辞めて、空気の悪い東京から緑豊かな故郷豊川に帰り、父のもとで僧侶になったわけです。
 この転地で、息子のゼンソクが止まったと同時に、自然治癒力の研究が急速に進みました。
 薬石を用いても、環境条件によって効果が違うことが分り、それからというもの、身につけるもの、建物の構造、材質などをいろいろ変えて、効果が格段に上がったのです。
 病気の多くは、人の手で作られたものによって起きると私は思っています。
 例えば、合成繊維、合成建材、合成洗剤、合成食品添加物など、知らず知らずの間に毒にまみれた生活を続けた結果、病気が次第に顕在化するのだろうと思います。
 人工的に作られた物が原因で病気になるのなら、人の手で原因物質を無害化したり、除去するのが病気を追い払う早道であるし、何が毒かと分れば治療法も合理的になるはずです。それを私は追求していきました(16頁表2、17頁表3)。

永平寺の火鉢でわかった カーボンの力

伊藤 息子が永平寺で1年間の修行を終え、荷物が多いというので車で迎えにいきました。三月末の、まだ雪の残る寒い日でした。
 その日私はパソコン作業で喉の調子が悪かったんです。私はワープロやパソコンに2〜3時間ふれているとバンバン血痰が出たり、マウスを持つ手がこわばったり、声もかすれてくるんです。
 ところが、永平寺のロビーで息子を待つ間、用意されていた大火鉢に手を炙っていたら 喉のイガイガがスーッと楽になった。
 たちまち私の研究心がもたげ、家内相手にOリングテストをしたら、案の定、大火鉢の中には宝物が入っていることが分りました。
 家に帰っていろいろ調べたり、実験して分ったことは、宝物はカーボンだったんです。
 それで、お灸がなぜ効くかも分りました。お灸は熱刺激もありますけれど、お灸はまず1回据えて、その上にもう1個据えます。その時、前に据えた一層目のお灸の灰を潰した上に据える。そのお灸の灰は黒い。カーボンだからです。つまり、お灸はカーボンに熱刺激を加えているから効くんですね。
 炭が赤々と立つ永平寺の火鉢もカーボンに熱刺激を加えているというわけです。
 それで、この現象を応用して、パソコンの毒を取る方法を考えました。周昌院の「毒消し」です。大小あり、大は周波数の低いものに効果があり、小は周波数の高いものに効果があります。
 それを、パソコンのキーボードやマウスなどに貼ると、パソコン作業による身体の不調はなくなります。
 テレビのリモコンや携帯電話の電池に貼ったり、冷蔵庫に貼ったりしても体の不調が取り除かれます。冷蔵庫では、食品の鮮度や保存度が良くなります。
 なお、パソコンによる体の不調はよく電磁波の影響といわれますが、その正体はよく分りません。
 一方、現代では風邪でもないのにひどいセキが出たり、肺に影ができガンか結核か診断がつかなかったり、白血球が増えたりする人が増えて、それは、テレビやビデオ、時にはエアコンや照明器具の、リモコンの赤外線発光ダイオードの点滅が原因ではないかという人がいました。
 私は、それで病気になるなら、タバコに火をつけたり直射日光に当れば即死するはずだと笑っていたんですが、気になる事例があり実験したところ、テレビのリモコンは特定のチャンネルで体に影響がありました。
 テレビを買い替えた時期から急に孫の具合が悪くなり、特に呼吸器が弱くなったといってきたおばあちゃんがいて、ただちにリモコンをやめて、直接テレビに触って操作するよう指導したところ、孫は翌日から目に見えて元気になり、4〜5日で完全に元気になったと報告されました。
 同様に、圧電式のライターや台所のガス点火装置のパチパチという放電を十回くらいやっても、味覚が狂ったり、体が不調になったりします。火花放電は相当の悪さをしますから、点火装置は1回でつくものに変えることです。

金属の輪で 体の一部を囲まない

伊藤 金属の指輪、チェーンネックレス、金属バンドの腕時計など、金属の輪を体の一部に通すと、その瞬間から、全身の神経の働きが低下します。
 お茶、塩、醤油、酒など、何でも構いませんが、金属の輪の装身具を装着しないでよく味わってから、次に装着してからもう一度味わってみると、ひどく味が悪くなっているのが分ります。金属の輪に体を通した瞬間から、味覚神経の働きが低下したんですね。
 対処法は、金属の輪の一部をカットしたり、石などをはめ込めばいいんです(写真)。腕時計は皮バンドにして、手巻きか自動巻きならなお理想的です。
 これを実行すると、調味料の消費量が自然に3分の1に減ったり、記憶力が良くなったり、私が健康指導しているある老人ホームでは転倒事故が激減しました。リウマチの方の手指の動きも良くなります。
 尚、金属の輪が悪いわけではなく、あくまでも金属の輪に体の一部を通すのが悪いのであって、メタルフレームの眼鏡や、金属硬貨を持ったりするのは心配無用。また、鉄筋コンクリートの建物は、体全体が金属の輪の中に入っているから問題ありません。

新鮮な外気はよく効く ──空調換気扇・森林浴

伊藤 今の住宅は、窓はアルミサッシ、天井や壁、床はベニヤ板になり、気密性が高い。屋外と室内の遮断に障子を使っていた頃は、隙間を完全に遮断しても、障子の紙を通して1時間に2〜3回くらいの割合で空気が入れ替わっていました。
 周昌院事務所では、空調換気扇をつけているので、家の外に空気を出すと同時に外気が入ってくるので、線香や艾を立てても匂わないんです。空調換気扇は、一つの換気扇で給気と排気を同時にやり、しかも熱のロスがナイので、三菱電機では「ロスナイ」という商品名で売っています。
 先の老人ホームではこれを取付けて、風邪を引く老人が少なくなりました。
 結局、新鮮な外気がよく効くんですね。とっても大事なことです。
 近頃は森林浴ばやりですが、これも葉が揺らいだ状態が効果があるので、戸外では葉が茂り、風の渡るところで行うと毒消しになります。
 私は、室内でもできる森林浴を開発しました。葉の多い観葉植物を置いて扇風機で風を送るんです。

洗剤不要のEM菌入り お米のとぎ汁

伊藤 EM菌を米のとぎ汁にたらして一晩寝かし、その発酵液を植物に撒くと育ちもいいし、虫も食わない。
 それどころか、洗濯機に入れると洗剤不要で、洗濯物も洗濯機もきれいになり、真っ黒になった雑巾でもきれいになり、それで拭くと埃がつきにくくなります。浴槽も掃除が楽になります。
 次々にとぎ汁をつぎ足していけばいいんですね。写真フィルムのケースに入った少量でタネ(元)として使えるので、お家で試してごらんなさい。

タモギタケ

伊藤 東北地方の山野の陽当のいい湿地に自生し、昔から食用に珍重されてきたタモギ茸が、ガンや糖尿病に効くといわれ、最近は花粉症にもよく効くと報告されています。
 漢方薬は煎じて飲むものが多く、手間暇かける方法が何千年も続いているからには、それなりの訳があると思い、咳や呼吸に苦しんでいる人にタモギ茸を煎じて飲ませたら、咳も治まり呼吸も楽になって、いろいろな方にすすめて、即効があるんです。
 そこで、毎日煎じて飲む労力を省くために、知り合いの醤油屋に相談し、煎じたものを缶詰にしてもらい、日常的に気軽に飲めるようにしました。健康維持、病気予防なら、週1回飲めばいいんですよ。

次号からの 連載にあたって

伊藤 私の研究は多岐に渡り、とりとめのない話になったかもしれませんが、次号から、少し詳しく、自然治癒力のお話をしていきたいと思っています。
 興味のある方は是非お読みになり、また、当周昌院事務局にお越し下されば、私の健康指導が具体的によく理解されると思います。その場合、予約は必ずして下さい。
周昌院事務所
豊川市牧野町2丁目80
рO533(84)9388
(夜間から午前9時30分までは通じません)
日曜日と祝日は休業