「放射線ホルミシス」医療への応用時代に向けて
ー統合医療とホルミシスー
東京女子医科大学准教授 東京女子医大附属青山自然医療研究所クリニック所長
川嶋朗先生
統合医療と、放射線ホルミシス
西洋医学と東洋医学などの伝統医学や自然療法などの長所を統合した「統合医療」は、西洋医学の欠点を補い、患者を全人的に診療でき、さらに医療費削減にもつながる医療として、欧米では今盛んに行われるようになってきています。
立ち後れをいわれている日本でも2003年、国内初の大学病院附属の統合医療専門機関として、東京女子医科大学附属青山自然医療研究所クリニックが開設され、自由診療の下で自然医療や補完・代替医療(CAM)が提供されています。
所長の川嶋朗先生は、「統合医療とは、個人の年齢や性別、性格、生活環境、さらに個人が人生をどう歩み、どう死んでいくかまで考え、西洋医学、補完・代替医療を問わず、あらゆる療法からその個人にあったものを見つけ、提供する受診側主導の医療」と定義されています。
川嶋先生は体と心の病を西洋医学と補完・代替医療の両面からケアされる中、統合医療の一環として、「放射線ホルミシス治療」を高く評価され、治療に取り入れられています。
今年7月に発行されたムック本『医師がすすめる低放射線ホルミシス』(放射線ホルミシス臨床研究会編・ローカス刊)の監修も務められた川嶋先生に、放射線ホルミシスについて医療への応用を中心としたお話をうかがいました。
統合医療と 放射線ホルミシス 統合医療の一環としての 放射線ホルミシス
──先生は統合医療の一環として、放射線ホルミシスを高く評価され、治療にも応用されているということで、今日は放射線ホルミシスの医学への応用というテーマでお話をお願いします。
川嶋 放射線ホルミシスについては基礎データは山のようにあり、「危険ではない」ということは確かだと思いますが、臨床データはまだこれからという状況です。
私の場合、こちらには放射線ホルミシスの施設はありませんので、患者さんには私が認定している施設に行っていただいています。
──先生のクリニックでホルミシスの治療をされるケースでは、どんな患者さんが多いのですか。
川嶋 ほとんどがんの方です。
私は100%の治療なんて世の中にないと思っています。そして病気は体からのメッセージであり、それに応えてあげさえすれば病いは治るか引っ込むと思っています。
ですから患者さんには、食べるもの、着るもの、何時に寝て何時に起きるか、入浴はどういう風に入っているか、またメンタルな問題、過度の精神的ストレスやプレッシャーがないかなど心のありようを含め、普段の生活全部を一回洗いざらい見直して「これぞ」と思うものがあったら是正できるものから是正していきましょうとアドバイスしています。
それ以上の可能性を求める患者さんにはいろいろな方法、例えば鍼や漢方薬などの東洋医学のみならず、アーユルヴェーダやホメオパシー、フラワー・エッセンス等々、患者さんの症状や希望に合わせてさまざまな療法を提示しています。その一つに、放射線ホルミシスがあるわけです。
可能性を求めていく時には、比較的お金がかからず、継続可能なものを、集学的治療(単独治療では効果が上がらない場合に、他の治療を組み合わせて効果を上げる治療)の一環として捉えたらどうかとおすすめしています。
──さまざまなCAM(補完・代替医療)を取り入れられている中で、治療のランク付けなどはないんですか。
川嶋 ありません。あるとしたら費用です。例えば漢方薬は保険がきくとか、湯たんぽは無料だとか、無料なものや安価なものはまっ先に紹介します。
放射線ホルミシスでも、高価だという理由で続けられないのなら、患者さんにとって価値あるものとはいえないと思います。
ただ放射線ホルミシスについては3000を超える研究論文があり、基礎データがしっかりしていて、西洋医学的にもメカニズムがある程度わかっていますから、全然わかってないものと比べれば、やはり大きいものだし、すすめやすい。例えば手かざしなどは効果はあったとしても、データは全くないわけですね。
ホメオパシーと
放射線ホルミシス
──高レベルでは有害だが
低レベルでは有益
──"高レベルでは有害でも低レベルでは有益”という放射線ホルミシスは代表的な代替医療の一つである「ホメオパシー」と通じるものがあるかと思えますが。
川嶋 日本では同種療法、同毒療法などと訳されている「ホメオパシー」は、「毒の情報を体に与えることによって健康を増進する」という画期的な医療です。検出できない程度まで希釈された量の毒を体に入れることにより、この毒物に対する体の自然治癒力を呼び起こし、毒が入った時の症状を呈する病気を治すのです。
ホメオパシーと似て異なるのが「ホルミシス」という現象です。ホルミシスとは、ある物質が高濃度、大量に用いられた場合は有害であるのに、低濃度、微量ならば逆に有益な作用をする現象を示す言葉です。この現象をホルミシスと名付けたのは、オーク樹皮の分泌物が高濃度なら菌類の成長を抑えるのが、低濃度では逆に成長を促すことを発見した二人の研究者です。以後こうした現象は、ギリシア語で刺激を意味する「Hormaein」が由来の言葉、「ホルミシス」と呼ばれています。
「放射線ホルミシス」を最初に提唱したのは米国の高名な生命科学者、ラッキー博士です。博士は、アポロ計画を推進するNASAから、宇宙飛行士が地表の数百倍という宇宙放射線を浴びることの人体への影響についての研究を依頼され、10年以上の歳月をかけて膨大なデータを検討した結果、「宇宙飛行士が浴びる地上の百倍程度の線量の放射線は、むしろ人体にとって有益である」と結論しました。高レベルの放射線は生体に有害だが、低レベルの放射線は有益であるという「放射線ホルミシス」現象の発見です(図1)。
私が放射線ホルミシスと出合ったのは、1995年にアメリカ留学から戻ってすぐに、ラジオアイソトープを使った実験をするために講習を受けに行き、講師の先生から「低いレベルの放射線をがんに当てるだけで、がんが消えてしまうことがある」と教えられたのがきっかけです。
放射線は怖いものと思い込んでいましたから、早速、参考文献を引いてみたところ、ラッキー博士の論文をはじめ、医療へ応用したら素晴らしいものになることを知り、驚くと共に治療への計り知れない可能性と期待を抱くようになったわけです。
その後2003年に、ラッキー論文を日本に紹介し日本でのホルミシス研究に尽力された服部禎男先生と出会い、07年にはホルミシス治療を推進する医師や企業の有志が「ホルミシス臨床研究会」を立ち上げて私も参画したわけです。
がん治療への可能性
坂本澄彦博士のがん治療
──先生は放射線ホルミシスを、がんの患者さんに応用されているということですが、とくにがんにはよく効くのですか。
川嶋 本当に、臨床データがほとんどない状況ですから、答えはこれからです。
臨床データが少ない中、東北大学医学部の坂本澄彦名誉教授が出されたデータは素晴らしいものです。今後そういうデータが少しずつ出てくると思います。
坂本先生は悪性リンパ腫の患者さんに、従来のがん治療(手術や高線量放射線の全身照射)に加えて、0・1グレイ※(100ミリシーベルト※ : 単位については図2参照)の微量放射線を、全身または上半身に照射(1日おきに15回、計1・5グレイ)する併用医療を行いました。
患者さん23人の追跡調査によると、治療後10年の生存率は、従来の治療だけの場合は50%なのに比べ、微量放射線を併用した場合は84%に達し(図3)、さらにヘルパーT細胞などの免疫系の活性化も確認され、微量放射線を浴びた方が生存率が高いことが確認されたのです。
坂本先生ご自身も大腸がんを体験され、1回0・15グレイの放射線を週2回、5週間、合計1・5グレイの微量放射線を照射した結果、がんの再発を抑えることに成功されました。
三朝温泉周辺のがん死亡率
川嶋 我が国屈指のラドン温泉である鳥取県の三朝温泉は、ウラン鉱山で知られる人形峠の地下水が湧き出しているといわれる高濃度のラドンを含む放射能泉です。屋外で観測されるラドン濃度も26ベクレル/m3と、周辺地域の11ベクレル/m3と比べてかなり高濃度です。
この三朝温泉に附属病院をもつ岡山大学の御金公明教授は、三朝温泉と周辺地域の住民のがん死亡率を37年間にわたって調べた結果、三朝温泉の住民のがん死亡率は、全国平均を1とすると、男性で0・54、女性で0・46と低く、周辺地域住民の男性0・85、女性0・77に比べても低かったデータを得られました。
とくにラドンが悪さをするのではないかといわれていた肺がんの死亡率は、男性0・48、女性0・19と、周辺地域の男性0・93、女性0・37に比べてきわめて低いことが明らかになっています。
がんは不変でも元気!
──先生の患者さんではいかがですか。
川嶋 放射線ホルミシスに限らず、完全に消失した方はそんなに多くはいませんが、例えば余命3ヶ月といわれて4年生きている方や、がん自体は不変、全く変わってないのに元気な方とかは、それが奇跡ではなくなっている状況になっているように思います。
──それはどういうことなんですか。
川嶋 よくわかりません。細胞を取ればがん細胞でも、性質はがんではなくなっているという可能性も推測はされています。
微量放射線ホルミシス
効果と働き
低レベルで有効
──その上限と下限
──がんにも効果をもたらす低レベルの放射線とはどの程度の量ですか。
川嶋 低レベルかつ有効な放射線とは、自然放射線の100万倍程度の放射線です。
放射線の安全をつかさどる国際放射線防護委員会(ICRP)は、「どんな微量でも放射能は危険。安全量はない」という勧告を発し、1人当たりの自然放射線の年間被曝量の上限を2・4ミリシーベルトに定めています(日本の場合は1ミリシーベルト/年。図4)。確かに、2シーベルト以上の放射線を瞬間的に人間が浴びると、致死率は5%、4シーベルト以上では致死率は50%に達し、7シーベルト以上では全員が死亡してしまいます。
しかし、自然界はさまざまな放射線であふれ、私たちは大地や海から、土に育つ植物から、また空から降り注ぐ放射線を浴びながら暮らしています。地球上では人間は1人当たり平均年2・4ミリシーベルトの放射線を受けています(図4)。
放射線の世界的権威であるフランス医学アカデミーのモーリス・チェビアーナ氏は、自然放射線の100万倍の放射線下においても細胞はDNAを修復することができ、自然放射線の10万倍以下であれば、細胞修復やアポトーシスのメカニズムを使うことで、なんら問題も起こらないと結論づけています(図4)。
またラッキー博士は、長年の研究から「最も理想的な環境は自然放射線の100倍である」としています。自然放射線を1ミリシーベルト/年とすると、理想はその100倍、すなわち約100ミリシーベルト/年ということになります。この数字を時間当たりの線量率に換算すると、274マイクロシーベルト/日、1時間当たりでは11・4マイクロシーベルト/時となります。
この線量では、例えば末期がんの患者さんがホルミシスマット上で寝たきりの状態で治療を受けるといったケースでは、理想の線量率は11・4マイクロシーベルト/時となります。
現実には四六時中ホルミシス治療を受け続けることは少ないと思われるので、通常のケースでは短時間にもっと高い線量率を照射することが必要だと思います。例えば、ホルミシスルームで毎日(または1日おき)1時間治療するということになれば、274(548)マイクロシーベルト/時の線量率になります。ホルミシスマットに8(12)時間寝たきりの治療のケースでは34・3(22・8)マイクロシーベルト/時の線量率が理想となるわけです。
ある動物実験では、5〜50センチシーベルトの照射が有効線量域とされています。この数字から計算すると、X線やγ線を照射した場合は、そのまま5〜50センチシーベルト=50〜500ミリシーベルトが有効な閾値ということになります。
以上の事実からみて、「ホルミシス=刺激する」という意味で放射線を治療として用いるなら、10マイクロシーベルト/時当たりを下限とすべきだと考えます。この下限の線量を基準に毎日1時間ずつホルミシスルームに入ったとしても、年間の被曝線量は3・65ミリシーベルト/年にすぎず、CTスキャン1回の被曝にも満たないので、きわめて低線量率の被曝であるといえると思います。
治療の上限の閾値としては、これまで確認された安全値の上限が100シーベルト/年ということから換算すれば、1時間当たり1万1000マイクロシーベルト/時を超えなければ健康被害は生じません。しかし、われわれはさらに万全を期して、その約100分の1を安全域として100マイクロシーベルト/時を上限とすべきだと考えます。
この線量域の基準(10〜100マイクロシーベルト/時)からラドン線量換算変数を使って計算すると、ラドン濃度は、屋内で2500〜2万5000ベクレル/m3、屋外で1250〜1万2500ベクレル/m3当たりが基準となります。
三朝温泉のラドン濃度は約2000ベクレル/m3であり、ホルミシス=刺激するという意味で、治療として用いるにはせめて三朝温泉の半分程度の濃度は必要と考え、屋内ラドン濃度は1000ベクレル/m3を下限としたいと考えています。
とはいっても、民間はICRPの勧告を遵守しなければならないので、この線量やラドン濃度を民間が安易に扱ってはいけません。やはり医師の管理下であることが必要です。つまり放射線ホルミシスは医療行為といっても過言ではないでしょう。
低レベルの放射線が 老化・万病の元 「活性酸素」を抑制する
──低レベル放射線が健康効果をもたらす主な作用は?
川嶋 特に重要なのは、老化・万病の元といわれる活性酸素の抑制効果です。
呼吸から細胞内に取り込まれた酸素や、また、放射線や紫外線、環境汚染物質などによって体内で生成される活性酸素は、細胞や組織を傷つけ、近年ではがんをはじめさまざまな病気や、老化の原因となることが明らかになっています。
放射線は活性酸素の生成要因ですが、低量の放射線は、細胞の大部分を占める水分を電離させて一時的に大量の活性酸素を発生させることで、SODなど体内に備わっている抗酸化の仕組みのスイッチを入れて活性酸素を打ち消してしまうのです。
多くの動物実験による基礎研究では、低線量(微量)の放射線が、活性酸素を抑制する酵素であるSODやGPxなどの活性化、さらに、DNAの修復、免疫バランスの向上、がん抑制遺伝子p53の活性化、細胞膜流動性の向上、血液中の各種ホルモン分泌増加、血中コレステロール値の減少、過酸化脂質の減少──などさまざまな効果をもたらすことが明らかになっています。
電力中央研究所の山岡聖典氏(現岡山大学教授)によるSODの増加──X線全身照射によるラットの大脳皮質細胞の変化を調べたところ、SODの飛躍的増加が見られ、さらに、細胞の新陳代謝を向上させる細胞膜流動性の増大、細胞膜透過性を妨げる過酸化脂質の減少なども確認されました。
山岡教授による低線量放射線の健康効果の持続──大ネズミに X線250ミリシーベルトを照射し、照射後8週間にわたって、細胞のSODの増加、細胞膜流動性の増大、過酸化脂質の減少などの効果が維持されることを確認されました。
山岡教授と二木鋭雄・東京大学教授によるSODとGPxの活性──SODとSODと共役して働く活性酸素抑制酵素GPxは、マウスのX線全身照射でそれぞれのレベルが1・5倍に増加することを確認されました(図5)。
岡山大学の山岡教授と古元嘉昭教授らによる、低容量放射線によるホルモンの変化・免疫の向上・DNAの修復など──ウサギのラドン吸入実験では、積極性をもたらすアドレナリン、鎮痛効果のあるメチオエンケファリン、血糖値をつかさどるインスリン、幸福感をもたらすベータエンドルフィンなどの各種ホルモンの飛躍的増加が確認され、これらのホルモンの増加が免疫活動やDNA修復の活性化を促していることが示唆されました。
三朝温泉の高ラドン室で行われた実験──通常の温熱室と比較した1週間のラドン吸入効果が調査され、SODの活性化や、血中の悪玉コレステロールや過酸化脂質の濃度が減少が確認されました。
奈良県立医科大学の大西武雄教授による、p53の活性化──マウスやラットに、0・1シーベルト、0・25シーベルト、0・5シーベルトの3種類のX線を全身照射した実験では、副腎、肝臓、骨髄、腸、心臓などの臓器におけるp53の活性化を確認されました(図6)。
吸引・照射・飲用
──治療は照射・吸入・飲用があるそうですが、それぞれの違いは?
川嶋 例えばラドンの場合はα線ですから、皮膚1枚あったら入りません(図7)。やはり、吸入や飲用しなければ臓器にはいかないだろうと思います。
ラジウム鉱石から発生したラドン222は、呼吸を通して体内に取り込むことができますし、水にも溶けるために、簡単に細胞の中に入り込むことができます。これは臨床的に見て大変重要なことです。
──例えばがんの方は、飲用では毎日どのくらい飲めば良いでしょうか。
川嶋 体の大きさによって違いますが、「1リットル以上」をすすめています。人によっては2リットルをすすめることもあります。
でも、2リットルも3リットルもとると冷えをもたらすこともあるので、ラドンガスは沸騰したら飛んでしまうので、飛ばない程度に温めるのは「体温よりも高い方がよい」とアドバイスしています。
──吸入では、がんの患者さんは症状にもよるでしょうが、先生の紹介される施設にどのくらいの割合で通われているのですか。
川嶋 ラドンルームは、線量からいくと1時間で玉川温泉10日分くらいの線量があります。再発予防だけなら月に1回の方もいます。治療の方では、週3回から毎日通う方もいます。
ただ、まだ手探りですし、費用のこともあるので、「週3回行かなきゃ治らない」とか「毎日行かなきゃ治らない」とかということはいえません。ホルミシスで体温も上がる
──冷え性の人がホルミシスルームに行くと体温が上がってくるそうですね。先生は「冷え」は万病のもとと警告されて、本も出されていますが、放射線ホルミシス効果の一つに温め効果もありますか。
川嶋 あるかと思います。温めることで活性化される酵素もあり、がん抑制遺伝子のp53は温熱を加えた方が活性化することがわかっています。
万病の治療に期待される 放射線ホルミシス
──これまでのお話で、放射線ホルミシスはがんに限らず万病に期待されているのも頷けますね。
川嶋 放射線ホルミシスの効果は今や国内外で3000を超える研究論文によって証明され、基礎的な実験はすでに十分に行われたといってよいと思います。次に期待されるのは人間、つまり治療現場への応用です。
これまで紹介した実験では、微量の放射線を照射することで、抗酸化酵素の発生を50%もアップすることができるという結果が出ています。これは医療の専門家から見ると、歴史を変えるような出来事で、放射線ホルミシスはまさに夢の治療法といえるでしょう。服部禎男博士は「普通の薬品がピストルとしたら、放射線ホルミシスはバズーカ砲だ」とまでいっておられます。
ただ、ホルミシスも万能ではないですから、統合医療、集学的治療の一環として捉えることはやはり重要だと思います。
──がん以外に実際に、糖尿病や高血圧、高脂血症などの生活習慣病、リウマチ、膠原病、アトピーなどの難病やアレルギーにも素晴らしい効果がみられているそうですね。
川嶋 放射線ホルミシス効果で症状が改善したり快癒した病気や症状では、糖尿病、高血圧、関節リウマチ、脊椎炎、腰痛、関節炎、ゼンソク、アトピー性皮膚炎、アレルギー性皮膚炎などが報告されています。
また、効果があるとまで断言できないけれど、効果があると予測されるものには、がんの再発防止・がんの治療向上、肝炎、アルツハイマー病・老人性痴呆の進行防止、パーキンソン病が報告されています。
今回出したムック本(『医師がすすめる低放射線ホルミシス──驚異のラドン浴療法』)では、放射線ホルミシスを医療現場で応用されている先生方──健康増進クリニックの水上治院長、タカラクリニックの高良毅院長、上野毛あだちクリニックの足立幸博院長、高取内科医院の高取正雄院長、国分寺鈴木医院の鈴木徹也院長がご自分の症例結果を書かれています。詳しい情報は本をお読みになるとよいでしょう。
──今日は大変貴重なお話を有り難うございました。