ガソリン・軽油 の燃費・CO2削減にこれまでにない 燃費改善デバイス
アラマーサン キューで燃費 39%削減も実現!
(株)エコアドバンスジャパン代表 福島文雄さん
燃費が40%近くも削減し、CO2削減にも貢献するという燃費改善デバイス≠ェ開発され、自然食ニュース社ではエコグッズの観点からこれを「アラマーサンキュー○R」として販売を応援することになりました。
開発者である潟Gコアドバンスジャパン代表の福島文雄さんに、これだけの装置を「なぜ大手の会社で販売しないのか」とお聞きしたところ、「大手はいろいろしがらみがあって、風が吹いて桶屋が儲からなくなる話になってしまう」と答えられたのが、このデバイスのすごさを物語り、印象的でした。
福島さんは大企業の研究開発員として、砂漠のラクダ回遊を知らせる特種センサーを開発したり、エコグッズでは35年以上前、28歳のときに当時省エネ住宅など問題にならなかった頃に、省エネ住宅を開発されています。
30歳で独立され、これまで様々なものを発明、開発される中で、一般に知られているものが銀行やコンビニなどにあるマーカーボールという赤い玉。これを犯人にぶつけて何人か捕まっています。コンビニには他に、福島さんが開発された防犯盾も採用されているそうです。
ご自分のことはあまり語りたがらない福島さんを、外部から長年サポートしている応援団は「とにかく閃きがすごい。1ヶ月に1度は閃いて、新しいものをつくる。それも1日とか15分という僅かな時間で全容が閃く。燃費改善デバイスも、そういう積み重ねの中で閃いて生まれてきた感じです」と語っています。
福島さんに、アラマーサンキューと、これも半永久的に使えるオイルについてお話を伺いました。
これまでとは全く違う
燃費改善デバイス
「アラマーサンキュー」
燃費39%改善効果に
開発者本人がびっくり!
──福島さんが開発された燃費改善デバイス(装置)は、従来のものとは性能が全く違うということですが。
福島 それはつくった私本人が一番びっくりしています。「燃費39%改善」というと間違いなく眉唾と思われますが、それほどの効果です。
私どもは半永久的に使えるオイル(フォーエバーオイル)も扱っています。そのオイルに協力していただいている自動車評論家でも「そんなことあるわけない。3%燃費が改善できたら世界をとれる」と信じられない様子でした。
オイルは「何パーセント燃費を改善できる」とは絶対いえませんが、アラマーサンキューは燃費とCO2の削減効果をいえます。これを使うことで、エンジンが活性化し、トルク(回転力)が上がったり、パワーアップするのです。
──過去にいろいろ発明、開発されているそうですが、燃費改善デバイスへの興味は前からあったのですか。
福島 3〜4年くらい前から、セラミックだとか磁気だとかを利用した燃費改善デバイスが出回っているのは知っていました。また、それが20%とか25%削減という広告通りの結果は出ていない、状況はそんなに甘くないというのも理解していました。
その中で、本当に効果のあるデバイスが世の中に出れば、皆が助かるだろうという感覚は持っていましたが、ガソリンが安いままでいたらつくらなかったろうと思います。燃料が値上がりし、皆が困っている状況になって、やる気になった。現実に開発を始めたのは一昨年の暮れあたりからです。
原理と構造━━ マイクロポーラス構造の 酸化異種金属触媒
──従来あるセラミックなどの類似品とはどこがどう違うのですか。
福島 石油は炭素(C)と水素(H)でできています(炭化水素。HC)。 アラマーサンキューは、その炭素と特に水素が大好きで、石油燃料を活性化する金属(ミネラル)、つまりHCの触媒となる金属を数10種類見つけ、それを焼結し、さらに活性炭のように孔をいっぱい開けてポーラス(微小無数空間)を設け、接触面積を大きくした。簡単にいえばそういうことです。
ガソリンの活性化は、セラミックでもそうですが、イオンを利用して電子の回りを良くするものがほとんどです(図1)。ただ、セラミック自体はほとんどポーラスになっていないので、接触面積が非常に小さく、そんなに大きな反応はしないのです。
──まず炭化水素の触媒となる金属を見つけてうまく組み合わせ、それをポーラス構造にしたところが鍵なのですね。
福島 そうです。
石油の元になる原油は、地球内部から発生するガスが、様々な地殻を形成する鉱石の間を通りながら圧力を受けて冷やされ、岩盤の間に溜まったものといわれます。ですから、原油には地殻にある様々な鉱石のミネラル(金属)成分が溶け込んで、非常に力強いエネルギーを持っています(図2)。そのため、引火性、発火力、爆発力が大変高く、そのままでは制御が難しく、使いづらい。
その原油を精製して使いやすくしたのが石油です。石油精製所では原油を高温で蒸留させ、その蒸気を集めて、沸点の低い順にガソリン、灯油、軽油など様々な石油製品にするわけですが、精製過程で原油に溶け込んでいた様々なミネラルはほとんど無くなります。
私はそこに着目しました。すなわち、失われてしまったミネラル成分を、イオン触媒として石油(C、Hの分子)に接触させたらどうなるのか。ミネラルは元々原油に溶け込んでいたものですから、炭化水素に馴染みやすく、燃料に素早く反応して燃焼しやすい形となります。
そこでまず石油に馴染みやすい金属を数10種見つけ、それを超微粒子に粉砕して混合し練って結合(焼結)させ、さらにその金属触媒の反応を促進するためにポーラス(微小無数空間)を設けたわけです(図3)。このポーラスの表面積は、焼結した金属1cm3当り野球場と同じくらいの広さがあります。
こうした技術によって燃焼反応が大きく活性化し、ガソリンなどHC燃料は元の荒馬の如きパワフルな力強さを発揮します。
その効果は実験でも証明され、米国ユタ州ソルトレークシティーのテストサイトにおいて、低速回転域で30%程度、トルク(エンジン回転力)と馬力が増大する検証データが得られました(図4)。
デバイスは最終的には金属触媒の間をクッションで保護し、触媒に負荷をかけずに100R程度で曲げられるようになっています。さらにステンレスの網でタンク内壁と触媒を直接触れないように保護しています。使用している材料は全て燃料に侵されない材料を使用し、有害金属の心配もなく、安心できるものです。これを、車の燃料タンクに直接投入するわけです。
アラマーサンキューの
効果とメリット
馬運車で39%もの燃費アップ
──それで39%も燃費が削減するというのがすごいですね。
福島 予測では45%くらい行くつもりでしたが、それより幾分下がりました(表1)。それと車種や走行距離、車や運転手の癖、またO2(酸素)センサーの汚れ具合などによって、効果にはバラツキがあります(表2参照)。
39%という数字は、北海道から中央競馬会の馬を各地に運ぶ馬運車(25トントラック。表1)の燃料請求書から数字が出ました。
北海道の馬を、例えば京都まで運ぶと往復約3000kmかかります。馬運車の場合、一定の速度を保たないと馬が暴れたり傷ついたりしますので、運転手は80 kmなら80 kmと同じスピード、同じ調子でアクセルを踏み続けなければいけないのです。
そういうわけで、馬運車は安定走行により、効果が非常に出やすく、また燃費改善の評価も正確に出やすいのです。
馬運車は同じ速度で走りますから、運転手は次の給油がわかります。それで、このデバイスを入れてから給油間隔が長くなっているのに気づいて、まず現場から声が上がったわけです。
馬運車の会社では今、所有の50台のうち10台に私が開発したデバイスを入れていますが、初めはおそるおそる試したわけです。現場から声が上がり、さらに給油所の請求書が回ってきて、1回や2回ではわかりませんが、1〜2ヶ月もすれば効果のほどが歴然となり、それで今、全車50台に採り入れるべく実験をしているところです。
低回転域(4000回転以下)でトルクや馬力が上がったということは、たとえ80 km/h以上の高速走行でも、アクセルは軽く踏めば良いということです。不必要にアクセルを踏み込まなくても、高速で安定走行できるようになります。市街地での低速走行でもアクセルワークは軽くがモットーですね。
効果のバラツキと O2センサー
──車での効果にはバラツキも見られるということですが。
福島 エンジン装置など車の状況がベストに保たれていないと、いくらこのデバイスが優れているといっても、車が正確に判断しないと思います。
特に、クルージングコンピュータに接続しているO2センサーが排気管の中で汚れがひどくなっていると、コンピュータは間違った情報に基づいて燃料を大量消費するため、デバイスは効きません。デバイスを入れても10%以下の効果しか上がらなかったり、かえって悪くなるような場合には、O2センサーの性能を車屋さんでチェックしてもらって、その働きが落ちていたら、O2センサーをきれいにしてもらうか、買い換える必要があります。
昔は燃料の調整は、アクセルを踏むことによって、つまり空気量の可変だけで調整されていたのですが、今は燃料の量はコンピュータが調整しています。コンピュータは何を基に燃料量を調整するかというと、加速をキャッチして、それで計算して燃料の量を決める。アクセルを踏む踏まないに関係なく、スピードに合わせて、燃料の量を多くしたり少なくしたりしているんですね。
そうすると、アクセルを踏み込まなくても、このデバイスを入れるとスピードが出る。スピードが出るから燃料をたくさん出す。そうなれば逆に燃費が悪くなります。
車は、加速が良くなるので慌てて燃料を出す一方で、アクセルを踏み込んでないから空気、つまり酸素がこないので、不完全燃焼を起こします。そこで、本来O2センサーが正常に機能していれば、「これはまずい」と気がついて、燃料の量を調整するのですが、O2センサーにカーボンなどがくっついて汚れていると、調整が狂う、遅くなる。遅くなればなるほど不完全燃焼ですから時間がかかります。
私は、排気管の出口のところが指で触って湿ったような黒いものが付いていると「O2センサー駄目」と判断します。センサーは排気管のところに付いていますから、真っ黒いのが付いているようだと正確な判断ができません。そのときは交換するか、もしくは超音波洗浄器に灯油を入れて、灯油で洗うと結構良くなります。ですから、O2センサーは壊れてから交換するのではなく、8万 km以上走行したら交換する。ところが、メーカーはO2センサーが悪くなって車がどんどん燃料を食うようになると、「そろそろ、車を買い換えると良いのではな
いですか」という感じに持っていきたいみたいなのですね。
灯油・軽油・重油・ バイオ燃料にも
──ガソリンでなくても、灯油でも石油なら何でも使えるわけですね。
福島 炭化水素という燃料に対しては全て効果的です。
郡山のクリーニング工場では、灯油ボイラーの小タンクにデバイスを入れて灯油の消費量をメーターで見ています。2割以上も燃料が節約されているということです。
植物燃料、バイオエタノールも大丈夫です。エタノールもHとCですからね。バイオディーゼル燃料では軽油を使ったのと同じくらいのデータが取れました。つまり、馬力が上がるんです。だからバイオエタノールなど、ガソリンに代わるバイオ燃料も問題ないと思っています。
重油でもしっかり使える機器を開発中です。粘らないようにする方法がありましたので、それをまず取り入れたのと、それから自己洗浄、つまり目詰まりしないように一定の時間毎に自動で洗えるようにしたいと思っています。
CO2の削減
福島 燃費の問題だけではなく、燃料の削減によって、CO2削減を含めた環境問題にも貢献できるわけです。今は農家でもビニールハウスで相当量の灯油を使います。とにかく車に限らず、幅広く応用できるので、使用が広がるほど、環境にも良い影響が出てきます。
先程お話ししたクリーニング工場のご主人も「北の地方は灯油ストーブが離せないので、家庭でもこのデバイスを使うことで、燃費節減・地球温暖化にブレーキをかける」とアドバイスされています。
半永久的?!
──半永久的に使用できるとも聞いていますが。
福島 確かに、金属自体は溶けて流れてしまうものではないので、ポーラスにバクテリアとかパラフィンとか不純物が詰まって効果が落ちない限りは、半永久的に長もちします。
しかし、現実には一定間隔で掃除はしないと、次第に孔の中に不純物が詰まってきて効果は落ちてきます。ポーラス構造のものを掃除するというのは、実際には不可能なことで、やはり使用頻度に応じて、性能が落ちてきたら買い換える必要があると思います。
半永久(フォーエバー)オイル 合成パラフィンで 劣化せず、永続的に使える
──半永久的に使えるオイルも扱われているそうですね。
福島 これは3年ぐらい前に米国ユタ州のソルトレークで、エンジンオイル専門の研究者であるアレンさんが開発し、私は生産と販売を担当しています。
このオイルはフォーエバーというくらいで、エンドレスで使えます。元の原料は天然ガスで、それを水素処理して合成の液状パラフィンをつくったんです。この液状パラフィンをつくる技術は世界初のことです。
アメリカでの国内消費が多い、ケンドル・オイルも天然パラフィンが非常に多く含まれ、普通の鉱物油よりは劣化スピードが遅いのですが、やはり天然の鉱物油ですから次第に劣化し、一定時間毎に廃棄しなければいけない問題はついて回ります。
ところが同じパラフィンでも、合成パラフィンのすごいところは、20万km走ったオイル分析データ(表3)を見てもわかるように、水分含有量から粘度からその他諸々新品同様で、ほとんど劣化しません。
データは、日本のように高温多湿な環境で使用しても、水分による劣化がないことを示しています。100℃での粘度変化は20万km走行後でも13・9%です。長時間使用しても「潤滑」「密封」性能を劣化させる粘度変化が少なく、長寿命であることを示しています。
TBNは「全塩基値」と日本語訳されており、燃焼中に生成される酸を中和し、腐食から金属部品を保護する添加剤の存在を示しています。通常のオイルでは5000kmの走行程度で値がゼロに近づきます。
合成パラフィンは分子構造が安定しており、化学変化を起こさないので、オイルの劣化が生じないのです(表4)。
何回も漉して使える
福島 このエンジンオイルはオイルエレメントを交換するだけで長期間使用できます。使用方法を間違えなかったら、何十万kmも走行できます。エンジンを洗浄するフラッシングオイルは再利用を可能にしました。専用のフィルターシステムで何回か利用できます。そして最後には燃料にしていただくと完璧に処理できます。良い状態のオイルを使っていただくために、オイルをメンテナンスしながら使い続けるということです。
今まで1万5000kmに1回オイル交換していたのが、車の状態などを考えて、大体8万kmとか10万kmでオイルエレメントの交換をし、恵まれた状態のオイルを使っていただくというのが、車にとっても、オイルにとっても良いのではないかと思います。
──オイルとデバイスの相乗作用も楽しみになりますね。今日は有難うございました。