「即自然則医学」の健康法

日本食の原点「玄米食」こそが 現代病を救う

種ヶ島共立醫院院長 NPO日本綜合医学会会長 種ヶ島永宝先生

玄米菜食70年──「即自然則医学」への道のり

 「日本綜合医学会(現NPO日本綜合医学会)」は昭和29年、二木謙三・東大名誉教授を初代会長に、長い間沼田勇永世名誉会長の下、玄米菜食による食養生を中心に、病気を未病のうちから防ぎ、健康な身体を作る医学≠研究、普及する目的で活動してきました。
 今春、同医学会の第六代会長に就任された種ヶ島永宝先生は、幼少期からの虚弱体質や思春期に発病した難病を玄米食を中心にした自然療法で克服され、その体験を生かし病いに苦しむ人々を救うべく臨床医師への道に入りました。
 種ヶ島先生はご自身の体験から、自然の法則を忘れた現代医学は、文明病や生活習慣病の改善には力不足であり、自然の法則に順応した「即自然則医学」を提唱され、西洋医学をベースに、漢方・鍼灸等の東洋医学、食養や薬草などの民間療法を総合的に用いて、難治症や生活習慣病の研究、治療に当たられています。
 その傍ら、「即自然則医学」に基づく健康法の実践こそが、メタボリックシンドロームや生活習慣病に悩む多くの現代人を救い、ひいては不老長寿法につながることを確信され、その普及に尽力されています。
 中でも第一義とされる「玄米食」の普及に力を注ぎ、ご自身自ら玄米食を実践し続けて70年近く、今年82歳になられる種ヶ島先生に、「即自然則医学」の健康法について伺いました。

5. 動く

 血液循環をよくするためにも、年齢と体力に応じて1日に1回、散歩、ジョギング、水泳、ゲートボール、テニス、何でもよいから無理のない程度に、少し汗ばむ運動を30分〜60分ほど続けます。
 運動量は翌朝の寝覚めの気分で判断して加減します。

 判断基準は、朝の目覚め

種ヶ島 以上、この健康法がうまくいっているかどうかの判断基準は朝の目覚めです。
 うまくいっている時にはパッと目が覚めて大変爽快であり、「今日もやるぞ」という気持ちが湧いてきます。まだ眠い、だるい、もうあと5分、というのはうまくいっていない証です。朝が良ければ全て良しと考えてください。