体内の健康阻害物質は排泄できる!!
画期的な食べる活性炭の効用
東京理科大学理学部応用化学科 (材料化学担当)
青柳重郎先生
ダイオキシン・農薬・食品添加物──等々、
体内の有害汚染物質をスムーズに体外に吸着除去してくれる
画期的な食べる活性炭「ヘルスカーボン」
ダイオキシン、農薬、食品添加物、薬物──等々、健康を阻害する公害・汚染物質が、食べ物からも、吸う空気からも否応なしに入り込む現代は、かつてない健康の危機にさらされている怖い時代といえます。
微量ながら体の中に入り込むこうした有害物質は、知らず知らずのうちに私たちの体の中に蓄積し、がんやアレルギーなど難病を引き起こす原因になることが指摘されています。
より安全な道として本誌は一貫して、「食物連鎖によって高濃度に公害物質に汚染されている動物性食品は極力避け、無農薬・無化学肥料の農業で作られた植物性食品中心の自然食を」と提唱してきましたが、それを自覚・実行する人々は残念ながら少数派で、多くの人々は漠然とした不安を抱えながらも節制はきわめて困難、飽食に流されているのが現状です。
この難問に対し、長年、医療器、人工臓器などの研究・開発に携われてこられた青柳重郎先生は、活性炭の有害物質吸着作用に着目。活性炭を物理的・化学的に処理して吸着・解毒機能を高めた上に、安心して食べられるという画期的な食べる活性炭「ヘルスカーボン」を開発され、世に出されました。
ヘルスカーボンを調理に用い、さらに食べることによって、消化管内の環境汚染物質がすみやかに吸着され、スムーズに体外に排泄される道が開かれたのです。
青柳先生に、安全に体内の毒物を吸着除去し、排泄するという性能をもつヘルスカーボンの健康効果を中心に、お話ししていただきました。
身の回りにあふれる環境汚染物質
食べ物、大気から否応なく体内に入り込む
──今、身の回りにあふれる夥しい環境汚染物質が口からも空気からも取り込まれ、私たち自身の健康のみならず、子孫への悪影響までもが非常に心配されていますね。
青柳 食生活は私が小さかった頃に比べ、信じられないほど豊かになりました。その反面、環境汚染物質は確実に増え続け、どんなに注意しても食べ物と一緒に、また、汚染された大気からも、有害な化学物質を体内に取り込まざるを得ないのが現実です。
授乳期の赤ちゃんがいるお母さんは母乳にはダイオキシンが蓄積されやすいと聞き、本当は母乳で育てたいのに粉ミルクに替えたとか、近所にゴミ焼却場があるのでダイオキシンによる大気や土壌の汚染が心配だとか、米や野菜の残留農薬や食肉の生産に使われているホルモン剤は本当に人体に無害なのかとか、心配の種は尽きません。
しかも、私たちは環境汚染物質が有害であるのは知っていても、どんな食べ物に入っているか、どうしたら避けられるかなど、それから身を守る術はほとんど知らないのが現実です。
中でも深刻なダイオキシン汚染
青柳 こうした環境汚染物質の中でも、最も心配されるのはダイオキシンです(表1参照)。
ダイオキシンは「人類が生んだ史上最強の毒物」といわれ、一般にはベトナム戦争で使用された枯葉剤でその猛毒性を知られた塩素化合物の総称です。多くの種類がありますが、特にその多くは人間の遺伝情報に影響を与え、発がんを促進したり、奇形児が生まれたりする元凶といわれています。
ダイオキシンは枯葉剤だけでなく、ゴミ焼却場、産業廃棄物焼却施設などから日常的に大量に発生しています(図1)。炉内で基準値をクリアしていたとしても、煙を処理する集塵機を通過する時には、ダイオキシンが発生しやすい温度の600〜800℃に達します。
こうして排煙や焼却灰に含まれたダイオキシンは、・汚染された大気を吸い込む「肺型汚染」、・川や海に流れ込んだ焼却灰が食物連鎖で濃縮汚染された食べ物による「消化器型汚染」の両者の汚染によって、私たちは命が脅かされるほどの危険の中で生活しているわけです(図1)。
「消化器型汚染」では、ダイオキシンは脂肪にたまりやすい性質から、当然ながら魚や肉、牛乳など脂肪の多い食品から多く取り込まれ、日本では魚類から約60%、乳製品と肉類からそれぞれ約10%が取り込まれています。
しかも、日本の汚染度は世界一と報告され、これには偏西風に乗ってアジア大陸から飛んでくる様々な公害物質の関係も指摘されています。実際、日本アルプスの立山頂上ですら、ダイオキシンは検出されているのが現状です。 農薬・食品添加物…
今、食品はこんなに汚染されている
青柳 食品の中に紛れ込んださまざまな合成化学物質の汚染も大きな問題です。
今の消費者は食品を選ぶのに、・安くて、・見栄えが良く、かつ・安全である(食中毒を起こさない)という、この3つを判断基準にしています。
それには、人手を節約し、食料増産をはかる必要が出てきます。農業では化学肥料や農薬を用いざるを得ず、また、食品を大量生産する上では工業化しなければなりません。見栄えを良くするには着色料、鮮度を保ち、細菌の繁殖を防ぐには保存料、ペーハー安定剤、防腐剤──等、多種類の食品添加物や農薬、さらに女性ホルモンなどを使わざるを得ません。その上、現代では流通のグローバル化を進めなくては食品は思うように安くなりませんから、これにはやはりポストハーベスト農薬の類も使われています。
こうした現代の食品の生産、流通機構を否定したら、現在出回っている量の確保は不可能で、食べられない人も出てくるでしょう。食品添加物や農薬を一切使うなとか、ポストハーベスト農薬など以ての外というのは、その危険性を考えれば確かにその通りなのですが、完全否定するわけにいかない面もあるわけです。
一方、昔の食材には確かにこうした危険な人工化学物質は含まれていませんでしたが、寄生虫とか食中毒は日常的に発生し、食糧の量産・増産も叶わなかったために食料は慢性的に不足し、戦前までは飢饉に見舞われる地方も珍しくありませんでした。
米をはじめ農作物は品種改良に加え、化学肥料と農薬の使用によって増産可能になったわけです。今、そうしたものによる健康被害が深刻になってきているのは、必要最少量の使用を認めるという国の方針はどこへやら、過剰使用が当たり前になっていることに大きな問題があると思います。
こうした食品公害で、がんやアレルギーが増加し、多くの人が健康不安を抱える元になり、食料が安くいくらでも手に入ることで、糖尿病をはじめとする生活習慣病が増える元にもなったのは、否定できません。
結局、今の食料需給体制では光の部分と影の部分ができてしまったというのが現状です。
ジレンマを解決する環境食品"ヘルスカーボン” 開発の経緯
青柳 このジレンマを何とか解決する方法がないかというのが、ヘルスカーボン開発の動機です。
これからの安全な食生活を考える上では、人工化学物質の使用は極力最低限に抑える一方で、どうしても体内に入ってしまう有害物質は、安全かつ簡便な方法で体外に排出してしまえば良いというのが私の考えです。そうしないと、日本をはじめとする世界の先進国の食生活は成り立たない。発展途上国にしてもだんだん豊かになっていくにつれてこういう問題は起きるわけです。
そこで目指したのが、どうしても体内に取り込まれてしまう、残留農薬や食品添加物、ホルモン剤、また過剰な油脂類、ダイオキシンをはじめとするあらゆる環境ホルモン、過剰な薬剤──等、健康を阻害するあらゆる物質は、全て吸着して体の外に排出してしまう、健康食品の開発です。
こうして出来上がったのがヘルスカーボンです。開発の経緯から、私は出来上がったヘルスカーボンを、環境食品と名付けさせていただきました。
活性炭の吸着作用を高め、かつ安心して食べられる食べる活性炭
──多孔性吸着体──
──ヘルスカーボンは、先生が活性炭の優れた毒物吸着作用に着目したところから生まれたと聞いておりますが。
青柳 そうです。
活性炭は、炭の状態になったものにさらに800度ぐらいの熱をかけて作られます。そうすると、炭に含まれる不純物がガスになって出ていってしまい、その後に、極微の空間が沢山出来ます。空間の壁面はいろんなものと結合能力のある炭素ですから、活性炭は、様々な物質を吸着する力が格段に強まった、純度の高い多孔性の炭なんです。
私はこれまで長い間、医療器や人工臓器の研究・開発に携わってきましたが、腎不全による人工透析では、いったん血液を体外循環に出して、活性炭の中を通して体内に血液を戻します。
ところが、活性炭だけではその粉がちょっと血液に入っただけで発熱し、そのため患者は死んでしまうこともあったのです(パイロジェン)。それを解決するのに、親水性合成高分子膜で活性炭を包んだところ、非常に良い結果が出ました。この方法は現在でも行われています。
また、毒物を飲んで意識不明になった時や劇症肝炎などの緊急時には、緊急医療に活性炭(薬用炭)を飲ませます。
ところが、薬用炭(活性炭)を食べますとひどく便秘するため、下剤の服用が必要です。しかし、下剤には副作用があります。従って薬用炭を毎日食べることは出来ません。
そこで私は安心して食べ続けられる活性炭の開発を始めたのです。活性炭は重金属を含まない植物を原料に、また、それを包む膜も合成素材ではなく、安全性が確認されている天然素材の使用を考えました。
まず、薬用炭を元に工夫を重ね、より広範囲の分子量のものも吸着できるようにした特殊な活性炭(スーパーアクティブカーボン)を開発しました。
次に、それを包む膜素材は、海草の細胞膜成分のアルギン酸やこんにゃくの一成分であるオリゴグルコマンナンなどを選びました。これらの素材は我々人類が長い間食べ続けてきて安全性が十分確かめられています。この天然素材を多孔性膜として用いることに成功したのです(図2)。
アルギン酸やグルコマンナンは5000倍の顕微鏡で見ると無数の穴があいた多孔ネットになっていることが分かります(写真)。その結果、中の特殊な活性炭は膜を通過してきた毒性物質を吸着する一方で、ネットの外に出てくる心配はありません(図2)。
しかも、これらは食物繊維ですから便秘の心配もありません。ヘルスカーボンは15年かけて実験を重ね、便秘を起こす心配もなく、毎日でも食べ続けられることを確認しています。
さらに、吸着力を高めたことによって、吸着物質は分子量が百から9万という大きなものまで吸着可能となり、食品添加物や残留農薬から、O|157のベロ毒素など病原菌がつくり出す有害な毒素も、ダイオキシンをはじめ多くの環境ホルモン、さらに過剰なコレステロールなどの脂肪成分も吸着可能となったのです(図3)。
ですから多少公害物質が入っている食べ物を食べていても、日常的にヘルスカーボンを、・調理に用いれば食品を無害化してくれ、・食べていればヘルスカーボンが有害物質をたっぷりと吸着し、時間がくればご用済みのヘルスカーボンは腸壁を穏やかに刺激して、速やかに体の外に排出してくれるわけです。
食物繊維やキトサンとは比べ物にならない吸着力
──食物繊維やキトサン類も、消化管に入ったダイオキシンなどの有害物質をよく吸着してくれるといわれますね。
青柳 ゴボウやこんにゃくなどに多い食物繊維とか、エビやカニの甲羅に多いキトサンなどにも吸着能力があるといわれています。
そこで、ヘルスカーボンが実際にはどれくらいの毒物を吸着するのか、いろいろ比較実験をしてみました。
例えば、野菜づくりや園芸などで広く使われている原液を薄めた有機リン系の農薬での実験では、4つのビーカーに農薬を各100mlずつ入れ、各ビーカーには吸着体として、・ゴボウ繊維10g、・備長炭0・5g、・キトサン0・5g、・ヘルスカーボン0・5gを入れ、撹拌しながら5分間待ち、その後濾紙で濾し、濾過した溶液を別の4つのビーカーに移し、そこにメダカを入れて観察しました。
その結果、キトサンで濾過した溶液に入れたメダカは7分56秒、備長炭では8分53秒、ゴボウ繊維では21分で動かなくなったのに対し、ヘルスカーボンで濾過した溶液に入れたメダカだけはいつまでも元気に泳ぎまわることができたのです。
このメダカの実験は、生きるか死ぬか生命を賭けた、生物系の実験では一番厳しい試験です。この実験からも、ヘルスカーボンの吸着力がいかに優れているかがおわかりいただけると思います。
ヘルスカーボンが吸着する健康阻害物質と健康効果
蓄積された毒素も腸肝循環に出てくる
──農薬も濾過して安全なものにしてしまうとはすごいですね。
一方、体内に微量に入り込んで蓄積されるダイオキシンなどへの効果はいかがですか。
青柳 ヘルスカーボンでは分子量が百から9万の物質を吸着してくれるわけですから、蓄積された猛毒のダイオキシンも吸着してくれます。
ダイオキシンの場合は、肝臓にたまっているものは、胆汁とともに胆嚢を通って十二指腸に排出されます。胆汁成分はその80%以上が再び腸壁から吸収されます。これを「腸肝循環」といいますが、十二指腸にダイオキシンが排出された時に、ヘルスカーボンがそこを通過中であれば、このダイオキシンを吸着することができます。
肝臓は集まってくる毒物・毒素を一生懸命解毒してくれる臓器ですが、当然解毒し切れない毒もかなりあります。それは胆汁と一緒に十二指腸に出しますので、そこでヘルスカーボンが吸着して毒物・毒素を腸が再吸収するのを防いでくれると考えています。このことは、体内の健康阻害物質に不安のある方には大変な朗報だと思います。
腎臓や肝臓の改善効果青柳 協和醗酵が2年間かけて調べたデータでは、腎不全の犬猫にヘルスカーボンを食べさせた結果、臨床的に見て何らかの改善が認められたのは、犬では62・5%、猫では77・7%という好結果が出ました(表2)。
がんの特効薬といわれているものでもはっきりした効果が認められるのはたかだか10%以下ですから、この数字は驚異的な値です。
動物実験では、腎不全はクリアされたということですね。腎臓や肝臓の循環器系に障害がある人にとっても大変、注目に値する環境食品が誕生したということができます。
有害元素・有機金属の吸着青柳 ヘルスカーボンに使用される活性炭は、我々の期待する効果や安全性があるのかということを、薬用炭の試験検査法に添って行っています。
例えば、ヒ素という有害元素では、薬用炭の基準では2以下になれば良いのですが、ヘルスカーボンでは0・1になる。これはつまり、20分の1のヒ素しか入っていないということなんです。
重金属の場合は50以下になれば良いところ、ヘルスカーボンに使用している活性炭は0・1になりました。
以上の結果は薬用炭よりも精製された活性炭であることがわかりました。重金属は無機のままですと吸収されにくいのですが、有機水銀とか有機カドミウムのように、人体にも怖い作用がある有機化合物になると、ヘルスカーボンはしっかりと吸着してくれます。
アルコールやニコチンの吸着青柳 お酒には酸化防止剤が入っています。高級なワインにも入っており、それが悪さする。それからもう一つは香料成分が入っている。においがぷーんとくるでしょう。天然香料でも悪さをするんです。日本酒にも入っています。それが吸着されるので、二日酔いしない。
二日酔いのもう一つの原因は、アルコールが分解する際に出来るアセトアルデヒドで、その一部が胆汁に混ざって肝臓から十二指腸に出てくるんです。ヘルスカーボンと一緒にお酒を飲むと、アセトアルデヒドを十二指腸でどんどん吸着していくから、二日酔いが起きなくなります。
タバコも、ヘルスカーボンを口に含みますとニコチンが吸着されますから、口の中のニコチンはきれいになくなります。だから胃の中までいきません。
ニコチンに限らず、分子量が百から9万程度の有害物質や毒素は、口の中でほとんどが吸着されてしまいます。
細菌の毒素の吸着も青柳 ヘルスカーボンは活性炭の吸着力を高めた特殊な活性炭(スーパーアクティブカーボン)をベースにしています。
薬用炭の吸着領域は分子量が百から1万程度ですけれども、スーパーアクティブカーボンは分子量が9万程度のものも吸着することができるようにしました。
薬用炭では吸着できなかったコレラ菌の毒素だとか、ブドウ球菌の毒素だとかも吸着をすることができます。
今では分子量20万程度まで吸着できるものも開発いたしました。 ヘルスカーボンは
毎日食べても安全
──ヘルスカーボンのとり方──
三大栄養素は損なわず、過剰な分解成分は吸着
──そんなに吸着力が強いと、食べ物と一緒にとった場合、栄養素も吸着されてしまうことはないですか。
青柳 三大栄養素といわれるエネルギー源の、タンパク質、脂肪、でんぷんなどの炭水化物は、分子量がもっと巨大なので、ヘルスカーボンで吸着されることはありません。
タンパク質が腸の中でアミノ酸やオリゴアミノ酸の段階まで消化され分解されたものとか、でんぷんなどがブドウ糖やオリゴ糖まで消化・分解されたものとか、脂肪分も脂肪酸やグリセリンになったものは、分子量が小さくなり、吸着されますが、腸の段階まで達しますと、ヘルスカーボンの吸着余力もかなり減少しますので、失う栄養素について特に心配することはないと思います。むしろ、摂りすぎた栄養素が自然と吸着されたと考えればよいのでしょう(図4)。
いいかえると、今自分が食べている食事内容を基に無理なくダイエットができるのです。現代人は、肉類から摂取するタンパク質と脂肪、そして菓子類から摂取する糖質の過剰で、肥満や糖尿病に悩まされているのではないでしょうか。
微量栄養素の吸着とサプリメントの摂取
──ビタミン、ミネラルの微量栄養素についてはいかがでしょうか。
青柳 通常の食材中に取り込まれているビタミンやミネラルは吸着される分子量のものでも、消化作用で食品から遊離されるまでは、分子量の大きな食物の一部なので吸着されません。
ただ、サプリメントで摂取したビタミンとかミネラルは、胃から腸に至る過程でヘルスカーボンと出合えば、吸着されてしまいます。
ですから、サプリメントを摂取している人は、ヘルスカーボンと同時に食べなければ良いのです。吸着を確実に防ぐには2時間程度あければ大丈夫です。
公害が心配な人は青柳 ただし、公害地域に住んでいる、農薬を日常的に使っているなど、健康阻害物質が特に心配される方は、毎回の食事に対し、ヘルスカーボンを食べておくと良いと思います。とる時間はいつでも結構です。
水の浄化
青柳 水の浄化にもヘルスカーボンはとても有効です。単なる木炭とか、ふつうの活性炭では、細菌やカビの作る毒素などは吸着できないものがほとんどです。家庭の浄水器でも時間がたつと不純物を吸着する能力が落ちてしまい、中に雑菌が入り込んで危険なこともありますから注意が必要です。
飲み水にヘルスカーボンを入れておけばいつでもどこでも安全な水が得られます。
薬の副作用も低減青柳 病気になった時のお薬も、過剰なものはヘルスカーボンが吸着してしまいますので、薬は効くし、副作用は出にくいということが起こります。
たとえば睡眠薬を飲む人はヘルスカーボンと一緒に飲みますと、お薬は胃で吸収されてすぐ効くので無事入眠し、すぐには吸収されなかった過剰なものが胃袋の中でヘルスカーボンに吸着されてしまい、よく眠れて、かつ、目覚めはすっきりというお話はよく聞きます。具体的には主治医に相談してその指示に従ってください。
毎日食べても安心
青柳 ヘルスカーボンは薬用炭と違い、毎日習慣的に食べても心配は全くなく、むしろ習慣的にとることが好ましいのです。
環境汚染物質、有害金属も含めて、食べてすぐ死んでしまう量であれば体がすぐ異常になって気がつくのですが、毎日少しずつ入ってくる有害金属、農薬、化学肥料などの合成化学物質も、食物連鎖の上位になるに従って何万倍と濃度が高くなっていきます。
人間は地球上でこの食物連鎖の一番上位にいるので、有害物質による汚染はますます避けようがなくなっていきます。この事態は食べなければ生きていけない人間にとっては大変危険な状況にならざるを得ないということなのです。
アメリカでも大変高い評価青柳 この6月の終わりから7月にかけて10日間ほどカナダへ行ってきました。これはトロント大学の教授の招待で、ヘルスカーボンについて講演しました。すぐ隣のアメリカのワシントン大学、ボストン大学、ペンシルバニア大学、カリフォルニア工科大学の先生方が熱心に話を聞いてくれました。そうしたところ皆、「これはすごい」というわけです。
「確かにあなたのいう通りならば素晴らしい。けれど本当に便秘しないのか」という質問もありました。「150年前から、活性炭は開発以来ずっと世界各国で毒物の吸着に使ってきた。けれど唯一の欠点は便秘が起きてしまうので下剤を使わざるを得ない」というわけです。薬用炭はもともと下痢止めの薬ですから、便秘するのは宿命なんです。だから下剤を使い、その下剤の副作用が問題になるのです。そこで私は「15年間食べていて大丈夫だし、私のまわりで食べている人全員便秘は起きていないから、全然心配いりません」と大見得を切ってき
ました。
アメリカでは環境汚染がひどいし、これに厳しい規制をかけると、アメリカの企業はもう駄目になってしまうと心配する向きが多いという話も出ました。環境汚染は防ぎたいし、産業が成り立たなくなっては困るしという、裏腹の問題があるわけですね。
そういう話も出て、アメリカでもカナダでも是非、ヘルスカーボンを普及してもらいたいと大いに盛り上がりました。アメリカのパテントはもう内定しましたので、まもなく正式にとれることも付言して来ました。
危機に瀕している人類を救う鍵
青柳 私はこれまでの生物界の歴史を振り返ってみて、時代を5つに区分して食べ物との関係を見ています。はじめは神様が生物は食べ物が必要不可欠であることと、食べ物の種類と量のバランスを決めたんです。
1の時代は、動物は植物を食べて生き、その糞や死体を微生物が食べる。それが植物の栄養になるという具合にうまく循環していたわけですね。
2の時代に入ると、ヒトが単純なヒトから、支え支えられる「人」、つまり社会を持つ時代になる。そうなると、ヒト以外の生物は神様のつくった決まりを守ってますけれども、人は蓄えを必要以上に持つようになったのですね。そうすると、余計に食べるヒトが出てきた。それで、この時代になって肥満と、それに関連する病気が発症し始めたんです。
3の時代にさらに進むと、食べ物が質的な変化を見せるようになった。これは今から約30年〜40年前です。神様の作った物ではない人工合成物を人間が食べるようになり、それで、免疫力が低下してアレルギーとか、がんだとか、あるいはアルツハイマーとか、イタイイタイ病などの公害病が起きてきたのです。
4の時代は、人間のうぬぼれ、傲慢がこうじて、生物界の基本的システムを壊した。経済効率のために、羊毛をとる草食の羊の餌に死んだ動物の内臓を煮て使い、その廃羊の内臓を草食動物の牛に与えました。その結果ヤコブ病、狂牛病の発症ということになったといわれています。
5の時代。今や21世紀はヒトの免疫がどんどん下がってきています。3から4のこういう食生活への転換で免疫がどんどん下がると、さらにエイズウイルスに感染していなくてもエイズの症状が出てくる。なぜなら、もともと我々の体のまわりにはエイズの症状をもたらす菌はたくさんいるわけですよ。エイズ患者がなぜカポジ肉腫を起こしたり、カリニ肺炎になったりするかというと、エイズウイルスのため結果的に免疫力が極端に下がっているからです。それで全身ケロイドみたいになるわけですね。免疫力が極めて下がっていけば、誰もがそうい
うふうになってしまうんですよ。
このように、神様の作った自然界の摂理から離れすぎた出鱈目を続けていたら行き着く先は滅亡だと思います。ですから、人類がこのまま進んでしまえば、これから非常に大変な時代に入ってしまうという危機感を持たざるを得ません。ヘルスカーボンがこの危機を突破する鍵になってくれると信じております。