"波動”?ハッどうかな?
微弱エネルギー計測と健康への応用
北里大学医学部分子生物学 中村國衛助教授
縦波微弱磁気解明装置(波動測定器)の健康への応用
すべての物質は原子から成立っており、その膨大な集積が物質世界を形づくっています。
原子の中心部は中性子と陽子からなり、それらの回転運動にともなって飛び出した電子がその周囲を多層をなしてグルグルまわっている姿は、太陽を中心に地球を含め惑星が運行している姿と相似しているといえましょう。
プールで人が泳ぐには人の体を支持する水の存在が必要なように、中性子・陽子・電子などが遊泳できるのも、それを支持する素粒子群の海の存在があればこその筈です。この素粒子群の海には、中性子の運動=電流があり、それに反発して逆方向に電子が流れることによってうまれる磁力がつくる磁場(横波)もあり、ということになっています。
最近になって、この磁場には、波の伝わる方向に平行に振動する縦波もあるらしいことがわかってきました。
横波の代表格は電波であり、縦波の代表格は音波です。音は空気を媒介とし、磁気は素粒子の海を媒介とします。縦波の磁波はこの素粒子群が電子の動きに共鳴した時に発生するといわれます。但し、これはきわめて微弱なエネルギーなので、精度の高い検出が難しいのですが、他面、物質世界をつくっている単位(生物でいえば細胞、器官、組織等)ごとの縦波磁波の固有の「波のかたち」をもつという特長があります。
この縦波微弱磁気の考え方を健康確保に応用しようと、さまざまな「波動グッズ」といわれるものが、ここ10年間かなりの人気を集めるようになってきました。『自然食ニュース』にも読者の方々より問い合せがあったりします。そこで、今月号はこの問題について北里大学医学部の中村國衛助教授にお話を伺いました。
波動の実態は"微弱磁気”
波動という言葉が独り歩きしている
──近年「波動」、「波動測定」ということが言われるようになり、私達も数年前から興味を持ちつつも、今一つピンとこないものを感じていましたが、中村先生のお書きになったものを読んではじめて納得できる筋のお話のような気がいたしまして、今日はそのあたりを教えて頂けたらとお伺いしました。
先生は、"波動”という言葉で何にでもこじつけて説明する今の風潮に対して、いわゆる波動を"量子(りょうし)の微弱エネルギー”という科学的観点からとらえて、実際にいわゆる波動測定器の健康への応用を試みられておられるわけですね。
中村 今、波動波動と波動という言葉が独り歩きしてますが、波動という言葉を気軽に使っている人は、その言葉が物理学では独立した固有名詞としては存在し得ない、従って定義づけもされていないということをご存知ないんですね。
波動とは要するに波が動くという事ですから、波が動くということでは何でも波で動くんです。光もそうですし、X線もそうですし、それから音もそうですし、ありとあらゆる物理現象の伝達系では波が動いて伝わっているわけです。従って、波動という言葉を使うならば、音の波動とか、X線の波動とか、光の波動とか、何の波動かという形容詞が必要です。
ところが、波動測定器が世に出始めた頃、アメリカでもそうだと思いますが、何がこの機械の測定対象なのかというのがさっぱり分からないうちにビジネスに取り込んだ人達がいて、それには何かキャッチフレーズを作らなくてはいけないということで、「波動」という言葉を深く考えもしないで使ったんですね。
そういう人達にとっては、言葉の定義ですとか、現象の本質だとかは関係ない、お金が入ればいいんです。波動測定器なるものがそうしたビジネスがらみで広がってしまったものですから、最近は、特に物理学者を始めとする科学者達が非常に厳しい目を向けてきていて、波動という言葉を使ったらこれは「インチキだと思え」という位まで来ています。
波動測定とは
──生体の"微弱磁気”を計測する――
中村 私自身もこの技術を研究し始めて、いろいろ実験をする過程で測っている対象は何かという疑問を持って来ました。それは、生体が放っている微弱な磁気が測定対象なのです。
ファラデーの右手の法則で、電流と90度の方向に磁場が生じます。この磁場の元が磁気なんですね。
我々、日常現象として電気や磁気の恩恵をこうむっているのですが、この磁気はいわゆる電流に伴って起こる磁気です。それから磁石の磁気がありますね。あれもN極とS極の間を磁界を描きながら、ある一定の磁気が及ぶ範囲があります。あれは、むしろ、電流に伴って起こる磁気と同じ種類の磁気ですね。紙の上に鉄粉をまいて下から磁石をあてると鉄粉がワーッと並んで、総立ちになってゴニョゴニョとなりますけど、あれは要するに、磁石の磁気が鉄を磁化して、鉄の方もまた磁石になってしまうのですが、これは測定する機械が昔からちゃんと
あるんです。
ところが、生体が出してる磁気というのは非常に弱くて、せいぜい、磁束(じそく)で計算しますとほとんど20ミリガウス以下と非常に微弱です。ピップエレキバン1つが約1000ガウスですから、その5万分の1位の強さの磁気しか我々の体からは出てないわけです。
しかし、物質は全て、ここにあるホコリ1つから髪の毛1本までそれは全部、原子でできています。我々の今の社会にある少なくとも物質と称するものは全て原子の結合でなりたっていますから、原子の中でいわゆる電子が動く。或いは中性子が運動する。それから陽子と中性子のバランスで動き回る。その結果、電子が出てくる。
その電子が動き回るには、人間がプールの中を泳ぐには水が必要なように、或いは飛行機でも空気があるからこそ空気を蹴飛ばして浮力をもらって進むように、動くものにはその物の支持組織が必要で、電子が動き回る支持組織がいわゆる素粒子といわれている存在です。
そうしますと、各々、原子の違いによって出すエネルギーが変わってくるわけです。同じ炭素でも隣に窒素がいる場合と、酸素がいる場合と、また違います。これはお互いの原子核の斥力(せきりょく)というのですけれど、いってみれば反発する力、マイナスの引力の影響で、それが複雑な構造になればなる程、お互いが影響し合って、動きの速度がドンドン落ちてきます。動きの速度が落ちてくるという事は、運動に伴って出てくるエネルギーの波長が段々長くなってきます。そういう動きの波の形を釣り上げる波型の標準モデルパターンを示す釣り
針のようなものさえあれば、これは簡単に計測できるわけです。
例えば、我々の体は約60兆個もの細胞からできてますからその原子の数というと物凄い数だと思いますけど、そういう原子の情報も的確な釣り針さえあれば引っかけられるわけですね。それを釣り上げて、標準の波形とどの位どういうふうに違うのかをコンピューターで解析するわけです。
そういう原理を使って作られているのが、「QRS(量子共鳴解析装置、Qantum Resonance Spectrometer)」等の微弱磁気解析装置、いわゆる世間でいわれている「波動測定器」なんですね。
ですから、簡単に波動というような分かっているんだか分かっていないんだか分からないような言葉では言うべきではないんです。これは、どうしても新しいそういう技術を作っている場合には、今までの技術の上に、上手く上塗りしていかなくてはいけないので、突然、パンっと飛びはね回っちゃうと、そうすると「ハーどうかな?」という事になってしまうんですね。
そういう意味で私は一切、波動という言葉を使いません。
──波動という言葉は「はっ、どうかな?」ですね。
中村 そうなんです。今、「サトル(微弱)エネルギー学会」で、波動と言う言葉を含めて全部議論を始めているんですけど、皆さん、もう定着したからいいんじゃないか、そういう発想で波動とおっしゃってますけれど、対象を確定して研究するのが科学ですから、それでは混乱を生じてしまうんですね。
物質のエネルギーには横波と縦波がある
中村 波動測定器が測定するものは、本質的には今申し上げた電流に伴って起こる磁気。これが1つ。
それともう1つ、さっきも申し上げた電子の動きに伴って、素粒子群が一緒に共鳴共振して出すエネルギーですね。共振しないと動けないんですよ。
アインシュタインは物質を作っている原子の中心である原子核の中は真空であると言っており、今の物理学の認識では、電子はその真空の中を飛び回っていると考えています。ところが、さっきもお話しした様に、何もない中を電子が動き回る事はできない。従って、エネルギー場がゼロという事もあり得ないわけです。
原子核の中には素粒子が物凄い種類あって、真空とはむしろ極限的に小さい素粒子が満ち満ちている海、エネルギー場と考えた方が良い。この素粒子も顕微鏡で見ても見えない様な非常に狭い範囲を動き回っている運動エネルギー体ですから、それを仁丹玉(じんたんだま)のような固形の形として想像するのは間違いで、むしろ非常にエリアの小さい回転運動体がいっぱい集まって来て、それで電子を支えていると見るべきです。
何をイメージしたら良いかというと竜巻です。竜巻は空気が動くだけで、あれだけのエネルギーが出るわけです。では竜巻の起こす空気と他の空気とどう違うかというと別に変わらない。にもかかわらず、ああいう旋回運動を起こす事によって物凄いエネルギーが出てくるわけです。素粒子群の運動も小型竜巻なんです。
電子には一応大きさがあって、特にその素粒子群は大きさが電子の10のマイナス34乗位の物凄く小さい場なんです。その場が皆で動き回っている中を電子が渡り歩いて、浮かされているという状態なんですね。
その時に電子、或いは中性子の運動に伴って来る、いわゆる「横波磁気」というのは、エネルギーが電流が流れる方向に一緒に進んでいる普通の電流を伴う磁気です。
それから、もう1つ素粒子群から出て来るエネルギーというのは進み方が違って、波の伝わる方向と平行に振幅する「縦波磁気」があります。平行に振幅するというのは、電流なら電流が進む方向に一緒にババババッと押して行くんですね。これは横波磁気とはまるっきり磁気の性質が違う。
では、その縦波の磁気っていうのは一体、どういう物に伴って出て来るのか。これは、例えば気功師の出す気。
それから、よく皆さん道を歩いてて後ろから視線を感じる。視力というのは凄いエネルギーを出しているんです。そのエネルギーは縦波のエネルギーです。それをセンサーが感じるから、「おっ、来た」と身構えるんですね。
そういう意味で、物質のエネルギーには、大まかに言って2種類あり、その両方とも、例えば、この電流に伴って縦波も一瞬で来ます。それから、縦波が来たところで、また横波も一緒に動きます。ですから、2つに分ける事はなかなか難しいです。ところが、「QRS」のような機械を使いますと、これが別々に測定できるんです。
医学への応用・健康の確保に 縦波磁気と情報転写水
中村 縦波の磁気は、例えば気功師が水を作っておいて、その中性の水にエイヤーってやりますね。そうしますと、例えばがんよ治れと思ってパッとやると、凄いエネルギーがそこに溜るんですね。
水の構造は真ん中に酸素があって水素が2個付いたHOになっています。2分子の水素と1分子の酸素が結合する角度は104・52度で、この角度はピラミッドの先端部および水晶の結晶角度の2倍であり、エネルギーを吸収しやすい角度であるといわれています。ですから、水が微弱磁気エネルギー貯留能力を持つとされるわけです。
そういうエネルギーは、例の波動測定器の中に磁気転写回路という物が入っていまして、逆に電流を流すと入っていた物が全て消えてしまうのに、気で入れたエネルギーはその機械では消えないですね。
ところが電流に伴って現れる磁気、つまり横波の磁気はその機械がないと入れられないし、いったん入れたエネルギーを、その機械の消去回路を押してやるとパッと消えちゃうんです。
この場合、何が記憶するかというと、水の中に入っているミネラルと、空中から溶け込んでいる酸素なんです。
だから、本質的には水の記憶ではない。水に溶け込んでいる鉄ですとかマグネシウム、カルシウム、2価の遷移性の金属、それから酸素。酸素は、温度にもよりますし、水にもよりますから、差はありますけど、大体、1リットルに2cc位づつ入っていますよね。治療に使われて効果が出るのは、こっちの横波の方なんですね。
ところが縦波の方も、ある程度エネルギーが出せる人はヤーってやると、ちゃんと入ります。これは皆さんも全員、能力を持っています。ただ、気づいて使うか使わないかです。
私も、QRSを始めました頃は、この手のひらの中に小さなボトルを持って、例えば「がんよ治れ、がんよ治れ」とやっても10点か15点位しか入らなかったんですね。それが日が経つに従って高くなって、今では1分間で120万カウントから、場合によっては、もう少し時間を長くすると、500万〜600万カウント位までのエネルギーを入れることができます。
それを、例の波動測定器のウェーブに入れても消えないですね。どうやったら消えると思います?
これは、気で消すんです。手の中に入れて、「消えろ」と言えば消えてしまうんです。要するに、想念(そうねん)を逆転させるわけです。そうすると入って行った物が、僕の方にまた戻って来るわけです。
──先生がお入れになった物を、他の人が「消えろ」ってやっても消えるんですか。
中村 トレーニングはある程度必要ですけれど消えます。
結局、今まで生体磁気なり、超微弱磁気を測る方法はなかったんですね。ところが、波動測定器といわれるものを使いますと、先程申し上げた様に、マイクロガウスから、ミリガウス、50ミリガウス以下でも正確に測れるようになっています。
──がん特有の微量波動を打ち消す水を作ってがんが治るという話は聞いていますが、どうしてその水で治るのか、そのあたりをもう少しお聞かせ下さい。
中村 今の医学には、がん遺伝子の産物である蛋白が出て来たからがんになるという考え方があるのですが、実はその前に原子のレベルで、その素粒子、つまり電子の運動のパターンが狂ってくるんですね。しかし、今の医学界の考えは、昔のバクテリアが体内に侵入して病気になるというのと同じような発想をがんにも当てはめているわけです。
ところが、がん細胞は、外から入ってきたものは何もなくて、自分の体の中の細胞ががん遺伝子を獲得したり、ウイルスの感染が起こったりして暴れ出すんですね。ちょうど、一家の中の息子が年頃になってぐれて来て、親に暴力をふるったり、家のものを持ち出したり、外で悪さするとかいうことが、体の中で起こるわけです。
その場合、親はその息子を殺してしまうわけにはいかない。捕まえて警察に連れて行くといっても解決しない。がん細胞もそれと同じで、自分の体の正常な細胞がおかしくなってがん化したものに対して、手術で排除しようが薬でたたこうが、治せないんですよ。それより、何とかしてがん細胞を元の正常な細胞に戻してやるという発想の方がいいわけです。
例えば、腸壁にへばりついてるがん細胞を殺したら、腸に穴が開いてしまう。穴が開かないまでも、腸壁は弱くなってすぐ出血して、腹膜炎を起こしたり下痢をしたりするわけです。反対に、がん細胞を元の正常細胞に戻すという発想ですと、穴が開く心配もないし、補修もして、不要になったら自然と他に吸収されていくわけですね。
その点、磁化水はがん細胞を殺さず、狂った細胞を元に戻す力があるのです。私も当初は死ぬものだと思って試験管内の実験をしたのですが、がん細胞は死なないで、ちゃんと正常な細胞になっていくのです。
そのメカニズムはまだよく分かっていないのですが、どうも現状から見て行くと、一旦がん化した細胞が元の正常な細胞に戻ることで、がんが治っていくというふうに考えています。その一番の理由は、磁化水が素粒子のバランスを元に戻すことによるからだと思います。
がんの有無も高感度で見つけることができる
中村 我々は波動という言葉は使わずに量子と呼びますけど、量子とは何かと言うと、電子、素粒子で、非常に精妙な物を相手にしますから、QRSは感度が物凄くいいんです。
例えば、がん細胞なんかですと5〜10個位、体の中に芽を出した位で捕まっちゃうんです。それで、培養したがん細胞を試験管の中に入れて、体の中にがん細胞を持ってないという事を確認した上で、それを手に持ってもらうとそれも検出できます。ちょうど、背中にがんを植えた実験動物と同じ様な状態になるわけです。
それから、がんの患者さんが手術して取り去りますと、取って間もなくサーッと変わって来るんですね。そういうのをいくつかやりまして結局、感度としては物凄くいいということが分かりました。
何がその人にとっての アレルゲンかも 簡単に見つけることができる
中村 例えば、今、アトピー、アレルギーの原因を探るというのも、現代の臨床医学では非常に野蛮な事をやってますね。背中にバッテンを付けて、そこに可能性のある抗原を塗って腫れてきたらそれが原因(アレルゲン)だと。しかし、アレルゲンだけでも約1000種類位ありますから、とても全部テストすることはできません。
ところが、QRSなどを使えば、アレルゲンならアレルゲンのコードをまとめて入れてサンプルを作れば、それをドンドンドンドン調べていけば、引っ掛かってきた物だけ更に調べれば良いわけです。そうすると、見落しが少なくなるし、非常に鋭敏に捕まえることができるわけです。その位、現代医学の盲点が今のこの技術でフォローできるんです。
今の医療で一番弱いところというのはAIDSなどウイルス感染。それからアレルギー、アトピー、リウマチなどの自己免疫疾患、それからがんなど悪性腫瘍、精神病、それに老化も慢性消耗性疾患の1つだと言われてますが、そういった方面の病態学がこの分析で如実に分かりますね。
農薬・添加物・有害金属に対しても
中村 今、健康問題に関連して食品もかなりひどい状況ですね。食品中の残留農薬も非常にきれいに引っ掛かります。
今のところ、残留農薬はガスクロマトグラフィーという方法でチェックしていますが、これの検出限界が0・1ppm程度です。ところが、この技術を使いますと、それの、また1000分の1位、0・1ppbのオーダーで、ちゃんと引っ掛かります。
野菜中の農薬含量をガスクロで調べると手間も費用もかかって大変なんですが、葉っぱ1枚あれば波動測定器に乗せて、農薬の固有コードさえ判ればそれをチェックしていけば、どの位入っているか簡単に判ります。
今、日本全国で農薬の種類が3000種類あると言われています。しかも、気温や土壌の違いから、県によって主に使われる農薬がそれぞれ違っています。その全部を網羅するとなると大変なことですから、取り敢えず500種類位はなんとかしようかということで、今私共でも資料集めをしているところです。
最近の農薬使用は出荷20日前までは使用可、その後は不可として、使用しても残留農薬として検出されなければよいと言ってます。その限界が1ppmそこそこで、そうすると、例えばほうれん草に殺虫薬をかけても20日もたてば蒸発して、検査しても検出されないわけですね。そういう場合も、QRSなどではちゃんと検出されるわけですね。
精製食品も非常に問題です。白砂糖にしても食塩にしても、そういう精製過程ですでに原子が歪んでくるわけです。なぜなら、原子も周辺の諸々の物と共同作業しながら調和が取れてるわけですから、これもいらないあれもいらないと人間の思惑だけで排除すると、確かにピュアなものにはなるけれども、全体のバランスからいうと、とんでもないものと化しているわけで。それをとっている我々の体も、いろんなバランスの崩れのもとになりますよね。
──合成添加物もまた然りですね。
中村 まず中華料理症候群。中華料理は化学調味料を食べさせられているようなもので、そうしたものを大量にとっていると脳血液関門が開いて神経がおかしくなってくるんですね。
また、神経毒になる水銀を含んでいるものなども波動測定器で見つけることができます。
──魚を多くとる日本人は水銀汚染なども心配されますが、有害金属に対しても、食べた人間の測定から検出されますか?
中村 水銀の影響を受けた人間を、例えばその人の尿をとって微弱磁気エネルギーを調べると、その悪影響は検出できます。特に、水銀の影響の半分位は歯の充填用の金属「アマルガム」からきます(12頁、表1・2)。アマルガムをまだ許している先進国は日本とアメリカぐらいなものなんですね。アメリカの人々の98%はアマルガムの副作用を受けていて、それを完全に除去すると、治療費の3割がセーブされるといわれています。
また、最近の建物では化学物質が多用されています。壁紙やそれを貼るノリの中にも水銀が防腐剤として入っていることがあります。
1年前から皮膚が落削して赤くなっているところや色素沈着で黒ずんでいるところと、皮膚が豹みたいにまだらになっている方を調べてみたところ、原因は水銀だったんです。その方の場合、歯のアマルガムに加えて、白い壁紙から多くの水銀がみつかりました。
壁紙の水銀が何故体内に侵入するかというと、空中には常に水蒸気があります。その水蒸気が水銀の磁界に入ると、水銀の原子があって、その回りにはさき程言った素粒子のエネルギーを放出しているわけですね。その中に水蒸気が入ると、その水の分子が水銀の情報を記憶して出てきて、鼻から呼吸器から入ってしまうわけです。
こういうケースは、皮膚科に行っても原因が分かりません。薬を塗るだけです。しかし、原因を確かめて対策をたてれば簡単に治ります。具体的には水銀の波動を消す磁気を入れた水を飲むわけですが。
──そういう場合はデコとボコ、反対の波動で打ち消してやるわけですか。
中村 そうです。異常のシグナルは波動の相がずれたり逆転して来たりしているわけで、逆転して来ると1番悪い影響を及ぼすわけですね。
ですから、標準波形を水に記憶させてそれを飲んでこのずれを調整してやる。そうするとスーッと治って来るんですね。
将来への 大いなる可能性
──今の波動測定器は物を直接測っていない。人間のエネルギーを介在させていますね。そうすると測定者の能力で違いが出るし、再現性も難しいのではありませんか?
中村 我々は人間を介在させないで測定する分析機の開発にすでに着手し、ある程度のものはできています。人を介さないでどこまでできるか、まだ問題がありますけれど、我々のグループでは人が手をこまねいていてもコードだけ変えてやれば、答えが出て来るものを開発中です。
今の波動測定器は、アンプがないと言ったら正確ではありませんが、いわゆる電気機械の場合には、受け取った情報が非常に弱い場合には、これをアンプで出力を増大させて、それで、音なり、映像に変えて出しているわけです。ところが、波動測定器といわれるものには本来、そこまでのアンプがないんです。
ですから、人間の体を使ってアンプにするしかないんです。そういう意味では、人間と機械がタイアップして、それで答えを出して来るんですね。ですからどうしても物の測定とか、食品の測定とかになりますと、人間の体を介して答えを出してくるより仕方がないのです。
それをクリアーすればいいわけですが、ただし、それをやると今の技術では感度が落ちてしまう。人間の体は凄く鋭敏にできてますので、大体、マイクロガウスオーダーの磁気でも捕まえているんですね。ところが機械が間違いなく捕まえられるのは、ミリガウスでも危ないのです。その位の感度差があるんですよ。従って、一応人の手を離れている機械を作りましょう、その上で、さらに感度を上げる方法も考えましょう、と段階を追って開発していくしかないんです。
それができる様になれば、一家に一台、機械を置いて、定期的に検査して、その結果をファックスなどで本部に送ればチェックして治療用の水を送り返すという様なシステムができる筈です。
──そうなったら、遠隔地など医療過疎地に住んでいる方々の利便性は勿論、検査づけ、薬づけの医療からも解放され、医療費でアップアップしている国の財政も建て直せますね。今後の医療に大きな希望を抱くことができます。
中村 今までお話し申し上げた様に、この技術そのものが医学だけに限らず、工業にしても農業にしてもあらゆる産業に応用できるのですね。
食糧供給から工業製品から環境整備から、自然破壊して最終的に人間を滅亡に導く技術ではなく、人間を存在させるためのあらゆる技術に応用できるものだとうぬぼれています。
最近、いわゆるパラダイムシフトという言葉がよく使われますけれど、これは日本人が一番好きな言葉で、かつまた一番手を出しにくい領域ですね。パラダイムシフトは、完全に発想から何から技術の根底からひっくり返して、全く新しい物を出さないと成り立たないわけです。その発想をくつがえす可能性を大いに秘めているのが、縦波微弱磁気からの発想だと思います。