あなたは大丈夫?

慢性疲労症侯群(CFS) アメリカでは数百万人の患者

 エイズの患者拡大に悩まされているアメリカで、今、新手の病気「慢性疲労症候群―CFS」(クロニック・ファティーグ・シンドローム)にかかってしまった患者が増え始め、社会的問題になっています。
 CFSの症状は、特に他の病気にはかかってはいないと思われるのに、半年以上も強い疲労に悩まされ、通勤、通学にも耐えられず、自宅勤務にしても集中力がない、その結果、仕事ができないという状態が続くものです。
 具体的な自覚症状としては、
a微熱(37・5度〜38・5度)
b喉の痛み
c首、腋の下のリンパ節が腫れる
d筋力の低下
e筋肉痛
f少し運動しただけで強い疲労が1日以上回復しない
g頭痛
h関節痛
i精神神経症状(もの忘れ・混迷・集中力欠如・パニック)
j不眠・過剰睡眠などの睡眠障害|などがあげられ、
このうち7ないし8個以上重なって半年以上続く、または繰り返すというということであれば、慢性疲労症侯群といえるとのことです。

CFSの発見と 現在の状況

 アメリカで最初にこのCFSが見つかったのは、今から25年も前になるそうです。
 国立の防疫センターが立派な一つの病気であると認定したのが88年。
 現在は全米で数百万人の患者がいるといわれています。
 日本でもこのCFS患者らしい人が現れ始め、この夏、厚生省でも「慢性疲労症侯群研究班」を発足させました。
 この第一回会議では39名がCFS患者と認定されましたが、実際にはその10倍以上はいるようだし、アメリカでの増加の経緯、エイズのひろがり状況と比較しても、今後ジワリジワリと増えていきそうだといわれています。
 原因は今のところ不明ですが、米国防疫センターでもエイズ対策並みの予算を組み、研究スタッフを投入しているので、いずれは解明されることでしょう。
 その前に我々自身がCFSにやられないようにしたいものです。
 本人の疲れが病気のせいだと判るまでは、人間関係が損われる原因ともなります。
 会社ではやる気がない人間と判定され、馘のもとになります。
 そうなると、夫婦関係もおかしくなりますし、ひどければ家庭崩壊劇がはじまります。
 アメリカでの数百万の患者発生の陰にはこのような大きな社会問題が無数に発生しています。
 その上、エイズははやるは、麻薬は横行するはで、いまやアメリカは大変な犯罪社会、クレージー社会になっているという一面があることを忘れてはならないと思います。
 日本はアメリカの轍を踏んではなりません。
 エイズ、麻薬とならんで、CFSもなんとか燃え広がらないよう防御していく方法を編み出さなくてはなりません。
 隣のソビエト連邦をみていても、いくら核兵器やロケットミサイル、強力な戦闘機や原子力潜水艦をそろえても、国民は幸せにならないし、命を賭して守るべき価値ある国にはなりません。
 今日のアメリカは明日のソ連かも知れません。
 いくら自由といっても、エイズが自由、麻薬が自由、暴力沙汰が自由、CFSが自由では困ります。

CFSの特徴

 CFSになってしまうと、とにかくひどく疲れる、やる気が起こらないと言うことになりますが、この異常が周りの人にはなかなかわからないということが特徴といわれます。
 今、わかっていることは、
a集団発生の報告があるのと、発熱やリンパ節のはれなど、感染症を疑わせるケースが多いのでなんらかのウイルスが関係している可能性が高いこと。
bただ、ウイルスが関係していたとしても、あまり強いものではなく、他の免疫異常や神経系統の病気と複合したときに症状が現れる程度のものらしい。
c家庭内の感染もまずないようで、流感のような大流行はなさそうだ。
dCFS患者の中には免疫を担当するNK細胞(ナチュラル・キラー細胞、白血球の一種)の活性が低下している人がおり、そういう人には免疫増強剤が有効。
eストレスに応じて分泌されるホルモンにも異常があるようだ。
程度です。

CFS防御のために 分っている範囲で 何ができるか?
|NK細胞の活性低下 の問題|

 NK細胞は免疫システムの中でも細胞性免疫を担当します。
 ガン細胞もNK細胞のアタックを受けるとダウンする程です。
 ガン細胞にとっては、NK細胞から身を守るための防御バリアを敷こうとします。
 そのバリアが強力になる前にNK細胞の働きを活性化する必要があります。
 CFSでNK細胞が不活性化している人は、亜鉛の長期にわたる不足が原因といわれています。
 亜鉛が不足していると、NK細胞は、まるで老化したように働きが鈍くなっていきます。
 毛髪分析をしてみると、体内の亜鉛の状況は推測できます。
 水銀、鉛、カドミウム、などの有害金属が多いと、亜鉛は結果的に少ないのと同じになってしまいます。
 また、水道管などからの銅が過剰に体に入って来ると、それも亜鉛の働きを妨害するもとになります。
 最近は味覚障害者が増えていますが、これも亜鉛不足のせいです。氷山の一角ということがありますが、味覚障害者増加の蔭には、亜鉛の摂取量が少ない人が相当増えているということが考えられるので、お互い用心したいものです。

ホルモン異常の問題

 アメリカの国立精神衛生研究所の研究グループは、CFSの初期段階で、ホルモンの異常が大きな役割を果たしている可能性があることを突止めたということです。
 問題のホルモンは、ストレスに反応して分泌され、免疫系を制御する働きをするコルチゾールです。
 CFSの初期にこのホルモンが少ないと、ストレスに対する体の反応は不調をきたします。
 私たちの体の生理は複雑に入り組んでおり、前段階がうまくいかないと、後段階もうまくいかなくなります。
 その結果、思わぬ悪循環に陥ってしまうということになります。
 ホルモンがうまくできるかどうかは、ビタミン、ミネラルといった微量栄養素が何一つ欠けることなく、充分体内にあるということが決め手になります。
 慢性になってしまうかどうかは別として、微量栄養素に欠けるものがあれば、疲労はさけられません。
 このごろ疲れるなと思ったら、すぐ毛髪分析をしてみましょう。
 仮にCFSにウイルスがからんでいたとしても、さいわいにして、弱いウイルスのようですから、微量栄養素に欠けるとか、なにかスキがないと発病まではもっていけないタイプのようです。
 各人がしっかり微量栄養素をとり、健康を守る、これがひいては国を守るという時代になってきたようです。