毛髪分析の現場を訪ねて

ドクターズデータ社訪問

自然食ニュース主幹 仙石紘二

 この四月、訪米の機会に恵まれ、かねてから念願のドクターズ・データ社の訪問が実現しました。ドクターズ・データ・ジャパンのジョンソン氏夫妻とともに、シカゴ郊外のすばらしい環境にあるドクターズ・データ社の訪問。今月は、この模様を写真とともにご報告いたします。
 訪米そのものは、東海岸のニューヨークからはじまって、西海岸のロサンゼルスで終わる八日間の旅。団体旅行ではなかったので、いろんなハプニングがありすぎるくらいあって、それは楽しく有意義な小旅行となりました。
 ドクターズ・データ社では、創業者のジョージ・ヒーコック会長、ボブ・スミス社長、顧問のウンデンストック博士をはじめ、分析の任にあたる職員、日頃、通信のやりとりで名前を知っている職員の人たちの大歓迎の下、親しく歓談。有意義な二日間でした。
 ドクターズ・データ社は、アメリカ第三の都会、シカゴの郊外、車で約三十分のところ、雑木林に囲まれた一帯、点々とハイテク関連企業が続く一画にあります。近くにヒルトンホテルやホリデイインホテルもあるところからみて、米国内他地区のみならず、国際的にも相当交流のある地域だと感じました。
 大抵の企業は、フラットでそう大きい建物がではありませんが、敷地は実にゆったりとってあり、建物の近くのグラウンドに大きなパラボナアンテナが設置してあって、通信衛星をにらんでいるといった様子です。
 相当寒いところで、ニューヨークではちょうどセントラルパークの桜が満開だったのが、ドクターズ・データ社あたりは、木々がようやく冬の寒さから開放され、いくらか緑の葉が出かかったという気候でした。
 海のように広い、ミシガン湖おろしの風が吹き、それだけに空気はきれいなのでしょうが、雪と寒さは相当なもののようです。それでも小鳥がさえずる素晴らしい自然環境の中に会社全体があるということは、羨ましい限りです。
 ドクターズ・データ社内部の設備はハイテクそのもの。特に分析機器、コンピュータ関係には相当重点的に資本を投下している様子がよくわかりました。アメリカ全土のみならず、ヨーロッパ各国から沢山の毛髪が送られ、またアジアでは日本だけでなく、韓国、台湾、シンガポールなどからも送られて来ています。
 毛髪分析で一番古い歴史を持ち、全世界の毛髪分析の約七十パーセントのシェアをしめ、抜群の信用を誇っている様子は、ハイタッチで、雰囲気のいい、士気高らかな職員の応対からも十二分に察せられました。
 すぐ近くに同じグループのミラー社(サプリメント供給もと)やE.T.社(薬物分析会社)もあり、そこも訪問してきました。