この人に聞く 26

仕事をやめて、自由の道へ クリシュナムルティを生きる

K―Communication 主催 古澤 巧さん

☆古澤さんのうた
・・・・新しい次元へ・・・・
クリシュナムルティの道は
取り去る道である
これまで積重ねたものを
延々と努力してきたものを
一つ一つ 外していく
過程である
積重ねた故に 重石となって
しまったものを
一つ一つ外して 自由に
なるのである
人類は 地上での頂点を
究めた
そして 今
その折返し地点にいる
これまで積重ねたものを
外していく時にきた
地上に在って 地上に生きる
ために身につけたものを 身に
つけた故に 縛られてしまった
地上のくびきを
一つ一つ解き放つ時のである
人類は 今
ターニングポイントにいる
とうとうと流れてきた 人類
の地上への下向が 今 上昇の
弧へと 向きを変えるのである
地上に生きるために
身につけてきたものを
一つ一つ 気づき 理解し
解放する時なのである
クリシュナムルティは
決して努力・積重ねを言わない
ただ 見ることによって
理解し 自由になることを言う
積重ねている限り 人は地上の
くびきから自由になれない
もう 人類にとっての 努力・
忍耐の時代は終わったのである
まさに 地上からの解放
の時に到ったのである
地上に生きるがために
使ってきた思考
それ故に がんじがらめに
縛られてしまった人生
その地上のくびきから 今ま
さに 解放される時なのである
思考を 道具として
縛られることなく
使いこなす時なのである
この時に
クリシュナムルティは 人類
の前に 解放者として 自由を
与える者として出現した
おおいなる宇宙の時
その宇宙のエネルギーを
体現する者として
クリシュナムルティは
存在したのである

クリシュナムルティに至るまで

 精神の世界に目を向け出したのは、高校生の頃からでしょう。その頃から人生とは何ぞやと考え始めたようです。
 大学、四年前まで勤めた公務員(中野区役所)生活、その間いろいろ精神世界に関する本(エドガー・ケーシー、シュタイナー、神智学、霊界通信等)を読み、セミナーにも参加していました。
 自己実現、自己変革、人は、永遠の魂は、死後の生は…の追及。その過程で、確かに人間は肉体の生だけではないということを体験的に、知ることもできました。
 しかしそれを知ったからといって、苦しみ悩みは、依然存在しています。心の中のドロドロしたもの…、執着や怒りなどは相変らず、渦巻いています。また、それによって、人を心から愛せるわけでもない…。
 自我の解放なくして、本当の自由は得られない。
 そして出会ったのが、クリシュナムルティです。
 クリシュナムルティを始めて読んだのは四〜五年前でした。実は、その時は何か馴染めなかったのです。しかし、どこか心の隅に気になる存在としてあったのでしょう。六十二年の秋に、再びクリシュナムルティを、「クリシュナムルティの日記」を、読んだのです。自然の描写がとても美しく、今度は、すーっと入っていけたのです。
 そしてここから、クリシュナムルティ(以下 K)を生きることが始まったのです。
 それからが大変でした。それまで観念でわかったつもりになっていたものが、全て否定される。自分と思っていた自分までも否定される。苦しかった…。
 自分の側こそ、何度も何度もKを否定しようとしました。本を投げ捨てようと思ったことも。しかし、否定し切れず、捨て切れず…。Kを理解することは容易ではありませんでした。勿論、今でも完全な理解に至っているわけではありませんが…。

自 我

・クリシュナムルティの言葉

「私にとって、真理はひとつしかない。それは一切の欲望、渇望からの自由である」
「あなたは何か自分を引きつけるものを見る。あなたはそれを欲し、そして手に入れる。
 知覚、願望、そして獲得の過程が始まる。この過程は永久に続きうる。なぜならそれは自動的だからである。炎が、炎を続かせる熱を生じ、そして熱が炎なのである。
 これこそまさに、〈私〉がそれ自身を、その願望、性向、および無知によって永続させるしかたなのである」
「中身をもつ意識が終焉するとき、まったく別個のものが現れる」
 〈自我〉…、無限の悪循環。これをなくすのが、クリシュナムルティの道です。
 クリシュナムルティの方法は、思考を停止し、そこにとどまって、ただ見る、ただ聞くことです。
抵抗しないで。
自分自身を、周りを。
 そしてこのことによって自身への深い理解が生れ、自我から自由にさせるのです。
 ちょっと、私の話、わかりにくいですか?
 Kを読み始めるには、Kの伝記から始めるのがよいでしょう。
(「クリシュナムルティ実践の時代」メアリー・ルティエンヌ著、
めるくまーる社刊)
☆古澤さんのうた

・・・ほどいていく・・・

ほどいていく ほどいていく
私のこだわりを ほどいていく
見て 理解して ほどいていく
ほどいていく ほどいていく
見ている私を ほどいていく
見ているあなたは誰なのよ
ほどいている私は誰なのよ
ほどいていく ほどいていく
見ている私が消えるまで
ほどいている私が消えるまで
ほどいていく ほどいていく
ほどくも ほどかれるも
ないところまで
見るも 見られるも
ないところまで
見るものと 見られるものとの
分離がなくなるところまで
ほどいていく
ほどいていく
すると 何がのこるだろう
たぶん何も残りはしない
ただ見ることだけが
光っている
見ている私は
そこにいない

Kを原点としてコミニュケ ーションの場。

 コミニケーシ ョンを通して自分自身に気づ
 いていくスペースです。はじ
 めての方でも自由に参加でき
 ます。
 特定のテーマはなく、その
 日に集まった人が、その時に
 話したいことを自由に話し合
 います。
 古澤さんは、四年前、仕事をやめた。より自由に生きるためか。とにかく、今、一切の時間を、お金のために使っていない。
 現在、クリシュナムリティの著作を翻訳しつつ、クリシュナムルティ同人誌「K|コミュニケーション」を毎月発行している。
 静かに語る古澤さんの食事は自然食である。
 自然食をしている人の中には
精神世界に興味を持つ人が多く、精神世界に生きる人は自然食を好むことが多い。
 古澤さんの目は、すがすがしく、爽やかであった。
 (インタビュー構成 功刀)
 ただ、基本的には議論をす
る場ではなく、静かに内面を
調べていくところです。
 また、絶えず自分自身の反
応に気づいている場でもあり
ます。
[日時]毎月一日曜第三土曜
[会場]Kコミニケーション・ルーム
井の頭公園コーポラス504
[会場費]各一、〇〇〇円
※必ず電話で予約を。
s0425―84―2836