この人に聞く 25

超能力気功をさぐる

超能力気功師 邵錦

1964年生。北京中医学院気功学研究所特邀(特別客員)気功師を経、現在、北京中医学院中医専家門診部気功師、中国人体科学学会研究センター超能力顧問、中国遼寧省気功科学研究会顧問、日本中華気功武術学会超能力気功顧問。1989年より日本滞在。

一九八九年、北京の春

 一九八九年、五・四運動七十周年のこの年、民主化を求める中国の若い波が、天安門の広場に押し寄せた。
 四月十五日の胡耀邦・前中国総書記の死去をきっかけに、首都北京の天安門広場は、若者達の「民主化万歳」「自由万歳」「専制反対」の怒号で埋まり、学生達を中心にした運動は短期間に発展。そして、六月、世界中の誰もが、思いもかけなかった大惨事―天安門の虐殺によって、若き愛国者達の隊列は、血に染って砕け散った。
 この民主化要求の波に、若く美しい一人の女性気功師が参加していた。中国政府が認めた三大気功師の一人、透視能力を生れつき身につけた超能力気功(特異功能)医師・邵錦である。
 邵錦は、天安門の虐殺をみていない。民主化運動の高まる五月、気功と超能力開発の指導で日本に赴いたからだ。
 過去、現在、未来、さらに前世までをも見通すという、邵錦の透視能力は、超能力者の多い中国でも第一といわれている。持てる超能力と気功の力を、人類の発展向上に役立てたいと願う邵錦。母国、中国人民の幸福を希念しつつ、ここ当分は、日本を中心に活動。さらに、広く世界での活躍を目指している。

生れついての超能力、小神仙と呼ばれた子供時代

 中国は、湖南省生まれ。お客さんを目の前にして、いい人、悪い人を当てる私に、まず、両親がその能力に気づきました。透視能力を自覚するようになったのは、六才頃で、具体的には、見えるはずのないイメージが目に映ったり、音(声)が聞えたりすることで可能になります。
 超能力は、誰もがその人なりに潜在的に持っています。ですから、誰でもが開発し得るのですが、遺伝的要素も、かなり強く影響します。私の場合、お祖母さんが超能力者で、お祖父さんは医者、そして代々医薬を取り扱っている家系、これらの要素が私の能力に非常に関係していると思います。
 子供時代は、大変なお転婆でした。軍人の父は、私をよく山に連れて行き、山の中で軍事訓練の真似事をして遊ぶなど、馬に乗ったり、鉄砲を打ったり、スポーツをしたりが大好きな、男の子以上に活発な女の子でした。
 山の中では、道家の人に時々出会ったことが、子供心に印象に残っています。彼らは特に「老道(日本でいう仙人)」と呼ばる道士で、道士の中でも高齢で、力が強いのです。九十〜百才位の長老なのにもかかわらず、口許など赤ちゃんの様にふっくりして、ピンクの肌はとても若々しく、美しかった。今でも、中国東北部(満州)を中心に、山の中に六十人位の道士が住んでいるといわれています。道(タオ)とは、宇宙の理、究極をつかんでいる教えのことで、善悪を包括したところにある中庸(バランス)を重んじています。この考え方は、病気を気のバランスのくずれと見る気功と相通じ
トいます。
器楽(ピアノなど西洋楽器)や踊りも得意で、十三歳から正式に先生につき、大学は北京民族大学芸術学部に入学。歌舞を専攻し、卒業後、故郷で幼稚園の園長を務めました。
 でも、気功は、子供の頃に祖母と祖父に教わったきりで、習ったことはありません。独学独修です。けれども、気功習得の上で、このような子供時代の生活体験が、全て素地となって、生かされていると思っています。
 本格的に気功を学び始めたのは、十六才で、道教から伝わった「先天女丹功」(注 性エネルギーを気に転じて行なう、気功、修行習得は困難で危険をともなうので、普通の人は行なわない)と、「特技気功」を主に学びました。

透視能力は、宇宙 神様との情報交換

 「気」は宇宙‖神様のエネルギーと脳をつなぐものであり、生命の源です。気には信号、情報が含まれています。ですから、全てのものが、生命の源を同じくしてますから、(気の道がふさがれていない状態で)宇宙のエネルギーとつながっていれば、他の人の情報も読み取ることができるわけです。(注 日本医科大学で行なわれた邵錦の気功能脳波テストでは、本人と受功者の脳波が同期変化していた)そして、同じ理由から、誰もがその能力を開発することができるのです。
 こうする(注 合掌して暝黙する)と天の声が聞え、映像、図、数字、色が見えてきます。天目穴(注 印堂、眉間のあたり)で自分の眼と宇宙のエネルギーをつなぐと、モノが見えてくるのです。中国では、これを霊眼を開くといいますが、霊眼が開かれると、宇宙と同調することによって心身のバランスがとれ、潜在能力が開花されます。

中国人体科学学会と超能力気功治療

 日本の科学界と違って、中国では超能力(特異功能)の科学的研究が進められています。私が顧問をしている「人体科学学会」は、超能力を含む生命科学の研究団体で、超能力の究明こそ将来の科学の礎となると考えています。
 この考えを強力に推進している中国科学最高指導者・銭学森博士(世界有数のロケット学者)は、―人体を物質的肉体としてだけとらえる医学ではなく、生命や精神の総体としてとらえる―「唯象中医学」を提唱して、a中国医学の科学的用語の使用b現代科学の体系に、中医、気功、特異功能を含めるcホリスティック(全体性)な人体科学の創造d将来における科学革命は、ミクロからマクロ、全体、宇宙までを包括して進行するであろうと述べています。
 私の治療法は、天眼で、患部を透視して、気を手先から出します。
 この書類が中国医学院で、病気を透視診断したものです。中国では国家最高指導者の健康について相談を受けたこともあります。
 日本でも、安倍晋太郎元外務大臣が胆のうを患っていた昨年、気功の治療を依頼され、御自宅で十数回気功治療させて戴きました。

誰もが使命を持って生れている

 私の使命は、透視と気功によって、人類や社会、未来を良くしていくことです。でも、北京では、治療だけに専念させられました。ある人に「あなたは、広く世界で、能力を発揮できる人材だ」と示唆され、私もそう思いました。中国が今のような状態になって、私一人帰っても、どうこうできるすべはありません。そういう意味からも、当分、日本で活動していくことになるでしょう。
 誰もが使命を持って生れついています。人それぞれの使命を見出し、それを達成することが幸福の道です。使命は、天の気と通じていれば悟ることができます。私はその方面からも、人の手助け、奉仕ができると、それを自分の仕事の一つにしたいと思っています。現在、日本で超能力気功開天眼(希望者に天眼を開くトレーニングを教授する)と、超能力気功相談をしている意味も、一つにはそれがあります。
(インタビュー構成 功刀)
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中国・アメリカの超能力者 三人による競演会
日時 二月二七日午後六時より
場所 新宿文化センター
公演者
 邵錦
 ナンシー・レツラフ(心霊 ヒーラー)
 ザビエル・スティブン(病 気の透視診断第一人者)
主催 国際メディカル奉仕団
 t 〇三―二〇九―七三三九